毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2001年09月03日午後11時45分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「Amii-Phonic」尾崎亜美
■01. 北京ダック
■02. Melody Junk
■03. 風のライオン
■04. Friendship〜自然の法則〜
■05. Camping Boogie-Woogie
■06. ゆっくり踊るベア−のような夜を往く
■07. Wisdom of Nature
■08. Forgive Yourself
■09. Sweet Breath
■10. NEW LIFE
■11. 手をつないでいて
■12. 北京ダック おまけVersion
尾崎亜美デビュー25周年を記念して企画された、(たぶん)音楽史に残るスーパーアルバム、という位置付け。参加した(というか無理矢理引き込まれた)ミュージシャンは、細野晴臣、AMIGOS(奥田民生・小原礼・沼澤尚)、福山雅治、SING LIKE TALKING、宇崎竜童、THE DELTA-WING (尾崎亜美・小原礼・鈴木茂)with 真矢(元Luna Sea)、鈴木慶一、デーモン小暮、ANRI、大貫妙子、高橋幸宏といった面々。
ジャンルやレーベルを超えたアーティストたち(とはいえ、いつも何かあれば集まってきそうなメンバーばかりともいえそうですが、この顔ぶれ、mako-rinとっても好きです)が集まって、尾崎亜美とともに一つ一つ手作りで楽曲を作り上げました。
それぞれのアーティストの個性が反映した作品になっていますが、最後の仕上げは尾崎亜美風で味付けしているので統一感があって面白い作品になっています。一枚のアルバムなのに何通りにも楽しめます。グリコの一粒で二度美味しい、というコンセプトに賛同する人なら誰もが納得の御機嫌顔になるはずです。
ダウンタウン・ブギウギ・バンドの宇崎竜童との「Camping Boogie-Woogie」なんて今どきの流行の1ページなのですが、実にうまく取り入れていて感心します。キャンピン・ブギウギなんて普通思い付きませんもんね。
「Forgive Yourself」は杏里との作品ですが、杏里のデビュー曲「オリビアを聴きながら」(尾崎の提供作品)の続編、姉妹曲のような仕上がりになっています。ずっと尾崎が寝かせていた楽曲「手をつないでいて」がこのアルバムで登場しているのも話題になりそうです。とっても可愛いくて、優しい気持ちになれる一曲で、mako-rinのおすすめ曲です。
あの名曲「北京ダック」に関しては、「北京ダック おまけVersion」の方がオリジナルの雰囲気に近いでしょうか。そんなイメージがあります。アナログレコード、それも78回転ものの雑音だらけを中波放送で聞いた雰囲気に似せた感じが素敵です。もちろん、細野さんのヴォ−カルがしっかり楽しめる第一曲目も聞き逃すのはもったいないですよ。
(フォーライフ、FLCF-3874
、3059円)
■01. アゲハ蝶
■02. 別れ話をしよう
■03. 狼
2000年夏の「ミュージック・アワー」の大ヒットによって、夏がとっても似合うバンド入りを果たしたポルノグラフィティ。この夏が突入する前にリリースされた楽曲「アゲハ蝶」が、まだまだチャート上でずっと落ちずに売れ続けています。新しいタイプの夏の楽曲といっていいかもしれません。
「アゲハ蝶」に象徴される、この人生というか、この世の果てというか。これだけでも考え込んでしまうテーマなのに、愛しい人への思いも出てきて、かなり奥の深い楽曲になっています。こんなところがロングセラーの理由の一つになっているのでしょう。
僕らは人生の旅人であり、その旅は「終わりなどはないさ 終わらせることはできるけれど」という暗示的な言葉が出てきたりしてハッとしてしまいます。旅に疲れたアゲハ蝶の羽を休めるためにそっと肩を貸してくれるような瞬間が人生にもきっとあることでしょう。
CD NEWSERのyoshikoさんからは「詩を書き取り、何度も何度も読み返しました。悲しく、美しく、パワーのある曲だと思います。毎日聞き続けていますが、飽きるどころか、ますますハマっていっています」というメールをいただいております。そう、この楽曲ってリピートすればするほど味が出てくるのです。ポルグラの楽曲にはそういうスルメ的な味わいのある作品が多いのですね。
ところで、このシングルジャケットに出てくる女性はいったい誰なんでしょう?
(SME Records、SRCL-5104、1223 円)
◎☆☆☆☆☆「m-flo tour 2001 "EXPO EXPO"」m-flo
CD1
■01. intro
■02. prism
■03. Ten Below Blazing
■04. Quantum Leap
■05. Dispatch
■06. The Bandwagon
■07. orbit-3
■08. Come Back To Me
■09. mindstate
■10. EXPO EXPO
■11. Plannet Shining
■12. What It Is
■13. magenta rain
■14. Hands
CD2
■01. Yours only
■02. L.O.T.[Love Or Truth]
■03. How You Like Me Now?
■04. The Rhyme Brokers
■05. been so long
■06. come again
m-floのニューアルバムはなんと2枚組です。2001年5月11日〜6月8日の間、大盛況の内に行われた「m-flo tour 2001 "EXPO EXPO"」。このうち2001年6月2日@zepp Tokyoの模様を、あの感動と興奮が冷めないよう新鮮そのままにパッケージ化したセットです。大ヒットアルバム「EXPO EXPO」をほぼ忠実にライブ化した上、m-floのこれまでのヒット曲を満載したライブの模様がぎっしり詰まっています。
観客と一体化したライブの模様が楽しめるほか、3人のメンバーのさりげない会話もしっかり収録されているのがライブアルバムならではの醍醐味でございます。「EXPO EXPO」の面白さをライブで見るとどうなるか、という人には9月27日にライブDVDが登場するので、そちらでじっくりチェックを。音だけ楽しむならこのアルバムが最適です。
ところでこの2枚組、価格が3059円と非常に安価で提供してくれているところがうれしい。なにしろ普通のアルバム一枚購入したのと同じ価格なのですから。
2枚目のお皿は、lisaのヴォ−カルがじっくりと楽しめます。もちろんverbalのラップもね。客席と一体になったこの和気あいあいの感じはメンバー紹介をしている「L.O.T.[Love Or Truth] 」あたりで最高潮となっています。聞いていてライブに行けなかったのが悔しくなるくらいです。エンディングの「come again」、もう最高。2度も楽しめる仕掛けも、笑ってしまいますがmako-rin的にはO.K.です。
(avex trax、RZCD-45027/B、3059円)
<反省>
◎CD大好きな人にとってうれしい廃盤セールのお知らせが届いております。ソニー・ミュージックエンタテインメント系のCDが中心ですが「CD廃盤オンライン・セール2001」<オープン日時:9月5日(水)正午予定
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◎世間では9月ですが、こっちはまだ7月の周辺をさまよっております。なんとか8月に突入したい、と思います。
<今週の一句>秋きたり 食欲増えて 動けんよ
筆者/copy right=フルタマコト
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