毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年08月29日午後11時35分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆「ナツノカケラ」Galla
1.ナツノカケラ
2.NO WAY OUT
3.ナツノカケラ(Instrumental)
なんと早いもので8月もあと3日で終わります。あなたにとって1900年代最後の夏はいかがでしたか? とても暑くて、最近久しぶりの暑い夏でした。やっぱり、夏は夏らしく暑くなくっちゃね、とも思いますが、これもやっぱり程度問題でしょう。うちの近所で真夜中に鳴き出す変わり者の油蝉に安眠妨害されていましたが、ようやく解放されました。あの蝉どこにいったんでしょうか。
Gallaは、1995年結成。メンバーは麻田響也(Vocal/作詞担当)、田中雄二(Guitor/作曲担当)、篠田達也(Bass/作曲担当)、大橋孝明(Drums担当)。バンド名は、サルヴァドール・ダリの妻の名前から。タイトル曲「ナツノカケラ」は、Gallaの5枚目のシングルで、日本テレビ系「ぐるぐるナインティナイン」のエンディングテーマになっています。佐久間正英がアレンジメント。
「ナツノカケラ」、なんだかやり残してきてしまった印象がありますねえ。そういえば、学生のあなた、宿題終わりましたか? それは「ナツノ宿題」。むむむ、そうではなくて、これはナツノ恋の思い出。きっとなんらかのアクシデントで夏に芽生えた恋がうまくいかなくなったのでしょう、それでもこの歌の主人公は、かなりの余裕で彼女に対して一切縛りつけはせずに、自由にしてごらん、と呼び掛けます。右手のばして撮影したナツノ二人の思い出の写真。ひと夏の恋に終わるかどうかはまだ誰にもわからない。
でも、この歌の素晴らしいところは、一生懸命手をのばして撮ったはずの思い出の写真さえも捨てて、もっと素敵な恋をしようというエンディングです。きっと彼女は彼に出逢う前に忘れられない別の恋があったんでしょう。でも彼はそのことに気付いても一種の“余裕”で(でも心の中は穏やかではなかったはず)彼女と普通に接していました。きっと二人で笑いながら撮影したあの坂道に彼女が戻ってきてくれることを確信しているんでしょうね。じたばたしない、この態度、いいなぁ、と思います。
(cutting edge、CTDR-25010、1020円)
1.返事はいらない
2.たばこ
タイトル曲「返事はいらない」は、初めてのラブレターを書いたのに、いっこうに返事が戻ってこない、というイライラ状況を描きます。えええ!?、何ぃ? ラブレターって戻ってこないこともあるんだ、とmako-rinは今、気がつきました。mako-rinの少なからぬ経験からいえば、ラブレターというものは必ず返事が返ってくるもんだと思ってましたし、返事きましたよ、実際。「申し訳けありませんが、私にはあなたとは段違い平行棒ほどの素敵な彼がいて…」とか、時には涙目になりそうな返事ももちろんありましたが、レスなしは一切ありませんでした。うう、ちょっと昔思い出して涙目になったりして(^^;)\(--#)
「返事はいらない」の主人公の場合、これはよほど返事が書きにくい内容のラブレターを出したのか、主人公そのものが相手にとって書きたくない人だったのか。あるいは相手がよっぽどの筆無精だったのか、さまざまな理由が想像できますが、まあ、そんなのいいじゃないですか、自分の思いを取り敢えずは伝えることができたのだから。返事がこなくたってこういう場合、「彼女はきっと照れて返事が書けないんだ」くらいに勝手に思っているのが精神衛生上からも一番良い解決策と思います。
カップリング曲「たばこ」は、デートの待ち合わせの時、ずっと早くにやってきて君が来るまでたばこをくゆらしながらひたすら待っている男の子が主人公。なんだかふわっとしていていい感じの歌。エンディングがなかなか泣かせるドラマ仕立て。実にまあ、長いドラマだけれど、このセリフ部分を言いたいために、ずっと生収録している執念というか意気込みに感動してしまう。いい大人が寄ってたかって、こんな純情な場面を真面目に収録していることが何よりも素敵でいいですね。スキップカウズのメンバーもその周囲のスタッフも実にいいひと(だと思ってしまう)ばかりで微笑ましい。こうなりゃ、次回作品もエンディングはぜひ、このほのぼのドラマPart2を収録してほしい。
メンバーは、Vocalの"イマヤス"こと今泉泰幸(1971年7月12日生まれ、千葉県出身)、Guitarの"リーダー"(または"毒リンゴ")こと遠藤 肇(1968年3月6日生まれ、茨城県出身)、Bassの"ユーヤン"こと小川 雄二(1968年2月12日生まれ、茨城県出身)、Drumsの"シゲ"こと直井茂雄(1971年12月29日生まれ、東京都出身)の4人。
それにしてもなんだか思いっきり力一杯実にいい感じに気が抜けた歌で、こういうのも今どき(だからこそ)いいではないか、と思った次第。バンド名の「スキップカウズ」ってやっぱりスキップする牛の意味? だとするとバンド名ともどもなかなかの雰囲気をもったグループといえそうで、僕は要マークとみました。
(SMEレコーズ、SRCL-4542、1020円)
◎☆☆☆☆「MIND YOUR STEP!」SNAIL RAMP
1.MIND YOUR STEP!
2.GOING TO CHANGE
3.OFF WITH YOUR HAT!
4.SHE'S SO NICE(LIVE)
SNAIL RAMPは、1995年に結成。1998年夏、大阪野音、日比谷野音の2会場で行われた「SKA OF IT ALL」に出演し大盛況に。メンバーは、Vocal、Bassのタケムラアキラ(1971年8月18日生まれ、東京出身)、Guitar、Vocalのヨネダアキオ(1977年1月15日生まれ、静岡県出身)=好きな本が「クレイジーキャッツ映画大全集」というからかなりできますね<ナイアガラーの皆さん=、Drums、Chorusのイシマルカズユキ(1973年11月4日生まれ、神奈川出身)という3人組。
タケムラ(竹村)は、自らのレーベル「SCHOOL BUS TOUR」を1997年に立ち上げています。今年7月には新たに「ONE・TWO SCHOOL」レーベルを立ち上げ、このCDは、「ONE・TWO SCHOOL」レーベル(バッタがキャラになっている、秋らしいデザイン)のセカンドマキシシングルとなります。
全曲英語の歌詞(作詞・作曲はタケムラ)なのだが、意味が良く分らない(^_^;;)。でも、やたら威勢がよくって、早口でまくしたてているので、聞く人はその勢いに思わず飲み込まれてしまうだろう。「あれ〜! 困ったもんだなぁ」なんてつぶやいているうちに、きっと彼等の強引なサウンドのとりこになるはずです。「略奪サウンド」とでもネーミングしましょうか、いやはや、暑い、もう汗だらけですわ(^_^;;)。
あんまり洗練されていません(そこがいいところです)が、その分、ストレートにやりたいことが伝わってきて楽しいです。間奏部分なんか、もうなかなかのもので思わずリピートしてしまいます。それにしても暑い歌ですわ、あつぅ。「OFF WITH YOUR HAT!」ののけぞるコーラスと、このテンポ、笑い転げているうちに次の曲になってしまう。ライブ版の「SHE'S SO NICE(LIVE)」では、観客のノリが伝わってくるよう。全4曲で10分35秒で、1曲あたりがあっという間に終わるので心して聞こう。
(キングレコード、AVCT-30008、1260円)
<反省>
◎ううう、先週、会社に置いているPowerBook(68系)の調子が悪くなり、昨日、この自宅マシン(PM6100G3)がサッドマックを表示なさった。ノートン先生に御診断を仰ぎ無事復活したものの、もう心臓ぱっくんぱっくんものです。
◎暑い。あっ!!、一言評論家のまこりん先生。あの〜、先生。「御暑うございますねえ」、「暑い」--そのまま立ち去る。またもやいつものごとく一言か。先生のあんなこと言ってられるのも暑い夏のおかげだもん。だんだん、夜は涼しくなっていくし、秋になったらなんて言うだろうか、わくわく。
◎日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で、9月7日(火)から9月11日(土)までの5日間開催されるアジア最大のパソコン総合展「WORLD PC EXPO99」。このうち9月9日(木)午前11時から幕張メッセ 国際会議場コンベンションホールで行われる「WORLD PC フォーラム 99・基調講演 フィル・シラー」が必見。フィル・シラーは、米国アップルコンピュータ社ワールドワイドプロダクトマーケティング担当副社長で、なんとこの講演(無料)聞くと「iBook T シャツ」がもらえる。申込方法は、基調講演はホームページ( http://wpc99.nikkeibp.co.jp/ )で事前登録可能。申し込み締切は8月30日(月)で、定員になり次第締切りなのでお早めに。
◎iBook、この「WORLD PC EXPO99」できっと大きな話題を呼びそうですね。きっとカラフルなiMacと同じように並び、この場で日本の価格も発表されそう。
◎1970年大阪万博が開かれるために、その数年前から千里の丘陵地帯は開発が進んでいた。万博会場を見下ろす位置に作られた毎日放送の放送センターで、1967年の番組開始以来、関西の若者の心をとらえて放さなかったMBSラジオ人気深夜番組「MBSヤングタウン」がこの10月の番組改編で姿を消します。北海道から九州まで深夜に飛び交う電波をぬってチューニングしていた人も多かったはず。
◎30年以上前、「歌え!! MBSヤングタウン」の看板がかかった千里の放送センター第一スタジオでは、毎日のように、斎藤努(MBSアナウンサー、現プロデューサー。テレビ番組「ヤング Oh! Oh!」の司会でもお馴染み。もみあげとヒゲの局アナウンサーで、この人がテレビでニュースを読んでいてびっくりした人も関西には多い)と桂三枝(ひとりぼっちでいるあなたに明かりを灯す、便所場の電球のような桂三枝でーす)が交代で公開録音を行っていました。50人も入ったらいっぱいにほどのスタジオですが、かくいう僕も何度か学校サボッて公開録音に行って、デビュー前の桂きん枝や、今やカナダのりっぱな政府役人(当時は万博のカナダ館のホスト)になったウイルフ・ウィクリーなんかを見ています。第一スタジオ近くの喫茶店オリオンでサンドイッチ食べてたら、おばちゃんにコーヒーサービスしてもらったり、千里の放送センターには懐かしい思い出がいっぱい。ミリカプールでの公開録音にも参加してTシャツを当てて斎藤さんにサインもらったこともあります。後年、インタビューで御会いした斎藤さんにそのことを告白すると、「あんたもミーハーだったんだねぇ」と笑われました。あはは。
◎お笑い人では、笑福亭鶴光、笑福亭鶴瓶、明石家さんま、島田紳助、ダウンタウン、今田耕司を始め、ミュージシャンでは、北山修、谷村新司、CHAGE & ASKA、 嘉門達夫、原田伸郎、渡辺美里、つんくらもパーソナリティー(昔はDJとも呼んだ)をつとめていました。ABC朝日放送の「はがきで当てよう! 車と1万円 ABCヤングリクエスト」が消え、唯一残った関西の老舗深夜番組でした。なお、土曜日の明石家さんまと、日曜日の笑福亭鶴瓶はそのまま続行される予定です。
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<今週の一句>暑さゆえ 暑いのだな 夏だもん(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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