毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年07月05日午後10時49分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「Vintage〜BOO's Hawaiian Songs」高木ブ−
「夏だ、ハワイアンだ、高木ブ−だ」ってなわけで、1996年にミニアルバム「Hawaiian Christmas」を発表して、ソロでビューしていた高木ブ−の待望のフルアルバムです。
今年はどうやらウクレレの久しぶりのブームとなりそうです。それにともなって、流行に敏感な人はもうお気付きですが、この夏のファッションの狙い目はアロハシャツ、だそうです。そういえば流行雑誌のアロハシャツ特集も目に付きますねえ。日本ではどちらかといえばラフな感じの着こなし、というイメージが強いようですが、本場ハワイでは、アロハシャツはれっきとした正装です。これさえあればどんなパーティーでも間違いありません。
僕も実はアロハシャツが大好き。暑い夏にこれほどピッタリくる服装はありません。涼しげで、なんとなく着ていても楽しい。省エネルギー服とかいって、スーツだかサファリジャケットだかのみっともない半袖服着るくらいなら、このハワイの正装アロハシャツを勧めます。こうなると女性はムームーでしょうか? さて、こうした衣装を身にまとった場合、バックに流れる音楽は、ハーブ・オオタのウクレレがピタッと決まりそうですが、ここはスコーンとわざと外して、ブ−ちゃんの登場です。天下のビートルズと共演実績のあるザ・ドリフタ−ズのメンバーで知られる高木ブ−ですが、ドリフ加入以前はハワイアンバンドで活躍していただけに、ブ−さんのハワイアンは本格派。あったかいブ−さんのほのぼのとしたキャラクターが加わって一層いい雰囲気に。この「なごみミュージック」は楽園まであなたを運んでいってくれるはずです。
ウクレレの雷様、高木ブ−のこのアルバム「Vintage〜BOO's Hawaiian Songs」はタイトル通り「HANALEI MOON」「MY TANE」などスタンダードソングを中心に収録されています。ブ−さんがウクレレを担当した「E MAMA E」はブ−さんの美しいファルセット・ヴォイスが聞けてなかなかのものです。途中、シューベルトの子守り歌も。往年のハワイアンファンには懐かしいディック・ミネや大橋節夫が歌ったヒット曲「ON A LITTLE BAMBOO BRIGE」も収録。話題曲としてはエリック・クラプトンの大ヒット曲「CHANGE THE WORLD」がハワイアンアレンジで入っていることでしょう。ホフ・ディランの小宮山雄飛が書き下ろした「GOOD!」もハワイアンバージョンが収録されていて、実に心ほのぼのとした気分にさせてくれる名曲になって登場しています。
(Sony Records、SRCLー4322、2584円)
◎☆☆☆☆「夏の月」杏里
「夏だ、恋だ、杏里だ」と、導入部分に無理がちょっとありますが気にしないでください、筆者本人気に入っているだけですから。さて、夏といえば杏里を忘れてもらってはいけません。波間を照らし出す月というなかなか幻想的なジャケットなのが、このニューシングル「夏の月」。キャノンのカメラ「IXY」のCMイメージソングになっているそうです、ピアノが東洋的なイメージのあるメロディーを奏でます。なんだかトトロ的な旅情誘う音ではありませんか。それに月という神秘的な雰囲気が二人の恋を見守っていたなんて、夏ならでは話です。冬なら風邪ひいてしまいます。
カップリングの「First Season」の方もタイアップしっかり入ってます。こちらはハウス食品「完熟トマトとシーフードカレー」のCMイメージソングです。こちらの曲は、杏里のヴォーカルに耳を傾けながらバンドの音の深さも楽しめます。いずれの曲の作詞は西尾佐栄子、作曲は杏里自身です。そしてなんと3曲目として「夏の月」のインストルメンタルも収録。夏の夜に聞き入ってしまう一曲です。
(FOR LIFE、FLDFー1665、1020円)
◎☆☆☆☆「HEAT WAVER」TUBE
「夏だ、稼ぎ時だ、TUBEだ」ってなわけで、夏になれば、この団体の音を聞かねば、やっぱり夏の雰囲気出ませんね。1年に一度思いっきり稼いで後の半年寝て暮らす“丹波篠山デカンショ節”の例を持ち出すまでもなく、それが現実にできるのがうらやましい。その代わり、TUBEが無事、半年寝て暮らせるようにみんなでCD買い求めなければ、彼ら、枕を高くして眠れません。
さすがにたくさん眠った(?)だけにPower 全開です。計14曲もあってTUBEサウンドを心ゆくまで堪能できます。シングルがヒット中の「ー花火ー」と「ー純情ー」といった夏の風物詩のような2大テーマでいきなりスタートする性急さもTUBEらしい。これで一気に自分たちのペースに持っていくんだもん。それにしても爆竹はいけません。この間、大阪日本橋から難波方面にかけて歩いていたら、歩道で十代の若者らが地面に腰降ろしてじっと僕の方を見ておりました。「暑いんだな。誰だってバテますわな」と思った瞬間、爆竹が足元でけたたましく鳴った。びっくりしたら、夏バテ若者らが急に元気になり、うれしそうに「キャーキャー」騒いでおります。この先どうなったかは、私のいつもの行動パターンを熟知されている皆さんの御想像にお任せいたしますが、爆竹はうるさいだけなので、本当に「×」です。やるなら赤、黄、青がきれいにそろって美しい打ち上げ花火か、そこはかとなく哀愁ただよう線香花火を夜にやってください。昼間はいけません。
TUBEのすごいところはいつも金太郎飴状態なところ。これはなかなかできそうでできません。つい新しいところを…といらぬサービスをしてしまってそっぽ向かれるのがオチってのが、この世界なのですが、偉大なるワンパターンを胸張ってやっています。TUBEはこれでなくっちゃいけません。こうして、ずっと同じことをやっていると見せ掛けて少しずつリスナーが気づかぬ程度に変えていく、これが彼らのすごいところだと思います。「人類のために乾杯!」なんていうエンディング曲は、最初に前田ヴォーカルがないんだもん。実に意表を突いてますが、納得の一曲に仕上がっています。かき氷、スイカ、蝉の声、高校野球、いいなあ、もうTUBEはりっぱな夏の風物詩なのです。では、また来夏、See You Again !(Sony Records、SRCLー4265、3059円)
<反省>もう慢性の風邪です。それにしても暑い日が続きますねえ。40度近い気温になったところもあるそうで、こんな時、外で仕事なぞしたらアキマヘンデ。暑い時は眠るに限ります。ブ−さんのハワイアン聞いて眠っていると幸せな気分になれます。そうはいっても働かなくてはやっていけません。もっとのんびり生きたいのですが、この国では、そういう考え方はタブーになっているのでしょうか? みんな働いています。そういう僕だって。
寝苦しい時はどうするか。今僕の大好きな眠り方は、アイスノンという氷嚢(古い言い方)をビシバシ冷やしまして、これを頭にのっけて寝ます。ひんやりして気持ち良いのですが、枕元に本を置いたまま熟睡すると翌朝、本がアイスノンを一人占めしております。でも良く見るとかわいそうに御主人からアイスノン奪った罪は重く、かれは天罰を受けて、ふやけてしまっているのです。もわもわ状態の本を発見したときは、悲しいですねえ、やっぱり。
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<今週の一句>iMac iMacと iMac(mako-rin詠める)
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