CD NEWS07月19日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年07月20日午後01時15分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「きみみたいにきれいな女の子」PIZZICATO FIVE

  東京の斎藤さんも僕も大好きなPIZZICATO FIVEのニューシングル。もっとも、斎藤さんのように首都圏に住んでいるPIZZICATO FIVEファンなら、彼らのFM番組で何度もON THE AIRしているはずなので、もうすっかり鼻歌まで歌えるくらいになじんでしまった楽曲です。

 シングルジャケットは、思いっきり“ピンキー&キラーズ”しているんですけれど、この「きみみたいにきれいな女の子」は、彼等のやっていた歌ほどハッピーソングではありません。

 とてもきれいでかわいい女の子の一日を追いつつ(時間的経緯タイプの歌なのですが)、常にひとりぼっちで(何しろ外に出て道端で友人に偶然に会って話してもよけいに寂しさ感じるタイプですもん)、当然のごとく非常にセンチな歌となっています。

 しかし、唯一の救いは野宮真貴ちゃんのヴォーカルでしょうね。ドシャぶりな梅雨のように落ち込みやすい題材を実にさらっと歌っていて、センチで寂しがり屋の女の子が何だか、前向きなファッションのように聞こえてしまう点。それにしても午前10時に朝風呂浴びているなんてぜいたくな女の子です。

 カップリングは名曲「マジック・カーペット・ライド」のボサノバ1998MIXバージョン。PIZZICATO FIVEの幻想的な楽曲ですが、非常に愛について考えさせられる哲学的な歌でもあります。それに、空飛ぶカーペットという取り合わせが実にエキゾチックでいいのですね。ところで、マジックカーペットに乗って世界中を飛び回りながらPIZZICATO FIVEの楽曲を楽しむって構成のアルバム出しませんか、小西さん? 88日間世界一周。 

 (日本コロムビア、CODA-1585、1050円)


◎☆☆☆「こんな晴れた日には」HICKSVILLE

  ヒックスヴィルの入門CDとでもいうべき一枚。HICKSVILLEのメンバーは、小暮晋也(ヴォーカル、ギター)、真城めぐみ(ヴォーカル)、中森泰弘(ヴォーカル、ギター)の3人。なにしろ、「こんな晴れた日には」が、フジテレビ「めちゃ めちゃイケてるッ!」のエンディングテーマに使われて、多くの人に知ってもらえるきっかけができたんだもん。このチャンスを逃がさない手はありません。これまでの発表曲を集めてシングル1枚を作ったのがこれです。

 タイトル曲「こんな晴れた日には」は、97年2月リリース。元はといえば花王メリットシャンプーのCMソング。リバイバルヒット曲の一種ですね。1年半とやや期間は短いけれど。このほか「あたしのスウィート・ベイビー」は、96年4月リリースのマキシシングルに収録されていた曲。続く「ライダー」「バイバイ・ブルース」はライブバージョンとなっております。ライブバージョンはともかく、非常にセーブされた中で聞かせどころがあちこちに詰まった内容の濃い一枚。洗練された楽曲がなかなか素敵だと思います。コーラス部分が特に二重丸。

 (Sony Records、SRDLー4536、1020円)


◎☆☆☆「雨に濡れた洗濯物」The LOVE

   と、いうワケで、「こんな晴れた日」には部屋に山のようにたまった衣服の洗濯をしてみたんですけれど、なぜかここ最近、戻り梅雨っていうんでしょうか、天候不順になっていまして、せっかく干したTシャツもジーンズも、雨のためにびしょ濡れになってしまいました。天気予報が外れることはままあるけれど、今日はなんだか腹が立ちません。そう、「すべて洗い流せ、過去の記録も」というのが、この歌の主人公の方針なのです。

  歌はともかく、普通、雨降ってきたら、絶対洗濯物取り入れますよね。ところがこの主人公、じっと洗濯物がずぶ濡れになるまで見ているんですよ。そればかりか、こうなりゃ、乾くまでこのまま干しておきたい、…なんて思ってしまうんだもん。すごい神経してますが、雨に濡れたままにしておくと、洗濯物って臭くなるんですけどね。

 The LOVEは、平義孝(ヴォーカル、ギター)、内田敏夫(ギター、コーラス)、中村勝男(ベース、コーラス)の3人組。全員、博多出身で、1992年にバンド結成。昨年10月シングル「ひまわりの観覧車」でメジャーデビューしています。シンプルな歌詞と同様、かなりシンプルな構成の音が好感持てます。

 今、急に観覧車で思い出しましたが、インターネット情報雑誌「Mac Fan internet」(毎日コミュニケーション刊)で「ねこねこネット」という漫画を連載中のなにわぎひろさんが先日、久しぶりに故郷の大阪に帰省して、ショックを受けたのは大阪駅前の某ビルの中を突き抜けてできた大観覧車。「いつの間に、あんなん生えてきたのでしょうか?」と僕にメールをくださいましたが、僕はしっかり、生えてくるところを毎日観察しておりました。アサガオの観察みたいだにゃー。新しいスポットになりそうですね。それにしても、目の前がJRだし、周囲は百貨店だらけだし、観覧車のてっぺんからは一体何が見えるのか楽しみ。もし、よろしければ、今度一緒に乗りにいきませんか? なにわさん。

 さて、このシングルのカップリングは、「暑中お見舞い申し上げます」だって。もちろん、キャンディーズの曲とは異なっておりますが、なかなかいい曲です。もしこれだけの量の暑中お見舞い書いたとしたら、僕なら便箋3枚使いそうです。失恋モードに入った曲ですが、いつまでも好きな人のことを忘れられないこの主人公の切ない気持ちと、エンディングの意外性が感動ものです。博多っ子純情というのでしょうか、清々しささえ感じます。

 (BMG、BVDRー11003、1020円)


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Coming Soon


 <反省>風邪そのまま変わらず。四十肩もそのまま、今度は長いね。きっとこの天候不順があるんだと空を睨んでいるんですけれど。いろいろ考えると電車の中の冷房が良くないみたい。先頭車両の弱冷房車に乗るように心掛けているんですが、ここでも冷え過ぎ。特に新幹線なんて最悪。上に着るもの持参しないと、ぶるぶる震えてしまうほど寒い。JR関係の人ってほら、みんな制服でピシッと決めていらっしゃるから、たぶんあの寒さは感じないと思うのですが、乗客の様子を見たことありますか? そこの JRの方? 少し寒すぎやしません? それとも乗客は全員、ペンギンだと思っているんでしょうか。ペンギン列車はきょうも行く〜〜。
 
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<今週の一句>iMac  I'm Makoと似てる iMacやもん(mako-rin詠める)
ボーナスをかき集めて 待っているiMac 8月15日発売(またmako-rin残すほどないのに詠める)

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