毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年06月15日午前11時25分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆「she-through」ROBOTS
ROBOTSという名前から勝手にテクノっぽい音をやるのか、と思っていたら、丸っきり違ってました。かなり甘いポップスをやるユニットなのでした。歌詞もラブソングそのもので非常に甘く切ない。「she-through」を聞いたら、思わず、グループサウンズ(GS)全盛時代が蘇って来ましたね、脳みその中。渡辺"チャッピー"茂樹がいた頃のワイルドワンズのあの名曲、ああ、いけない!! タイトルが思い出せない。チャッピーヴォーカルの「いつでも会うたびに/キミの事…」、あの懐かしい曲が思い浮かんできました(誰かタイトル覚えていたら教えてください)。
もう全編プラトニックなラブラブが花開いている感じで、こういうおおらかな人たちがいることを再確認してなんだか正直ホッとしました。喫茶店で待ち合わせしてしまう感覚もその店がおいしいパンの匂いをいっぱいさせているのもなんだか、懐かしくて新鮮な思いがするわけです。デートコースにはもちろん桜の並木道げ出て来ますし、こうした恋愛に必要な様々な付属物一式が全部そろっているところがうれしいです。細かいチェックをやればやるほどこの歌詞の作詞(TAKUYA)はハズしていません。喫茶店で飲むものはホットチョコレート、そうなんです、実に健康的。栄養もよさそうだし、間違ってもチューハイレモンではいけません。居酒屋ではないのですから。
さわやかな恋愛を歌うROBOTS。ちょっと間違えるととんでもなく時代錯誤に思われそうなところを彼等の誠実な歌が救っているようです。カップリングの「僕の天気予報」を聞いて、こういうマイペースなのもいいじゃないか、と再認識した次第。
(EPIC RECORDS、ESDBー3835、1020円)
◎☆☆☆☆「UNKNOWN TOWN〜見しらぬ街」木根尚登
ラブラブな歌ならこの人のも忘れないで。木根尚登のニューシングル「UNKNOWN TOWN」。TMN時代とは違って、ソロ活動をしている木根はアコースティックな音を追求している点が、小室と方向性が異なっていておもしろい。残念ながら、木根くんの曲が爆発的にヒットしたことはないけれど、音のセンスの良さは相変わらずで、ある意味で時間が経過しても色褪せないものを持っているように思えます。
「UNKNOWN TOWN〜見しらぬ街」は、失恋した男のその後の様子を描き出します。何を見ても、どんな瞬間にも、別れた「君」のことを思い出してしまう。もう失恋に未練たっぷりの歌なのですが、よほど好きだったんでしょうねえ(「じゃあ、別れるな」と突っ込みの一つも入れたくなるのですが、わたしゃ人生幸路師匠か?)、目覚めてから夕陽を拝むまで、ずっと君のことを思っています。こういうセンチな男には、「ホンマ、いい加減にせい」と言いたくなるのですが、本人は夕陽を見ながら『ふっ、結構さまになるぜ、オレって』と勝手に思っているようなので、もうよけいなことは一切言わずに、“夕陽眺望男”のままにして、僕はその場を抜け出そうと思います。ちなみに「UNKNOWN TOWN〜見しらぬ街」は日活映画の「キリコの風景」のエンディング・テーマとなっています。
カップリングは「Marching for new day」。この楽曲を聞いた時、渡辺美里が歌えばピッタリくるかな、と思ってしまった。都会、少年、スクランブル交差点、少女、公園通りなどの言葉からの想像だろうか。走り抜ける感じ、迷っている人を励ます歌が美里に似合いそうだから。
(EPIC RECORDS、ESDBー3834、1020円)
◎☆☆☆☆「バイバイ」西村智彦featuring具島直子
SING LIKE TALKINGの西村智彦のソロプロジェクト第一弾。どことなく西村の好きなビートルズの雰囲気が漂う曲。この「バイバイ」を歌うのは具島直子。この歌は、なんと失恋した女性側の歌に仕上がっています。でもこの女性、いつまでも失恋の痛手に涙していません。「腕を振って歩けば/広い世界に気づく」(作詞・藤田千草)と実に前向きな姿勢です。どうやら、夕陽拝み男より失恋からの立ち直りは早いようですね。女性の方にたくましさを感じてしまいます。
カップリングは「A Transition」のリミックス。幻想的な雰囲気になっています。もう一曲「バイバイ」のカラオケが付いています。さて、西村智彦の、当然気になるアルバムですが、今月6月24日に「Graffiti」(FUN HOUSE、FHCFー2427、3059円)としてリリースされる予定です。西村が手掛けた作品が集められ具島をはじめSING LIKE TALKINGのメンバーなど多彩なミュージシャンが参加していて楽しみですね。
(FUN HOUSE、FHDFー1684、1020円)
<反省>九州に出張で行ってきました。とはいえ、博多周辺なので九州ののど仏をかすった程度。大雨でしたが、活気ある街に圧倒されました。九州のパソコンショップもしっかりのぞいてきました。小倉でジミーちゃんのモノレール乗れませんでした。乗りたか〜〜。
で、風邪がまたもやこじれたみたいで、帰宅後風邪薬を飲んでくたびれております。そんな訳でちょっとリリースが遅れました。すんません。
先週明記した日本橋探索。風邪だろうと行くもんね。九州に行っている間に地元大津のキットカットが大安売りするんだもん、もう油断できないきょうこの頃。安売りする時は連絡おくれ〜〜〜。
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<今週の一句>iMac 寝ても冷めても iMac(mako-rin詠める)
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