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春になってテレビなどに盛んに露出しているpizzicato fiveの面々。いやいやうれしいのですよ。これまで特に昨年1996年は彼等にとって実に静かな年でありましたので、今年は思いっきり活動をしてほしいと望んでおりましたから。1997年は「NHKみんなの歌」で始まりましたが、当初期待したほどon the airされておりませんでした(その代わり田中星児の新曲などが時々聞けてステージ101以来のファンにはうれしかったです)。大きな原因はペルー人質事件の特別放送が随時入ったためでして、5分ほどの番組が臨時ニュースためにカットされたのでした。なんだかかわいそうせっかく1カ月間楽しめると思ったのに。でも天下のNHKですもん、きっと年末あたりに再度放送して穴埋めしてくれるでしょう。そういうふうに期待しまして、さてこの新曲。いきなり春にふさわしいベルからスタートします。最初思わず時計のアラームに手がいったほど。えええい、まぎらわしいわい。野宮の真貴ちゃんの声はますますキュートになっていくみたいでこれは感動ものです。毎年確実に若くなっていっているわけでして。おしまいにはオギャーオギャーなんて…ことはないわな。曲が実になつかしい感じがするのです。石立鉄男でしたっけ、ちょっといかつい感じの(¥_¥)俳優が大原麗子と共演していた、たしか「雑居時代」だったかな、あのテレビドラマのテーマソングを思い出してしまいました。さわやかであり、躍動感あふれていて4月というフレッシュな時期を意識させていて素敵です。カップリング「愛のテーマ」はいつもの小西康陽クンらしくこれまでの発表曲を実に巧みにアレンジしていまして、気がつけばなんとまったくの新曲になっているのです。この見事さ。リサイクル精神に脱帽。いずれの曲もインストルメンタル付き、計4曲1000円とお買い得感があります。(日本コロムビア、CODA-1164、1000円)
関西系のちょっと濃い目のバンド。タータンチェック着せたらデビューのころのチェッカーズと間違えてしまうのでは、と思われる構成。そう思って聞けば、サウンドも似ているような。まあ昔チェッカーズのコピーバンドやっていたんだからしょうがないか。でもサウンド的には嫌いじゃないな、この路線。1995年9月に台風と共に上京(なぜか関西系のバンドはこういう表現をされてしまう、いつまでも東京に都がある時代でもないと思うのですが)して活動中。この「BREAK!」もpizzicato同様、春の歌。しっかり青春している人たちへの激励の歌。でもけっこう「おとっつあんに おっかさん」(by Each"DJ" Ohtaki ,orijinal=Tani Tonny)でもノレます。ノレるのは若者の特権と思っていたら、それはオオマチガイなのですよ。ノリに行きたい人は、3月26日は大阪ウオーホールで、4月1日は東京渋谷ON AIR EASTでライブが予定されております。春からは各地に巡業(相撲取りじゃなかったよな)イベントに回るそうですからお待ちください。(ファンハウス、FHCF-2359、3000円)
Icemanは、昨年7月デビューした浅倉大介を中心にした黒田倫弘(ヴォーカル)と伊藤賢一(ギター)の3人組バンド。いまさら説明するまでもありませんが、浅倉はTMNのサポートメンバーとして活躍した人。とにかく凝り性な人なのでありまして、TMN無き後、TMN以上にテクノポップを意識して全面に押し進めたサウンド作りを行っていて固定ファンは多い。今回のIcemanとしては3枚目のこのシングル「Edge of the season」では8ビート系のメロディーと16ビート系のリズムが共生する不思議な空間を生み出しています。どことなくTMNを彷彿させるでしょう。でも、黒田の男っぽいヴォーカルはIcemanならではのもの。カップリング「Nartic Boy」は黒田自身が作詞に挑戦している。今月26日に発売予定のアルバムに大変期待がもてます。(Epicソニー、ESDB-3744、1000円)
筆者/copy right=フルタマコト cdnewsjp@yahoo.co.jp