毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年05月10日午後05時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「次の瞬間笑っていよう」Y@sukiyo
1.ウエイター
2.普通列車
3.バイトブギウギ
4.Hi: YA
5.はんぶんこ
なんか先週アップロード遅れてしまっていたので、あっという間に次の更新日がきてしまいました。でも、その間にようやく連休中に疲れ切った体力が戻ってきたようです。それでも更新が一日遅れているのは、なんともはや…。それにしても毎日暑いですね。夏日を迎えたところもあるとかで、大変ですね、まだ5月ですもんね。そういう僕も日中外におりましたら、本当に暑くて往生しました。こういう時は、のどをうるおす清涼飲料水(麦茶でもいけれど)とさわやかサウンドがほしいところ。
先週が疲れの回復剤、今回はさわやかサウンド、ちょっと似ているようで微妙に違うこの感覚。これはもう聞いていただくしかない。というわけで、「Y@sukiyo」っていうアーティスト名からして変でしょう。こういう風に気になったCDって手に取ってしまいます。シャ乱Qもそうでした。こわいものみたさっていうでしょうか。
でも、さすがにmako-rinが気になっただけあってこのシンガーソングライター、Y@sukiyoの曲ってなかなかいい感じ。「ウエイター」は、就職試験を来春に控えて、24時間営業レストランの片隅にいるカップル。女の子はファッション雑誌に夢中だし、僕はといえばヘッドフォンステレオを聞きながら頭を振っている。そう、何も会話もなく、でも二人でいる時間が実は一番大事なことに気付いていて、で、一緒にいるみたい。でも僕はといえば、頭を振りながらも脳みそは「このままではいかんなぁ、なんかのきっかけで話しないと、でも今さらマジな話もなあ」と考えている次第。「もうこうなったら、人にすがるしかない、ねえ、そこのウエイターさん、お代わりかなんかで、そう、キューピットになってくれませんか」、そんな虫のいい歌を作ってしまうところがY@sukiyoのいいところなのかもしれません。でも最近の24時間レストランはセルフササービスでホットドリンク入れなくてはならないところもあり、そう簡単にはキューピットにはなってくれそうにもありません。
「普通列車」も列車の振動と同じくらい人の心を左右に揺り動かします。バイト先から帰る電車の中で、情熱を失う今日この頃。ああ、何にガンバればいいのか分からないけれど、でもガンバらなければ、でもいったい何をガンバるのか、さっぱり分からない。まるで普通列車に乗っているような気分、と歌うのだが、そんなもん若い時は誰だって何も分からないことが多いのだけれど、Y@sukiyoは実に直球で悩むのです。でも、どこかに余裕があって、この悩み方、とっても好きなんですが。
続く「バイトブギウギ」の非常に気の抜けた感じ、僕はこのマキシシングルの中で一番好きです。アルバイト探しに一日中、くたびれたスニーカーで動き回っています。悲愴感ってものがほとんどない、たぶん一切ない。ひょうひょうとしています。そばで見れば本当はとっても困っているのに、いとも簡単にバイト先を見つけてしまうような気がしてきます。一生懸命がちょっとダサいので、おくびにも出さず、ちょっと参りながらも平気な顔して探し続けます。根はきっと真面目なんです。ある意味では器用でなんでもできると思い込
み実際そうなのだけど、そうなると、今度はバイトの方がない。バイトって初めてのことでも(誰だって最初は初めてだ)本当はたぶん、なんとかなるものなんです。その漠然とした明るさを応援したくなります。
Y@sukiyoにはまだ、いろんな顔があって、作品も振幅が激しいのですが、「はんぶんこ」に見られるような心やさしさにひかれます。大瀧でいえば、「指切り」のような淡い恋の世界で、なかなか素敵です。BMGジャパンが全く何も宣伝しない点がとっても不思議ですが、次回作も期待したいアーティストです。
ところでY@sukiyoって、どう発音すればいいんだろう「ワイ・アト・スキヨ」かな「ヤスキヨ」、ええっ、「やすきよ」って漫才の懐かしいなあ、「やすし・きよし」そんなことないわなぁ。
(BMGジャパン、BVCR-18004、1575円)
◎☆☆☆☆「ひまわり」TUBE
1.ひまわり
2.夏のかけら
もうさわやかサウンドといえばTUBEしかいません。一年に夏だけ稼ぐ、というビーチボーイズ・パターン(あるいは丹波篠山デカンショ節)を実践導入したバンド。1999年第一弾シングルがこれ。「春夏秋冬いつもひまわり」という歌詞(前田亘輝)なんて、オールシーズン夏宣言とも受け取れ、今年の活動への積極さが感じられます。年中TUBEが出てくると少し季節感がなくなってしまうようですが、「ひまわり」は久々にTUBEらしい原点に戻ったような楽曲です。どこまでも続く青い空と海、白い砂に空、澄みきったブルーと何もかも反射するようなホワイト、この感じこそTUBEそのものの健康的なイメージカラーです。なんだかわくわくして泳ぎに行きたくなるじゃないですか(まだ花粉症直ってないのに)。「ひまわり」は大変シンプルで明るい楽曲で、さわやかサウンド、わくわくサウンドっていう出来。
ところでメンバーの角野秀行、松本玲二は大のMac好きで、二人はこのほど大阪で開催された「MacDays in GW〜iWeek〜」にゲスト出演し、Macへの思いを石野桜子(吉本興業の強力な女性ピン芸人=自称)、脇浜紀子(YTVアナウンサー)と共に熱く語ってくれました。さすが、夏男たち、実に熱い。とんでもなくMacのヘヴィーユーザーであることが分かりました。ところでエラータイプ2ばかり起きると嘆いていた桜子ちゃんのMacはメモリがその後導入されたのでしょうか。気にかかります。
カップリング「夏のかけら」は、音がホワホワした感じで、まるで浮き袋に乗って波の上を漂っているような気分に。これはエレキギターの音を、オルガンに使うレズリーという回転するスピーカーに通したものとか。なんかねえ、やっぱり泳ぎたくなってきましたね。花粉症忘れて。せめて気分だけでもハワイって望んでいる人はこのCDを即ゲット。ジャケット写真もハワイロケものなのでちょうどいい? ちなみに水中に潜っているのが角野さん。
(ソニーレコード、 SRDL-4622、1020円)
1.雨の夜と月の光(rain song )
2.スティーブン・ダフィー的スクラップブック(Stephen Duffy-like scrapbook)
3.down the river to the sea
東京外国語大学の軽音楽サークルで結成したバンドを前身に誕生した「GOMES THE HITMAN」のメンバーは、作詞・作曲を手掛ける山田稔明(vocal,guitar,chorus)、須藤政明(bass,chorus)、堀越和子(vocal,keyboard,chorus)、高森哲也(drums)、高橋結子(percussions,chorus)の男女5人。
「雨の夜と月の光」は、シュガーベイブの「Down Town」を彷佛する華やかな都会に生活する人々の孤独感を描きながらも、降り出す土砂降りの雨の中でも陽気に踊ってしまう安心感もある不思議なナンバー。大コーラスに突入するエンディングはなかなかのものです。雨がやってきても大丈夫、いつまでも降り続けることはない、止まない日はないだろうという楽観的な山田の詩に励まされます。「雨は名ばかりの月の雫」っていう表現、いいでしょう。
「スティーブン・ダフィー的スクラップブック」は、なんだか訳の分からないタイトルだけど、歌の内容は、さまざまな心象風景がそれこそスクラップブックのように出てきて取り留めがないが、なんだかくせになりそうな山田マジックに吸い寄せられていきます。
「down the river to the sea」は山田稔明的解釈の「トム・ソーヤーの冒険」その後。なんとなく清涼飲料水のCMソングに使われてもおかしくないちょっと夏の日の郷愁を帯びたナンバー。いろんな冒険をしていくであろう人生なのでしょうが、川を下って海に出るまでの中に何度となく幾千万の星を見て、日がのぼる朝を眺めます。僕らも気が付けば川下りをしているようです。突然始まって突然終わる曲。
(BMGジャパン、BVCR-19005、1260円)
<反省>WEB更新が遅れたことをおわびします。
恒例今週の花粉症。連休中で薬が切れたので、もらいに行き飲んでいます。マスクまでいかない(実はスペアマスク2、3枚持ち歩ています、なにしろ、突然大変なことが起きるので)症状です。マスクしている人めっきり減ったでしょ。ただ、夜鼻が詰まって寝られない。仕方がないので本を読んで、鼻の通りが良くなるまでひたすら待っています。
時々暑い日が続くので半袖シャツを出したのはいいけれど、冷房効いているところでは辛い。車に乗るとてきめんで、仕方なく窓を開けると、あああ、花粉症やった、くしゃみ連発止まらない。なんか不便な季節です、っちゅうか、僕が難儀な人なんでしょうね。そうはいっても。
月曜日ともなるとなかなか更新がおっくうになります。すでに「まだメールマガジン来てません」というメールも入っているし、でも、こうしてキーボードに向かうのでございます。先日クラボ(知っている人は知っている彦根のOldMacの総本山)で、なんと鼻をかむこと数十回、「Macに花粉症移らへんか」と心配したのはPorta店長。頼むから僕の花粉症の心配もしてよ、Macのことしか考えていない発言に脱帽。
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<今週の一句>連続の くしゃみ爆発 ああしんど(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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