いかにしてMacintoshを購入せしか2

 さて、MacintoshのPerformaを購入した話。インターネットには最適ということでしたが、この時代まだビデオテープなどが「おまけ」についてなくて、設定の仕方などが一切わからない。だいたい、その前にプロバイダーにつなぐなんていう基本的なことすら知らなかった(まったくおそ松、から松、じゅうし松、とど松、ちょろ松、えぞ松、くろ松、いち松だっけ…なんか違うよな)。ものの本を読んでいると接続業者と契約しなけらばつなげないと知り、これまた地元にあるbiwa netというかなりローカルなプロバイダーに申し込んだ。約1週間ほどで契約が完了し、「mako-rin」が誕生、こうしてとにかく環境は整った。でもあいかわらず接続がうまくいかない。たいていの人は、この接続のややこしさで根を上げる。本当に面倒。でも一度覚えたら簡単なんだけどね。

 たぶんまた1週間ほどMacの前でがちゃがちゃやっていたはず、突然、パソコンが動き始めた。ついにつながった。なぜつながったかわかなんない。わかんなくてもつながったのだから、まあいいや。今から思うとパスワードなんてえのが半角だか全角になっていなかっただけではないかと思っているけど、それまで全然つながらなかったのが急に発進し始めたのだからすごい。急にアクセル踏めば前進しはじめた車のようで、調子の良い今のうちにと思い、さっそくブラウザのNavigator1.01を起こしました。ふふふ、つながりました。こりゃー感激の一瞬ですな。想像していた以上に電脳の世界は美しくて、しばらく画面をじっとながめていました。ほら、そこのあなたも最初そうだったでしょう、ふう〜生きていて良かった。

  しみじみこの2週間あまりの苦闘を振り返っておったわけです。で、人間次なる欲望が。もっといろいろ見てやろうと次々クリックしていたところ、出た。出ました、Mac特有のエラーの嵐が襲ってきたわけ。もうピシッパシッと出てくるんですわ。いやになりますよ。せっかくつなげて次なる世界にのぞもうとする前途洋々たる『青年』の足をひっぱるわけですから、こりゃ酷ですわ。素人の悲しさ、何もせずにそのままにしておけばよいものをつい原因究明の方向に走ってしまうわけ。でも、そんなもの簡単にわかるわけがない。

  で、Macはとっても賢くてエラータイプをメッセージとしてディスプレイ上で表現しておるのですな。えええ、ちょっと待てよ、おいおいエラーの原因がわかっているならば、さっさと自分で対処して直せっていうの。賢いMacはエラー原因がわかっていながら、「タイプ○○のエラーがおきました」って報告しているわけ。じゃあついでにそのエラーへの対処も自分でやればいいじゃない。そのあたりは人間に任せて判断せえ、という横柄な態度がちょっとねえ。こちとら素人、わかるわけないjじゃないの。結局どうするかっていうと「リンゴマーク」「ctrl」「パワーキー」の3本の矢じゃなかったキーで再起動するしか選択の余地はないわけ。ぼくの友人でこの再起動をどういうわけか。本当に電源スイッチの方をブツッと切って平気な顔している人がいるんだけど、そういう人のMacintoshに限ってめちゃくちゃタフなんですね。オーナーに似るのでしょうか。よけいなお世話ながら心配になってその人のハードディスクをチェックしたら、別に異常がなかった。一応「そらあきまへんで」とは言ったものの異常がなければ、これ以上何も言えません。「注意した私が悪うございました」と謝るしかないじゃないの。<1/27/97><つづく>

<次号を読みたい>

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