CD NEWS06月15日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年06月16日午後02時12分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

  • 「LIFE」加山雄三

     最近テレビなどに出まくりの加山さん、このあいだはインターネットのライブ放送にも登場していて、モテモテです。念のため、なんでこんなに盛り上がっているのかを解説しておきますと、まず、信じられないけれど、加山さんが1937年神奈川県横浜市幸ヶ谷生まれで、計算すると今年でちょうど還暦、60歳を迎える、といっためでたい年であること。それにも増して、加山雄三そのものがシンガー&ソング・ライタ-の草分け的立場で、独自の加山ポップスを作り続け、ビートルズ、エルヴィス・プレスリーに対等にミュージシャンに会っている、という音楽界の人間国宝的存在なのです。
      そんなわけで、多くのミュージシャンもトリビュートアルバムを作るほどの絶大な人気があります。当然、加山自身のオリジナルアルバムもほしいところ。この声に応えたのが、どっかの写真雑誌と同じタイトルのついたこの「LIFE」です。全部で12曲、これにボーナストラックとして4曲つまり16曲入りの豪華版。1966年の大ヒットナンバー「蒼い星くず」のセルフ・アンサーソング「愛の星くず」(先行してシングル発売済み)をはじめ全曲弾厚作の作曲。また、元ベンチャーズのNokie Edwardsも13曲目の「バーガー&ヌードル」の作曲に加わったばかりか、計4曲にもスペシャルゲストとして参加。ハイパーランチャーズ(ランチャーズも息の長いバンドです)の演奏も加山節とマッチして実に心温まるアルバムに仕上がっています。(FUNHOUSE、FHCF-2374、3059円)


  • 「DRIVEに連れてって」今井美樹

    今井美樹の前作「PRIDE」(1996年11月リリース)は、現在約160万枚をセールスするヒット曲になっています。この前作同様に布袋寅泰が作詞、作曲、編曲、プロデュースを担当。CHRIS CAMERONのストリングス・アレンジがなかなかの聞きもの。ロマンチックなこの曲にふさわしい。この梅雨の季節が過ぎ去ったら、まさに初夏にふさわしい清々しい一曲で、今井のそよ風のような歌声にのって、なんだかこのCDを車に持ち込み(おや、まあ、私の車はCDがついてなかった!!)、コンバーチブル(おや、まあ、私の車の屋根は鉄板でした!!)状態にして、走りながら聞いてみたいですね。まあ、しかたがないので、カセットに落として、窓を全開にして『気分だけでもコンバーチブル』の状態で聞くことにいたしましょう。何事も想像力が肝心です。カップリングはなんとSTEVIE WONDERの「KNOCKS ME OFF MY FEET」で、これもドライブ携帯にもってこいの一曲。(FORLIFE 、FLDFー1628、1020円)


  • 「世界悠々 父なる大河、ライン」GONTITI

     ゴンザレス三上とチチ松村というプロレスラー(…にしてはちょっと弱そうか)のようなリング名じゃなくて、ミュージシャン名を持つギターDUOが「GONTITI」なのです。ハイパーベンチャーズのエレキギターもいいけど、ゴンチチの生ギターもいいね。最新のこのシングルはNHK-BS2「世界悠々 父なる大河、ライン」(6月20〜22日放送)のオリジナルサウンドトラック。ライン川の源流から河口に至るまでを紹介しながら、周辺の文化や風土を計22時間(うち10時間以上は衛星生中継)にわたって放映するというちょっと変わった紀行番組です。
    テーマ曲「Song of Rhein」など計3曲が入っていますが、番組ではもっとゴンチチの曲を楽しめそうです。彼等は6月半ばからラインに行って、なんと番組にも生出演するそうですので楽しみですね。それにしてても、アースミュージックにぴったりの二人の演奏を聞いていると、地球の上で生きられ、ちょっと幸せな気分に浸れました。(EPIC SONY 、ESCBー1822、1223円)


    次号、Coming Soon


    <反省>  せっかくの休日というのに心晴れ晴れとならないのは、曇りの天気のせいばかりではない。例の神戸市内の小学6年生殺人事件が解決されないことも原因の一つだろうが、そればかりか、犯人と思える人物がこの事件が起きる前にかつて、他人のホームページの掲示板に、今回の犯行声明文にも使われている言葉を書き込んだことがあるというニュースが飛び込んできたためだ。なんだかいいようのない怒りがこみあげてくる▽以前、幼児連続誘拐殺人事件の被告人に関連して、彼のビデオや漫画本収集癖を拡大解釈して「おたく」全般を意味もなくおとしめることにメディアが夢中になった。「おたく」そのものが事件を起こすような論調にうんざりした。彼の場合、少女を性の対象にしたり、死体をもてあそぶ内容のビデオなり本を集めていたのであり「おたく」の中でもかなりはずれた領域にいたことを忘れてはならない▽そして今度バッシングを受けるのは「パソコン」だ。しかも私たちがその将来の夢に託しているインターネット上にかかわることだけに、よけいに気分は重い。またもや「パソコン」に関わっている人を拡大解釈して、小学生を殺すような人=(イコール)パソコンでインターネットをする人、という図式に持っていこうなんて考えているのでは…、僕の考え過ぎだと思うが。人の命をもて遊び、社会に挑戦することを楽しみにしている犯人には怒りを通りこし、悲しみさえも感じてくる。この犯人を早くつかまえなければならないのは当り前で異論は微塵もないが、その過程で出てきたこうした報道を(報道することの重要性、必要性は十分理解できるものの)インターネットにかかわるものとして非常に残念に思っている。

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