CD NEWS05月16日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年05月16日午前11時00分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆「ミリオンボーイ」オセロケッツ

1.ミリオンボーイ
2.かわいた時を抜けだそう
3.ミサイル

 先週さわやかサウンドを特集しましたが、これも非常にさわやかなサウンドのくせ(このくせに、というところに注意。クセものなんです)になんだか聞いていて実にセツナイ、それなのに、それなのに懐かしさすら漂う不思議な世界を持っています。遠い記憶が蘇ってくるような不思議な一瞬があなたの脳裏をかすめるかもしれません。「SUZUKI Kei」のCMソング(オセロケッツ本人たちが出演)となったこの12センチマキシシングル「ミリオンボーイ」は、それまでレコーディングしていたシングル「かわいた時を抜け出そう/ミサイル」が「ミリオンボーイ」に差し換わったため一旦オクラ入りしそうになったのを、どういうわけか引っ張り出してきて、そこに「ミリオンボーイ」を合わせて急きょ発売したようです。だから通常の8センチシングルCDというのも同時発売されて、その曲構成は「ミリオンボーイ/かわいた時を抜けだそう/ミリオンボーイ(Backing Track)」(ソニーレコード、SRCL-4627、1020円)という風になっています。

  CDコレクターならどっちを選んだ方がいいでしょうか。う〜ん、迷うところですが、財布の中身に余裕あるなら両方ゲットしちゃえ(^_^;;)、なんという無茶なアドバイス、これなら間違いなんもんね。それにしても恐るべしテレビCM出演、TVCFの威力。人の運命やシングルCDの選曲まで変えてしまうのですね。ああ、怖ぁ〜。ところで今、脳みその中ほどで突如フラッシュバックして思い出しましたが、宇多田ヒカルのレコード店用の販促CDも結構いろんなバージョンが入っていたような気がするのですが、あれは単に「オートマティック」のいろいろ寄せ集め版だったのかしら? とにかく長いCDだったような記憶が…。

 オセロケッツは、大阪、兵庫、広島出身の4人組。森山公一(Vo.&G)、中井英行(B&cho、リーダー)、丸山茂宏(G&cho)、松崎智浩(DR.&cho)がメンバー。懐かしさすら漂う不思議な世界--嘘だと思ったら一度聞いてみましょう。サウンド・プロデューサーは、桑田君や槙原君でおなじみの小倉博和。「かわいた時を抜けだそう」は、森山公一の歌詞は比喩が多くてちょっと手強いけれど、要するに飾り立てた人生よりも生まれたまんまのウソ偽りのない生き方をやろうじゃないかって訴えています。こういう詩が、この曲に乗っかると、もうたまらない。

 いつまでもなつかしい気分に陥っていてはいけない。どっちがカップリングか分からないけれどものの弾みで3番目の曲となった元カップリングは、なんとグラムロックの雰囲気もたっぷりの、そして稀有壮大なロックオペラ感が最後に君を待ち受けているのです。実に楽しい、そして危ない「ミサイル」。なんだかぶっそうな一曲。大音量ヘッドフォンで聞くことを勧めています。いいのか、こんなことして。ところで、じっくり歌詞を眺めたら、少し赤面してきましたぞ。なんでーか、それはやっぱり歌詞を読んでもらわなきゃ…。

 (ソニーレコード、 SRCL-4498、1223円)


◎☆☆☆☆「〜SEEK〜それが愛かもしれないから」井手麻理子

1.〜SEEK〜それが愛かもしれないから
2.太陽に抱かれて
3.seven
4.〜SEEK〜それが愛かもしれないからD.J.KAORI"get funnky" REMIXED
5.〜SEEK〜それが愛かもしれないから(L.B.B.reluv.)
REMIXED AND ADDITIONAL PRODUCTION BY LITTLE BIG BEE

 とってもファンキーでソウルフルなヴォーカリスト、井手麻理子のマキシシングル。非常に包容力のある井手の声質は、聞くものの耳を捉えて離さない。声で優しく僕らを受け止めてくれる、そんな感じがするし、そこが大きな魅力なんだろうと思います。

 プロファイルによると、福岡県生まれ、3歳の頃から音楽好きな両親に連れられピアノを習う。中学3年の時、姉の聴いていたミニー・リパートンの「Loving You」を耳にして、今まで聴いていた日本の音楽やその当時流行っていた洋楽では感じる事のできない「優しさ、懐かしさ、そして音楽の素晴しさ」を感じとる。以降、同じ気持ちを自分の歌を聞く人に与えたい、と地元福岡でライブなどを行う。アコースティック・ギターと二人きりのストリートパフォーマンスなどもしていた、という。

 短大卒業後、ヴェルファーレで行われたオーディション「STAR GATE'97」で、Jacson5の「I Want You Back」を歌い、約3500人の中で優勝。1997年10月8日リリースのシングル『CRAWL(クロール)』(avex tune、AVDT-20006、1020円)でデビュー。このマキシシングル「.〜SEEK〜それが愛かもしれないから」は通算4枚目となります。

 収録曲は実質3曲なのですが、タイトル曲「〜SEEK〜それが愛かもしれないから」のリミックス曲が2曲あって、聞きごたえが大いにある32分12秒となっています。井手のヴォーカルシャワーを浴びると、心が晴れ晴れとしてリフレッシュします。実は4月28日にフルアルバム「FLAVOR」が出ているんですけれど、これはまた別の機会に紹介しましょう(もったいないから残しておくの)。まずは手始めにこのマキシシングルを。

avex tune、AVCT-300003、1260円)


◎☆☆☆☆☆「ALWAYS REMEMBER」COSA NOSTRA

1.ALWAYS REMEMBER
2.JET COASTER
3.ALWAYS REMEMBER(KING STONE MIX)

 ソニーに移籍したというより、出戻ってきた、と説明したほうが分かりやすいCOSA NOSTRA。なんと1993年のSONY/WAVEレーベル以来の古巣へのリターンです。単にクラブミュージックという括りかたをしていては惜しいユニットです。グルーヴィーなポップミュージックもお手のもの。

 COSA NOSTRA、最近の固定メンバーは桜井鉄太郎(キーボード、プログラミング、コーラス)、長田定男(ビート&プログラミング、ターンテーブル、パーカッション)、KANAME(ベース、ギター、プログミング、キーボード、ドラム)に、鈴木桃子(ヴォーカル、コーラス)、小田玲子(ヴォーカル、コーラス)の5人組。ちなみにリーダーズ英和辞典によると「Cosa Nostra」(コーザノストラ )とは「マフィア型の米国の秘密犯罪組織」っていう意味だって、なんか物騒な…。

 非常にのんびりした楽曲は、時間の流れを忘れさせてくれそう。歌詞もなんだか時空間を破ったようなすべてを超越した感じ。それでも「ALWAYS REMEMBER」いつも忘れないでいてね、って呼び掛けます。一瞬の時がとても貴重だから、1分1秒をとても大切にしたい、そんな思いも込められいるようなタイトル曲です。

 カップリング「JET COASTER」(作曲・KANAME)はインストもの。実ににぎやかでそれこそ、遊園地のジェットコースターに乗ってそこいらをさまよっているようです。怖さよりもなんだか次々に襲い掛かってくるファンを思いっきり楽しんでいる様子がありあり。息も付かせぬ雰囲気がタイトル曲ののんびりした雰囲気とは好対照で、きっと好きな人は、これをカセットテープやMDに「ALWAYS REMEMBER」「JET COASTER」「ALWAYS REMEMBER」…てな具合に、交互に時間の許すだけ録音してドライブに持って行くはずです。車がなくともこういうテープを一つ作っておくと結構楽しめるはずです。 CDの全体リピートっていう手もありましたね。

 (SME Records、SRCL-4492、1223円)


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Coming Soon


 <反省>WEB更新、今週は順調です。なんと日曜日なのにしかも午前中に更新されていますよ。星さん、北田さんほめておくれ。なにしろかなり前から準備していましたもん。

 恒例の花粉症報告。風邪でしょうか、どうも鼻水が止まりませぬ。ティッシュがあっという間に無くなるので、そちらの方に僕は驚いております。ミルクも花粉症のようでなんか風が吹くと一緒にくしゃみして、顔を見合わせてお互いに笑っています。犬も照れ笑いをするんですよ、御存じでした。

 いつの間にか、実に静かにMac OS 8.6がリリース。ダウンロードできるのですが、アップルのサイトは余りにも混みあって、仕方なくアップルに実費申し込みしました。2500円(発送手数料込、税別)ならまあまあってとこでしょうか。
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<今週の一句>車をば 久々に洗えば 雨となる(mako-rin詠める)
Macさん 8.6入れるHD ありません(iWeek会場で5色Macを見つけてmako-rin詠める。)

筆者/copy right=フルタマコト
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