CD NEWS 08/22/9９ by makoto FURUTA
CD NEWS０８月２２日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時＝１９９９年０８月２２日午後１１時３５分

Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆「Fine」S.E.N.S.

1.Fine
2.Lunar Dream

　シンセサイザーは、独特の繊細なサウンドや、時にはスピーカーを包む溢（あふ）れんばかりのダイナミックなサウンドをも創り出す。シンセの持つ魅力を十二分に駆使して、ドラマや教養番組のテーマソング音楽を手がけてきたS.E.N.S.の最新のテレビドラマの仕事が「Fine」。

　６月24日にスタートしたKinKi Kidsの堂本光一くん主演のTBS系ドラマ「P.S.元気です、俊平」（紫門ふみ原作の青春ラブストーリー「P.S.元気です、俊平」＝講談社漫画文庫刊＝）のメインテーマやサウンドトラックを担当しています。紫門ふみといえば、1993年の「あすなろ白書」でもS.E.N.S.が音楽を担当して話題になりましたね。メインテーマシングルCD（この「Fine」）、「P.S.元気です、俊平」オリジナルサウンドトラック（27枚目のアルバム。BMGファンハウス、FHCF-2477、3059円）を同時にリリースしています。

　Sound Earth Nature Spiritの省略した頭文字をユニット名にしたS.E.N.S.は、深浦昭彦（作曲、センスサウンドにおけるシンセサイザ−、コンピュ−ター、プログラミング、ミキシングを担当）と勝木ゆかり（作曲、ピアノとヴォイス、コンピュ−タープログラミングを担当）のユニット。

　たぶん勝木ゆかりによるものだと思われるコーラスが印象的な「Fine」は、このドラマが終わったらニュース番組のテーマソングにもできそうなほど、万人受けがしそうな曲。静かなタッチの中に躍動感があります。カップリング曲「Lunar Dream」は、主人公の加地俊平（堂本光一）と小尾田原桃子（瀬戸朝香）が木漏れ日の中を一緒に散歩しているような情景が浮かんできそうなピアノ曲。

　来月になるとコンサートがあるんですね。9月21日（開場18：00/開演18：30）＝富山県民会館▽22　日（開場18：00/開演19：00）＝大阪・BIG　CAT▽24日（開場18：00/開演19：00）＝東京・赤坂BLITZ。近くの方は、ぜひのぞいてみてください。

　（BMGファンハウス、FHDF-1719、1020円）

◎☆☆☆「MOTHER」hanaco with PUFFY

1.MOTHER
2.MOTHER（Club Mix）

　あの吉本興業の強力天然“平気”山田花子のデビューシングル。なんとデビューなのにいきなりPUFFYと話題のユニット「hanaco with PUFFY」を組んでくるんだから、この図々しさ並みではない。しかも今や西日本では「関西テレメッセージ」のユニークなCMで、一躍大有名（MBSローカル番組「テレビのつぼ」からのファンならよ〜く御存じのはず）になった藤井隆をダンサーに迎えた本格的なユニットなんだから泣けてきます。

　「疲れたあなたにこの曲を」がキャッチフレーズですが、本当にいいのかこんなキャッチ書いて!?　 へたをするとよけいに疲れを催すかもしれない。花子のヴォーカルは、ちょっと書きにくいが（でも、この際、正直に書いておくのも花子本人のためだから敢えて書きましょう）はっきり言ってあまり上手ではありません。たぶん、何度も部分録音し直したら、きっとレコードショップに並ぶほかの余多のCD同様に完璧なものができたのでしょうが、それを敢えて避けた勇気というか、蛮行を支持したい、と思います。やっぱ天然が一番ですもん。このヴォーカルを聞いてどれだけの人が励まされることか。

　小学館、吉本興業、共同企画「ヨシモトムチッ子物語」主題歌で、 奥田民生のあの名曲「MOTHER」をカバーしたわけです。この行為自体もよく考えればすごいですね。 さらにPUFFYがコーラスとして参加し、藤井隆もダンサーのくせに叫びまくっています。こんなめっちゃくっちゃうるさいダンサーって初めてです。いきなりイントロで怒鳴りながら調子取ってんだから、この人の芸風ぴったしです。

　ところが、カップリングの「MOTHER（Club Mix）」に入ったとたん、このCDはグッと化けましたね。なんと本格的なDJミックス（PEAK BOYS＝DJ FEILONG & KENN.N）になって実に御機嫌なナンバーに仕上がっています。で、こちらの花子ヴォーカルは実に決まっているし、藤井もノリにノッているんですね。僕はこのナンバーを聞くためにこのCDをゲットしてもいいと思います。藤井の笑い声がクラブミックスには最高の演出になるんですね。いやあ〜、奥が深い、どんなCDにも必ず聞きどころがあるんだという良い勉強になりましたm(_ _)mako-rin。で、PUFFYの効果はいったいどこに？　話題貢献度かな、やっぱり。

【おわびと訂正1999年9月6日追加記入】08月22日号CD NEWSで間違えてしまいました。ナイアガラMLなどで有名ナイアガラーの丹野さんからこんな御指摘メールをいただきました。

　こんばんは、丹野です。
　ナイアガラＭＬではお世話になっています。
ところで、今回のCDNEWSで、

> 　あの吉本興業の強力天然“平気”山田花子のデビューシングル。

となっていましたけど、あれ？ 前にも出していたんじゃなかったっけ？と思って、調べてみたら、山田花子とキムラ・チャン名義の「虹色橋」がデビューシングルで、その後、「ブス」という曲も出していて、これが３枚目のシングルだそうです。（その３枚が、全部レコード会社が違うのも、何とも。）
　「ブス」は知りませんでしたが、「虹色橋」は、つんくの作曲と言うことで話題となり、つんくも匙を投げるほどの歌唱力と言う噂が流れているのを聞いていますから、多分間違いないです。（これのために CDNOW検索をかけた自分が情けない。）

それでは、失礼いたしました。

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*セイン・カミュをセイント・テールと読む会会長*
丹野 信治
　丹野さん以外にも吉本興業の内情に詳しい 同僚からも同様の御指摘を受けました。すみません。間違えてしまいました。おわびして以下のように訂正します。「山田花子としては過去にCDのリリース歴があり、このユニット『hanako with PUFFY』としては初のCDシングルです」。丹野さん、ありがとうございます。

　（SMEレコーズ、SRCL-4636、1020円）

◎☆☆☆☆「I WANT YOU BACK」Folder

1.I WANT YOU BACK（japanese ver.）
2.ABC（japanese ver.）
3.I WANT YOU BACK（english ver.）
4.ABC（english ver.）

　Jackson5の名曲がFolderによって蘇っています。Folderは、1997年8月にシングルCD「パラシューター」でデビューし、活躍している1984年から1987年生まれの７人の子どもたち。メンバーは、仲間丈、満島ひかり、石原萌、阿嘉奈津、仲間愛里紗、三浦大地、宮里明那です。

　１、２曲は日本語バージョン。なかなかのリズム感で、可愛い声はさておき、もう花子とは比べ物にならないほどの出来。しっかりした歌い込みに驚きます。さらに英語バージョンを聞けばもう、きっとうなるはずです。それにしても懐かしい楽曲に思わず耳を傾けてしまう人もいるはずです。そして、世代によっては同時にあのフィンガー５を思い出した人もいるはず。子どもの歌声って本当に素晴らしいですし、これが本格的な取り組みならなおさらです。「I WANT YOU BACK（japanese ver.）」が、テレビ東京系「小さな巨人ミクロマン」のエンディングテーマになっているためにタイトル曲になったのでしょうが、これはもう英語バージョンの方が圧倒的にお勧めです。

　それにしてもこの７人、まさかこの歌のために本当に７人ともにアフロヘアーにしてしまったんだろうか。ジャケット写真を眺めてこの疑問が大きく膨らんでしまった。う〜ん、もしそうなら、一度テレビの歌番組で見てみたい。ひょっとしてアフロヘアーが復活するかもしれない？　わくわく

（avex tune、AVCT-30008、1260円）

音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon
＜反省＞
◎ううう、会社に置いているPowerBook（68系）の調子が悪くていっぺんに１０日ほどメールが吹っ飛んでしまった。とほほ。なにしろ残りハードディスク容量が１０MB台をすれすれのところで回転してんだから。

◎暑い、本当に暑い。あっ!!、そこを行くのは、一言評論家のまこりん先生ではありませんか。あの〜、先生、ちょっと先生ったら。「暑い」--ううううう、（またもや一言か）ありがとうございました。こうなる展開を分かりながら声をかけた僕が悪いのね〜。でも、なんだか、声を掛けられて喜んでいたみたい。なにしろ、まこりん先生、スキップしながらスタジオ外に飛び出して行ったんですもん。

◎暑い日の泊まりって本当に大変です。着替えを持っていくのですが、汗びっしょり。冷房が効いていても結構ビルの中って暑いんですよ。風呂に入って寝るのはいいんですけれど、結局朝仁なったら、汗びっしょりになっていて効果なし。でもシャワーってすごくリフレッシュできますし、手を洗うだけで気分良くなってきます。顔を洗えば尚のこと。こうなりゃ、シャワーを浴びたいってのが人情でしょ、やっぱり。

◎iBookの記事を書いた雑誌がさらにたくさん出てきました。なかなかいいではないか。PowerBookもいいけどiBookもねって感じ。でもいったいいくらなんだろうか。日本のアップルはまだ価格を発表していないし、ぜひ、皆が腰を抜かすほどの戦略価格を打ち出してほしいと思います。きっと現在iMacを持っている人もまたもや購入するんではないか、と思います。無線LANが実に安価で提供されているので楽しみですね。

◎今週はぎりぎり日曜発行に間に合ったって感じ。

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＜今週の一句＞暑いあつ　暑いぜたまらん　夏だもん（mako-rin詠める）
蝉時雨　夜でも鳴く　勘違い蝉（字余り。mako-rin詠める。）

筆者／copy right=フルタマコト
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