Bluesetteのファーストアルバム。将来アルバムをどんどん作っていくと、本当は彼らのようにアルバムタイトルとグループ名が同じだと、リストを作ったり区別するときに、特に呼称などの点で大変困るのですが(もう出してしまった分しょうがないか)この2人気にしていないようですな。アメリカ在住の男女2人によって組まれたユニット名。N.Y.でプロデューサー、エンジニアと活躍しているSEIJI MOTOYAMA(日系3世、1986年に関西外国語大に留学経験あり)とシンガーとして活躍中のHIROMI KUROIWA(福岡市出身)の2人。HIROMI はとてもcuteだが、なぜかアマチュアの重量挙げを目指しているとか(海外のことなので真相はわからず、気になる)。ほとんどの曲はHIROMIによる日本語の歌詞でありながら、実に本格的なブラック・ソウル&コンテンポラリーあふれる内容(そらそうだ、本場アメリカにいるのだから)で非常に垢抜けている。きっと日本国内の同様のサウンド作りをしている人たちはおどろくだろうな。イミティーションじゃない迫力に国内勢はどう対応するか楽しみ、楽しみ。なんだかジングルのような40秒そこそこの曲(2人の好きな食べ物の名前を次々に表現した「Bluesette in the Jungle」とか)も含めて計13曲(トータル時間51分16秒)。(ファンハウス、2500円)
教授の最新CDは、三菱の携帯電話デジタル・ディーガ/カラーディスプレイモニターTVーCFソング「1919」と、アルバム「1996」におさめきれなかった未発表テイク3曲「Sweet Revenge」「Self Portrait」「真夏の世の穴」を収録したマキシー・シングル。教授はWORLD TOUR”1996”の真っ最中(25日=大宮ソニックシティ、27〜29日=Bunkamuraオーチャードホール、31日と9月1日=大阪フェスティバルホール)。アルバムと同じRyuichi Sakamoto(piano)、Everton Nelson(violin)、Jaques Morelenbaum(cello)といったピアノトリオでヨーロッパ、アメリカ、アジアを回ってきました。流行りのunplugedなコンサートですが、坂本の原点があるようで足を運ぶ人にはきっと楽しみなことでしょう。このCDの発売はワールドツアーのファイナルとなる日本公演に合わせての企画。レコード店には2枚組みLP「1996」(フォーライフ、4000円)も同時発売で並んでいます。(フォーライフ、1300円)
川村かおりの新曲はヒットの予感がします。作詞・作曲にハイロウズのマーシー(真島昌利のこと、ラッツ&スターのマーシーとちょっと違いますからね)。ハイテンポでたたみかけるようなこの曲は「気分一新」あるいは、「1秒でなれる自由への扉」、「幸せに誰にもなれる」「誰にだって何にでもなれる」…といったようにもう聞くだけで気分が高揚して、それこそ幸せな気分になってきます。そう、ナチュラル・ハイになれます。こんな楽しくて、うれしい曲はちょっとありません。世の中には薬物に頼らないとハイになれないと信じ込んでいる人(最近じゃ高校生まで薬物中毒になっているとか)がいるそうですが、冗談じゃない。「体だけは大事にしてください」と故・林家三平師匠が昔からおっしゃていたじゃありませんか(やや論理性に欠けるか?)。薬物でなくて、もっとほかに方法が(そう、この川村クンの新曲を10回くらい続けてリピートかけて聞くとか)いくらだってあるはず。もし、周りにそんな人がいたら無理やりこの曲聞かすとかやってみてください。そして本当に幸せになりましょう。カップリングはエレクトリック・グラスバルーンの杉浦英治作曲、川村作詞の「FLY HIGH ! BOYS & GIRLS」でこの曲も元気つきまっせ〜!!(ファンハウス、1000円)
<今週の格言>送らねば当たらぬプレゼント(あったり前か)