毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時＝１９９８年０７月１３日午後０７時１３分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「IMAI MIKI from 1986」今井美樹
今井美樹の２枚組のこのアルバムは、これまでリリースされた「Ivory」「Ivory２」（注意・「２」の表記はローマ数字）といった二つのベストアルバムに続く第３弾ベストアルバムになっていますが、意味あいが少し違うようです。「Ivory」「Ivory２」は活動の節目にリリースされたものですが、このベストアルバムは、１９８６年のデビュー以来在籍したきたフォーライフを去るにあたっての足跡をたどるものとなっています。レコード会社移籍という一つの区切り。「Ivory２」は１９９３年１１月の発表ですから実に５年ぶりです。「DISC-1」は、デビュー以来の１４枚のシングルからのA面ばかり集めています。ちなみに「私はあなたの空になりたい」と「白のワルツ」は両A面シングルとして発売されたものなので計１５曲が「DISC-1」に並んでいます。デビュー曲「黄昏のモノローグ」（１９８６年５月２１日発売）から「私はあなたの空になりたい」までたくさんのヒット曲、想い出に残る曲が並んでいます。
一方、「DISC-2」の構成は「Ivory」「Ivory２」に収録されていない作品が中心。今井自身が作詞した曲も多く、アーティストとしての今井をじっくり楽しめます。透明感あるクリアな歌声は変わりませんし、今井のシンガーとしての幅の広さを再認識できる絶好のアルバムといえます。
また、初回のピクチャーレコードは今井らしいシンプルで上品な構成になっています。
（FORLIFE、FLCF-３７１９、３８００円）
◎☆☆☆「Sunday」TOKYO No.1 SOUL SET
日曜日という題材をこれだけアンニュイに表現した歌は珍しいでしょう。よっぽどTOKYO No.1 SOUL SETの連中は、日曜日にいい思い出がないみたい（？）。
それにしても久しぶりに台詞（せりふ）の入る曲を聞きました。台詞入り楽曲を前に聞いたのは最近では、確か加山雄三の「君といつまでも」以来かな。嘘嘘、たぶん、ただ忘れているだけでしょう。シリア・ポールの「夢で逢えたら」も最近かな。ラッツ・アンド・スターがカバーしてましたねえ。そういえば若大将の「君といつまでも」の後、ヒットした「帰ってきたヨッパライ」の北山修扮する神様の声部分も台詞になるのかな？
それはともかくTOKYO No.1 SOUL SETの台詞の聞き取りの難しいことったらありゃしない。この曲を聞いた外国人が「日本語ノヒヤリングトテモムズカシイネ」と思い込んでしまったら、気の毒です。「ネイティブな日本語スピーカーも聞き取りにくいから安心して」身近な人は外国の人に教えてあげてね。で、仕方ないので、何度も聞き返したではあ〜りませんか。こういうもの一度気になると結構気になります。そういえば、大滝詠一のヴォーカルも時々モゴモゴして何を言っているか非常に気になって、当時はしょうがなくて何度もレコードをかけ直したことがありましたが、このTOKYO No.1 SOUL SETのはもっとひどい。今でも７０％くらいしか理解できません。
でもこの曲はいいよね。なんだかぼんやりした、バクとした不安の中にも、包み込んでくれる温かみみたいなものを感じます。重苦しい人生を背追い込んだ中、週末の行きつけの喫茶店でのわずかな楽しみ。窓に映る君の横顔だけが一服の清涼剤なんですね。それでも彼女に何も言えないまま時間は過ぎていきます。本来ならイライラしてしまうはずなのに、大河の流れのようにどっしりとした時間だけが過ぎていくように歌っていきます。
（ビクター、VIDLー３０１５６、１０２０円）
◎☆☆☆☆「スペシャリティ：ザ・ベスト・オブ・かの香織」かの香織
シンガーソングライター、かの香織のベストアルバム。不思議な存在感のあるヴォーカルを楽しんでみよう。１９９１年からリリースした６枚のアルバム、９枚のシングル（マキシーを含む）の中から選んだ１４曲。ソロデビューのシングル曲「TINY LESSON」はもちろん、漫画家・手塚治虫の作品「ブッダ」に感動して作った「夏よ風よ」もしっかり収録されています。「TINY LESSON」の１０時間以上かかった数秒のサビ部分もじっくり聞いてみよう。いいねえ、こういう凝りよう。続く「僕だけの休暇（ホリディ）」のいたずらっ子のような歌い方がおもしろい。ところどころに漂うフレンチ風な味わい、いいですねえ。
「エメラルド」を聞いていると、かの香織がこの世の人でないような感じがしてきます。各種SEもおもしろい。休暇を楽しむ夏にぴったしの選曲がされているようで、ドライブのお供に持っていくのに最適の一枚と言えそうです。
（Sony Records、SRCLー４３２３、３０５９円）
＜反省＞慢性の風邪、その後も居座っております。キーボードに向かっていると、鼻水が出て…、いやまあ、恐縮です。書かなければわからないのですが、つい書いてしまって、いやまあ、再び恐縮です。それになんですか、四十肩（若いのに！）にかかってしまって、左腕が上がりません。あはは。キーボードちょっとしんどいので、休み休みの打ち方になってます。その間、何書こうかじっくり考えられますが、キーボードが付いていかないので、つい短気になってしまいます。ふう。
なんだか、フランスがサッカーW杯で優勝している間に、国内では参院選挙。投票皆勤賞を目指す僕は、勤務の都合で、土曜日の午前中、車で２０分かけて大津市役所まで不在者投票に行ってきました。りっぱな建物（元は税金ですが）なのに、建物の中は「不在者投票」の場所を示す貼り紙は一切なし。こういうところに役人の考え方が如実に現れていておもしろいですね。全く住民サービス不在なんですから、貼り紙一枚の手間を惜しんでいます。投票率アップを目指しているなら手間惜しむな。
寝苦しい時はどうするか。先週紹介したアイスノン利用法以外に、最近では思いきって真っ裸で寝るという手段をとっています。本当はちゃんとパジャマ着て寝るんですけれど、朝起きたら真っ裸に変身しているのです。不思議？ 本人は至って気持ち良いのですが、家族に不評です。さらにもう一つ、夜冷え過ぎて、ほら四十肩になってしまうという思わぬ展開に困っております。
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＜今週の一句＞iMac I'm Mako-rinと iMac（mako-rin詠める）
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