滋賀県山東町にお住まいの藤田サンのリクエストにお答えして「篠原」の登場です。篠原は篠原でも「篠原ともえ」の方です。うひひひ。涼子ファンはしばらく待っておくんなまし。それにしてもメッタやたらやかましいアーティストの登場ですな。もう、1回聴いただけで1日の疲れがどっと出ました。もしこれから一発聴いてみようとすいう勇気ある人は悪いこと言わないから、お日柄と天気と体調の良い時に注意して聴かないと「ともえ」の歌は大変なことになります。うっかり13日の金曜日の仏滅に、どしゃぶりの雨の中(by Akiko Wada)で、下痢と便秘の交互上陸作戦展開中に油断して聴いてしまうと本当に寝込んでしまいますからね。僕なんて鼻血出そうなのを指で押さえながら必死の思いで書いているんだもんね。でも「クルクル」部分の歌い方が可愛い。篠原のこと、とっても好きにならないと本当にクルクルになりそう。この楽曲は電気グルーヴの石野卓球先生の作品。テクノポップをギャーツク歌う新星アイドルの誕生に、音楽業界の新天地をみたような…。それにしても篠原は工業高校に通う高校生とか。このギャップ。やっぱり熱が…。えええっー篠原もMacintoshを使っているんですって!! 寝込みます。(キューン・ソニー、1000円)
中村雅俊って歌も歌うの?って疑問持つ世代も増えてきましたが、この人、青春学園ものドラマでデビューした頃(20年以上昔かな)から、ゲタひっかけてヨレヨレのジーンズはいて歌ってました。もちろん、先週紹介の吉田拓郎が今はゲタはいてステージをかっぽしていないと同じように、中村雅俊もほとんどスーツ姿で歌っています。このシングルのジャケット写真などにはおそろしいことに上下真っ赤のスーツに赤い靴、赤のネクタイで、赤いソファーに収まっているという図でございまして、バックのブルーと当然ビビッドに反応しまして目がチカチカいたします。シャツと靴下だけが黒でアクセントになっているのが、ちょっとした救いでしょうか。作詞作曲は、クレジットを見ますと「GARDEN」となっていてシンガーソングライターとしての中村は今回は隠れているようです。中村お得意のバラード調。歌詞の内容が「旅」や「心」「友」「夢」といった言葉がちりばめられ、中村用に作られたかのようにぴったりなじむ。カップリングは「AGAIN」。(日本コロムビア、1000円)
このアルバムに収録されているのは、以下の20曲。「きよしこの夜」(1990)=「8×5」非売品プロモ盤▼「わたしのすべて」(1991)=女性上位時代ズ・ヴァージョン▼「買物王」(1996)=フジテレビ「買物王」テーマソング▼「キッズチャレンジ」のテーマ(1996)=NHK教育「キッズチャレンジ」番組テーマ・ソング▼「Happy Birthday」(1996)=P'PARCO 96春のキャンペーン・ソング▼「めざめ」(1995)=小西康陽ヴォーカルのデモ・ヴァージョン▼「三月生まれ」(1996)=夏木マリ ヴォーカル・ヴァージョン▼「キャット ウォーク」(1995)=セイント・エティエンヌによるremix▼「T-FMジングル」 見えるラジオ篇(1996)▼「T-FMジングル」(1994) ▼「レモンのKISS」(1994)=「東京テレメッセージ」CMソング▼「マイ・ネーム・イズ・ジャック」(1991)=FM横浜Girl Girl Girlよりマンフレッド・マン、ムーンライダースのカバー▼「K・I・S・S」(1993)=未発表デモ▼「FRIEND & LOVER」(1994)=観月ありさに書き下ろした曲 野宮真貴ヴァージョン▼「スペルバウンド」(1994)=未発表曲▼「何かいいことないか子猫ちゃん」(1993)=フジテレビ「WOOD」出演時のテイク▼「ミー・ジャパニーズ・ボーイ」(1993)=フジテレビ「WOOD」出演時のテイク▼「サンキュー」(CNN mix)(1991)=FM横浜Girl Girl GirlのためのRemixヴァージョン▼「東京は夜の七時」(1995)=アメリカKCEW-FM出演時のテイク▼「きよしこの夜」(1990)=「8×5」(非売品プロモ盤)より 。ふう〜、写すだけで1時間近くかかった(もちろんCDを聴きながらですけれど)、で、これでは何のことかピチカートマニアでないとさっぱりわからないと思いますが、ピチカート・ファイヴに野宮真貴サンが入ってからの1990年から96年までの間にデモテープやラジオのジングル、テレビの主題歌まで、ともかくいろいろな音源にあたってこうして作られたまさにレア・トラックもの。本来なら世の中には出てこないはずのものですが。その昔、ナイアガラの巨匠と呼ばれた、大滝"もういいかげんに新譜出したら"詠一氏が、自らのCMソングなどを集めたレコード(その頃はアナログレコードでした)を出し、あわや没テイクになりそうな作品群に、今一度生命の息吹を与えたことがございました。あの感覚です。場合によっては全く御蔵入りしそうなこうした作品が聴けてうれしいのは私を含めたきわめて、それこそレアなピチカートファン(これを総称してピチカートマニアという)だけでしょうな。それぞれの曲のいわれを知りたい人は小西康陽自らの解説の付いたこのCDをお買い求めください。さて、こうして改めて聴くとやっぱり野宮サンのメリハリの効いた、そして発音と歌唱力のしっかりした歌声に本当に感動してしまいます。こういうCDは人によって全く価値なきものと無視されるか、もう家宝にするかのどちらかしかありませんな。もちろん僕は年に一回日を決めて聴いている大滝氏の「ナイアガラ・カレンダー」同様、これも隠れてこそこそ聴いてみたいアルバムです(毎日聴くのはもったいない感じがして…)。パラパラ漫画がおまけについています、楽しい、楽しい。(日本コロムビア、3200円)
<今週の格言>2000人、よく続けられたと、自分をほめてやりたい
筆者/copy right=フルタマコト
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