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1970年代のヒットソングなのですね。今は「炎の料理人」(あるいは「☆☆☆シェフ」として名高い(昔は風呂屋のバンダイにいましたっけ)堺正章が歌手のころ(もう一度歌ってほしいですね。そろそろ渋みが出ていいころと思うのはぼくだけでしょうか)、大ヒット飛ばしました。これと井上順の「お世話になりました」とムッシューかまやつの「スーパーエキセントリックおばあちゃん」(正式なタイトル忘れた、確か弘前のおばあちゃんが出てくるアレです)は、スパイダースソロ軍団の宝のような作品群です。また、この「さらば恋人」の入った北山修のアルバムを好きだった人に貸したら、なぜか全然別の人から返却された経験があり、ぼくにとっては忘れられない思い出の曲なのです、あああシミジミしみじみ。歌のは吉田匠を中心とするユニット「WHO'S WHO」(ヴォーカル吉田、ギター篠永康志、キーボード上松範康)。でもショックなのは、吉田は堺のオリジナルの歌をリアルタイムで聞いておらず、佐久間学のリメイクで聞いていたこと。わ、若いんですね(;^_^A )。テレビ朝日系木曜ドラマ「流れ坂七人」の主題歌となっております。マチャアキのよりももっとポップポップしています。でも、なんであの北山修のアルバムが別の人から返ってきたのでしょう、いまだに謎です。このシングルを聞いてみたけれど謎は解けませぬ。(ファンハウス、FHDF-1613、1000円)
コミック誌「BE・LOVEパフェ」(講談社)の人気漫画「きこちゃんすまいる」のテレビアニメ。 TBS系で毎週土曜日午後5時から放映中(系列局でも一部放映していないところも)。ミラクル園児というと、のはらしんのすけ君もいますが、この園児もすごい。手元のプロフィルを見ますと、『9月1日生まれの4歳で、血液型はAB型。クラスの子からの人望は厚く、お絵描き、工作はママより上。無口でクールな不言実行型幼稚園児。ちょっと無愛想な外見のわりに皆に好かれている、本当は天使の黒親猫(雄)と本当は子天使の黒子猫5匹を飼っている』というからちょっと並みの女の子じゃない。しっかり音の世界でも楽しんじゃおう、という人には最適の全36曲(by 中川幸太郎)です。エンディングテーマ曲に使われた鈴木蘭々の「…of you」も収録されてあり、しみじみとしたバラードに心おだやかになるのです。サントラものって意外に忘れられがちなのですが、何年もたってその作品を思い出したい時ってこれ以上のものってそうないですよ。聞きながらすべての記憶がよみがえってくるわけでして「きこちゃん」好きなあなたはもう将来にそなえてゲットしておきましょう。(ダブル・オーレコード、OOCO-31、2800円)
中森さんちの明菜クンのニューシングルはおととい発売されたばかりの「APPETITE」。ほっかほかの新曲。ラテン調入っていてちょっとけだるいぞお。音もいろいろさわっているぞお。カップリング「SWEET SUSPICION」はこれとはまったく変わって「さわやか」イントロで始まり、こっちはめちゃんこ明るいぞお。一瞬フィフス・ディメイションかと思いましたもん。明菜の歌どっちがよいのか今のところとっても迷うところなのでしょう。タイトル曲のようなこれまでの路線だと、暗い中になんかしらんけど、女の情念みたいなものが流れていて、聞きようによっては凄みがあって固定ファンには歓迎ものなのでしょう。これまでの延長線上に「APPETITE」があるわけですが、今後はカップリング曲のような世界もなかなかよろしいかと思うのです。いろいろな側面があって、幅の広いファンを楽しませてくれたら最高なんです。この人なかなかユーモアのセンスあると思うのに、作られたイメージ路線ばかりでユーモアを発揮できずきっと退屈していると思います。せめて音楽の場だけでも、もっと開放してあげたら芸域が広がるのにってよけいなことを考えておる今日この頃でございます。(MCAビクター、MVDDー10027、1000円)
筆者/copy right=フルタマコト cdnewsjp@yahoo.co.jp