CD NEWS09月10日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2000年09月14日午前09時40分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
  
 
cdnewsjp@yahoo.co.jp  
  

 
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◎☆☆☆☆「今我凡悟」リトル・テンポ


■01. 今我凡悟 CONGA BONGO
■02. 無能の人
■03. 無能の人 SUKEZO DUB


 リトル・テンポは今年で結成から8年となります。インストルメンタルのダブバンドという位置付けでしょうか。これがなかなか耳に心地良いサウンドなのです。それは夏の日の日射しが突然蘇ったような日中と打って変わって、秋らしいひんやりとした風と共にもたらされる夜の涼風といってもいいかもしれません。メンバーは、土生"Tico"剛 (steel pan & melodica)、佐々木育真 (guitar)、Seiji "Big Bird" (bass)。

 「今我凡悟 CONGA BONGO」は、セカンドシングルですが、なんと15分49秒という大作です。ゲストにバッファロー・ドータ−の大野由美子、アエストロエイジ・オーケストラの田村玄一を迎えてのインストルメンタル・ダブサウンドの“これでもか、これでもか”応酬作戦といった具合です。

 「無能の人」は、竹中直人が主演した同タイトルのテーマソング。GONTITIのチチ松村の曲で、元々不思議な雰囲気をもった、のほほ〜んとしたインスト曲でしたが、リトル・テンポのこのカバー曲は、ビートルズの名曲をイントロからいきなり一部フィーチャ−していてさらに一層奇妙な味わいを出しています。「無能の人SUKEZO DUB」の方もさらにさらにヌケ具合がとっても良くてオススメ度が高いです。もっとも想像力がかなりいるとは思いますが…。

 バタバタと仕事やレジャーに疲れてしまって、バタンキュ−とベッドに一直線になった時に手元のこのCDがあるとリフレッシュするばかりか、そのまま心地良い眠りに誘ってくれることでしょう。一家に一枚の常備薬じゃかなった常備しておきたいCDではないか、と思います。

 彼らのWEBでプロフィールを追うと、1992年、SILENT POETSを脱退後、土生"Tico"剛、SEIJI"BIG BIRD"で「LITTLE TEMPO」を結成しているのが分かります。1993年、佐々木育真がギタリストとして再び加入。この頃に、インスト・ダブ・バンドとして"LITTLE TEMPO"の実態が見えてきています。1999年、UAのシングル「スカートの砂」のカップリング曲「リンゴ追分」をプロデュース。avex/cutting edgeに移籍し、エディ・リーダー、LKJをフィーチャリングした、ファースト・マキシ・シングル「Usual Things」(cutting edge、CTCR-11052、1529円)をリリース。

 1999年8月6日、ファースト・アルバム「RONRIDDIM(ロン・リディム)(cutting edge、CTCR-11057、2854円)をリリース。2000年になって、リンダ・ルイス、トリオ・エスペランサなどのヴォーカリストを迎えた「RonRiddimヴォーカル・アルバム」をロンドン、パリでレコーディング。5月に「LITTLE TEMPO meets Voices of Flowers(on the Ron Riddim)」(cutting edge、CTCR-11066、2548円)としてリリースしています。

 (cutting edge、CTCR-40043、1529円)



◎☆☆☆☆☆「ポリ リズム」久保田利伸


■01. ポリ リズム
■02. ポリ リズム(Aborhythm Mix)
■03. ポリ リズム(Instrumental, Piano version)
■04. ポリ リズム(Instrumental, Original version)


 フジテレビ系シドニー企画 イメージソング 。タイトル曲「ポリ リズム」は、9月27日発売に4年ぶりとなるニューアルバム「AS ONE」からの先行シングルとなります。さらに、もうすぐスタートするシドニー五輪に合わせて、フジテレビ系シドニー企画のイメージソングという位置付けになっています。

 久保田利伸といえば、「Nothing But Your Love」(米国Epic-69662)が7月25日(日本では6月)に全米で一斉に発売されています。1995年「Sunshine Moonlight」に続く2枚目のワールドワイド英語盤アルバムです。日本では1986年のデビュー以来9枚のオリジナル・アルバム、2枚のベストアルバムを発表しているので、久保田利伸の楽曲を聴くという点では日本のリスナーの方が非常に恵まれた環境にあるといえそうです。

 久保田利伸の魅力は、その卓越した歌唱力ととてもクオリティーの良い楽曲にあるといえます。彼のファルセット(裏声)を聴いて、“ぞっこん”のファンになった人は多いはずです。

 「ポリ リズム」について久保田は、「勝敗、応援という形にこだわらず、すべて異なる個々が集い、最終的にひとつの美しい形を成す平和的複合(ポリリズム)がテーマになっている」と自ら説明しています。その言葉通り、サビ部分に入るコーラスも含めて、優しく競技者を包み込む神のような大きな存在からの視点が感じられ心あたたまる楽曲になっています。

 (SME RECORDS、SRCL-4798、1223円)

◎☆☆☆☆「またどこかで逢おうよ」After me  


■01. またどこかで逢おうよ
■02. Blood Line


 9月27日の発売されるアルバム「Stand」の先行リリース(まあ、テスト版発売みたいなもの、といっていいでしょうか)。アルバムはセルフプロデュースと高浪敬太郎氏プロデュースという初の試みのサードアルバムという位置付けですが、この「またどこかで逢おうよ」は初のセルフプロデュースシングルになります。

 6枚目のシングルにあたる「またどこかで逢おうよ」の楽曲は、非常にAfter meらしい、After meしかできない、After meの世界って感じ。After meを知らない人には全く説明になっていませんが(笑)、After meを知っている人にはよくわかる説明なんです。

 「聴いたあとのさわやかさ(関西弁でいうところの「ごっつええかんじ」)」、という部分がAfter meの持ち味、あるいは財産なのですがこの魅力に彼らはようやく気が付いたようで(今まで、気付きながらも敢えてそれを売り物にしようという気がなかった、というのが正直なところではないでしょうか)、この「いい感じ」が「またどこかで逢おうよ」の全編に漂っています。長田の存在感がないようで、本当はぐっとあるヴォーカルがいい味出しています。アコースティックサウンドにきれいなメロディーラインが耳に残ります。

 そういう意味では、After meも吹っ切れたというか、ひと皮むけた感じです。このシングルを聴くと、アルバム「Stand」が待ち遠しくなります。カップリングの「Blood Line」は、初の桑島のヴォーカル曲(作詞・作曲も)。ベースとドラムがワンテイクで初めてO.K.が出た作品だそうで、そう思って聴くと勢いでぐいぐい引っ張るのでその強引さに初めて聴く人はびっくりするかもしれません。「ド演歌ロック」というのだそうです、これ。でも、これも今後のAfter meの新しい財産になりそうです。

 長田剛(ヴォーカル、ギター)、桑島渉(ギター、ヴォーカル)、田中康治(ドラム、パーカッション、コーラス)、土屋茂樹(ベース、オルガン、ギター、コーラス)の4人組。1994年ごろ結成。1995年より下北沢シェルターを中心にライブ活動を開始し、結成当初は3人で活動していたが、途中で土屋が加入。1999年1月1日、シングル「明日の向こう」 (TRIAD/HEAT WAVE)でメジャー・デビュー。全国のラジオ局で評判を呼び、なんと総合計21局でパワープレイ(ヘビーローテーション)を獲得。

 (日本コロムビア、CODA-50361、1050円)


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Coming Soon


<反省>
◎68キログラムの体重を維持中。ビールは長野県上田市でちょっとなめただけ。それ以降も飲みたいのをぐっと我慢して、代わりに沖縄名産のウコン茶を飲んでおります。これこぼすと黄色になっちゃうので注意が必要です。発酵させて飲みやすくなっているそうですが、結構最初の頃って飲みにくくて泣いておりました。

◎メールマガジンやWEBでのパソコンなどのダイレクトメールが毎日のように届いております。嫌いじゃないので、ヒマさえあれば読んでますが、こういう商売って、「きょうからセール中」では、もう手遅れではないか、と最近思っております。

◎やっぱり何事も先行して告知しようとする姿勢が大切です。だって、ほら実際買う側に立って考えてみたら、そういうセール情報は事前にキャッチしていればそれに備えて、お金の工面をしたり段取りをとにもかくにも始めます。ところがいきなり「きょうから」なんていうDMは興味はあるものの手の打ちようがないので見ているだけ状態になってしまいます。

◎いくら安くていいものが手に入るからといっても、準備できなきゃ(お金さえいつでもどっさりあればいいのでしょうが)どうしようもない、というのが正直なところ。もっとも早くから宣伝するとライバルにやられてしまう、というおそれがあるのかも。でもね、その程度でやられるようじゃ、いずれコテンパンにやられる、と覚悟しておいたほうがいいと思います。それよりいろんなところが競って、安く手に入ればユーザーにとっては何よりの大満足なのですが…。

◎ドラクエ(ドラゴンクエスト7〜エデンの戦士たち」(エニックス)をやっております。周りの子どもたちの方が時間があるようで、僕のへっぽこ探検を笑って見ております。だってレベル8からなかなか進めないんだもん、どこにあるのやら石版やーい。これって大変なんです。もう眠くってへろへろ。

◎素っ裸で寝ていたら、完璧に風邪をひいてしまいました。もうくしゃみするたび頭に響きます。大雨が直撃しましたが、皆さんのところは大丈夫でしたでしょうか。



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<今週の一句>焼き肉の 誘惑来る 秋やろか(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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