毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2003年05月26日午前01時00分
Presented by Makoto Furuta,1991-2003(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「恋するふたり」大滝詠一
■01. 恋するふたり
■02. 恋するふたり(STRINGS VERSION)
1997年11月12日が前作「幸せの結末」の発売日でしたから、なんと5年ぶりの再始動!! この「恋するふたり」大滝詠一の久々のシングルCDなんです。しかもまたまた、某フジテレビのドラマの主題歌です。「月9」すなわち、月曜午後9時のドラマ「東京ラブ・シネマ」のテーマソング。ドラマ中にも大瀧詠一の作品がふんだんに使われていて、テレビの前のナイアガラファンを泣かせています。
やっぱり春はいいなあ、うれしいことがたくさんあります。大瀧ナイアガラファンにとっては、なかなか『おニュ−』のCDなんてそうそう聞くことができない。97年当時ですら、CD NEWSでは「日本のポップス界で、最長不倒の休眠状態(13年間眠り続けた)にいた大滝が本格的に活動(大滝氏は自らのホームページで1997年元旦から復活宣言を行っていました)を始めた」と書いております。なので、13年から5年というこの短さとてもがうれしいのです。だんだんエンジンかかってきて、やる気になってきましたね<師匠。ナイアガラのファンは新しい世代が多くなってきて、リアルタイムにアルバムを聞いてきた人のシェアは少なくて、最近のCDシングルをリアルタイムに聞く世代が増えています。こういう世代にとっては5月21日は特別な意味があります。
とはいえ、昔も書いたけど僕は、かつて「Go! Go! Niagara」というアナログレコードの発売を「ニュー・ミュージック・マガジン」(現「Music Magazine」)の広告で知り、購入のため発売日に大津から京阪電車に乗って京都までお金をつかって買いに行ったのに、「発売延期」という信じられない憂き目にあっております。で、それ以降、レコード店で、この目でしかと確かめるまでは、絶対、絶対、絶対発売日なんて信じない。発売日なんてあくまでも目安なのである、というのが持論。うまく発売されていたらラッキーなのです。
でもまあ、どうしたことか、しっかりと5月21日の発売日に(場所によっては20日に購入した人も)レコード店の店頭に並びました。奇跡です、ありがたいことです。ナイアガラファンには周知の事実ですが、日本で初めてCDをリリースした、栄光の邦盤トップリリースは、大滝作品。で、「恋するふたり」のCD番号をチェックしたら、「SRCL-5555」です。切り番というか並び番というか。きっと大滝が大好きな松井秀喜選手の背番号にもあやかっているのでしょうね。
日本のミュージシャンのそうそうたるメンバーまたもやごっそり集まり、たっぷり時間をかけて音録りをしているようです。こういう贅沢なことができる音は少なくなりましたね。『Wall Sound of Niagara』で、大御所フィル・スペクター(あの事件の後、消息聞きませんね)もまたまたびっくり状態 。この模様はCDに収録されたエクストラ・ムービーでチェックできます。カップリングの井上鑑によるストリングス・バージョンもなかなか素敵です。欲をいえば、もう一曲。欲張りか。
ナイアガラ第3期Blue Label時代」のシングルとしては通算2枚目。いつまでも子どもの心で恋愛している詞や、変わらぬサウンドがナイアガラ秘中の秘ともいえるべきロマンチック路線の堅持をさりげなく宣言しているようでうれしい。また、大滝の声も、不思議なことにどんどん若返っているようにも思えるほど初々しくて好感がもてる。この調子であと数曲作って、なんとかアルバムを一枚組んでほしいなあ。新しい世代もリアルタイムのニューアルバムを期待しているのですから。ところで次回はいつでしょう。遠からずCD NEWSが取り上げられるように、楽しみにしています。
(Sony Music Records、SRCL-5555、1000円)
◎☆☆☆☆「イケナイコトカイ」meg
■01. イケナイコトカイ
■02. イケナイコトカイR.D.R mix(remixed by reggae disco rockers)
■03. イケナイコトカイ(instrumental)
■04. 傘としずく(DJ TATSUTA remix)
■05. 傘としずく(instrumental)
このCDは昨年末に購入したものですが、CD NEWS復活後に紹介しようととっておいたのです。僕の大好きな岡村靖幸の名曲「イケナイコトカイ」。実は大阪駅内のコンビニでガムを買っている時にバックに流れていて、ずっとガムのディスプレイの前で考え事しているようにフリーズしておりました。
相当慎重にガムを選んでいるように見えたのではないでしょうか。めっちゃ危なそうな客です。店員の皆さん、その節は御心配おかけしました。ガムではなくBGMをずっと聞いていたのでございます。
今さら説明しても遅いでしょうが、そういう客も中にはおりますので、どうか一つ今後ともガムの前で立ち止まる客に温かいまなざしをお願いいたします。ま、そんな客少ないでしょうが。
megは1980年生まれの女の子。歌謡曲、J-POP、ロックなどジャンルにこだわらず、「良い音」だけを好んで、普通の女の子の気持ちをリアルに表現しています。この「イケナイコトカイ」も最初聞いた時、ドキっとしました。岡村の歌詞ってかなりきわどいのですが、これをmegがサラリと歌っている。
なんかそのあたりすごく落差があって、うーん、と考えこんで、その足でCDショップに探しに出かけたのです。結局、後日、アマゾンで申し込んで購入しましたが、なかなか素敵な一枚で、以降、僕のお気に入りの一枚になっております。特に2曲目のレゲエ・ディスコ・ロッカーズによるリミックスがお薦めです。このCDってかなりヒットしたので、このあたりから岡村靖幸を見直す動きがあったらいいなあ、と期待しております。
(ワーナ−ミュージック、 HDCA-70003、1050円)
<反省>
◎えー、と思い起こせば、CD NEWSは半年ぶり。長らく御不便をおかけしてきました。生活の中にCD NEWSが溶け込んでいた人にとって、この半年はさぞ、苦痛の日々だったことでしょう。いつ、CD NEWSがあなたのパソコンに飛び来んでくるのか、どうしてそれを防げばいいのか、なんで最近発行ができないのか、ちゃんとまこりんはメシを喰っておるのか、などいろいろ勝手に御考えだったことでしょう。難儀ですよね。
◎ぶっちゃけ(キムタク風)ていえば、この1年、めっちゃ(アヤヤ風)忙しい日々を送っておりました。ほとんど会社におりました。ほうー、仕事していたんですねえ。そういう意味では今もあまり変わりありませんが、自分で融通できる時間がこの1年間はまるでなし。ほとんど休みは寝ている、という状態。発行できずに誠に申し訳ありませんでした。なんどもMacの前に立ったのですが、どうもイマイチその気になれなくて。無精者。それもあります。反省、ボリボリと頭をかく。
◎今後は少し余裕ができたのでボチボチとリハビリをかねてやっていきます。
◎仕事の都合で、当分、大阪から舞鶴に本拠地を移しております。でも大津にもアップロードマシンがありますのでいつでもHomePageやメルマガのメンテはできます。あとはやる気次第(笑)。
<今週気付いたこと>懐中電灯や時計の電池ってマンガン電池で十分だったのね。アルカリってもったいないらしい。
筆者/copy right=フルタマコト
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