CD NEWS09月14日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年09月14日午前11時59分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

  • 「L.K.STYLE 17」LAZY KNACK

     LAZY KNACKのニューアルバム。イギリスに留学したり、音の勉強をいろいろやってきた成果発表アルバム、という位置づけでしょうか。それにしても、ツインボーカルユニット、香月優奈と清水聡の両人が17歳という若さってのはもう十分よくわかったから、タイトルまで「17」を入れるのはいいかげんにやめたら、どうって思います。なんか若さしか売り物がないみたいで二人に失礼だと思うから。
    CMソング制作などヒットメーカーとして知られるジョー・リノイエ(JOE RINOIE)がプロデュースしている作品が「DISTANCE」など計4曲。デジタルサウンドの中に、二人のヴォーカルがかなりのドライブ感を秘めながら炸裂していて、気持ちが高揚するっていうか本当に弾けてくるんですねえ。そうかと思えば、香月の甘い歌声をのせたバラードがあったりで奥行きが出てきました。原宿のホコ天では女子高校生の人気ものだったころ感じを思い起こすような「As you like it」は、昔の田原俊之に歌ってほしいようなノリで、ちょっと笑ったけど、いいですね。コミカルな歌もいいけれど、ぐっと落ち着くバラード曲がおすすめ。もう一つアカペラ風の「Our song」も聞きものですのでお忘れなく。石井妥師が作曲(計5曲)や「CHANCE」のようにバックコーラスで登場しているのも話題の一つ。(ファンハウス、FHDF-2393、3059円)


  • 「ジャングルブッダ」ジャングルブッダ

     ジャングルブッダのメンバーは、Maiジャングルブッダ、Kazuoジャングルブッダ、Makotoジャングルブッダの3人。なんだかなあ〜〜〜、という感じすごくあるのですが、非常に気になっていたので悩みながら紹介します。うーん、まったくの無国籍な音楽っていっていいと思います。興味のない人はパスもあり、と思います。ちょっとインド入ってます、フィンガー5も、ごっそり入ってます、ハッスルも、アルプス電気のテレビコマーシャルのようなノリのサウンドも。で、ごちゃごちゃしているように思うでしょう。うーん、はっきりいってめちゃくちゃごちゃごちゃしています。この難解さを超えて「なんだかな〜〜〜方面」に行ってしまったのは、あのローリー寺西改め、ローリーなのです。何やってんでしょうかねえ。これまでの音楽歴もさっぱりわからない人でしたが、ついに究極のわからない世界に行ってしまったのでしょうか。インドやブッダ方面は、ビートルズのジョージ・ハリスンやAppleのスティーブ・ジョブスが昔行ったところ、だからってローリーまでが行かなくてよいと思うのですが、行ってしまったからしょうがない。最後の曲「ROBOT」は, 作詞松本隆、作曲筒見京平のクレジットが。目が・(点)になってしまいます。曲を聞くとそういえば昔、こういう曲ありましたねえ、「お気に召すまま」だったでしょうか。ローリーシンプルテクノサウンドが最後めっちゃ盛り上げて“極楽浄土”に送り込んでくれます。もう、なんだかわからない。金が余っている人買ってください。なかにはいい曲もあるんですから、本当に。(EPIC/SONY、 ESCB-1832、2447円)


  • 「まぐれ」猿岩石

     茶の間の人気者、猿岩石ですが、歌を出したら、結構うまくて売れちゃったわけです。この二人、漫才師なのに、漫才はことのほか下手で、海外に放り出されて、旅行をするその生態がおもしろくも、悲惨で、感動的だったため、多くの支持を得て、やっと帰国したら、すっかり人気者になっていた、という数奇な運命を実践中なのです。その生き方に関しては異論もあるでしょうけれど、CD NEWSは、二人のCDだけを聞いて考えることにします。
    はっきりいって、音楽方面がこの二人には一番合っているような気がします。このままミュージシャン方面に進んだ方がいいと思います。二人のお笑いのセンスは、たぶんこれ以上なんともならない、と思いますが、音方面はなかなかだと思います。「まぐれ」とか言っている場合ではありません。確かにまぐれで芸能界に存在しているのは、彼ら二人以上にファンの方がよく知っているはずです。アルバムに「まぐれ」なんていうタイトルを付けてしまうセンスなんですから、これは笑うことすらできません。なんだか笑っていたのに、このタイトル見て急激に現実の世界に引き戻されたような気がします。森脇くんも有吉くんもこの際、人気のあるうちにミュージシャンの勉強をまじめにして、生き残っていってほしいと思います。
     皆さん、特に僕のことをよくお知りの方は、また悪い冗談をいっていると思われるかもしれませんが、そうではないのです。ミュージシャン猿岩石、なかなか侮れません。本当にこのアルバムは、フォーク調(しかもかなりのどかな時代の)で、心洗われるものがあるのですから(「コンビニ」なんてかなりあざといですけれど、いい歌ですし、時代も反映しています)、決して前言は冗談半分でいっているのではありません。このアルバム猿岩石というクレジットがなくても十分販売できたと思うほどです。(日本コロムビア、COKA-14356、3059円)


    次号、Coming Soon


    <反省>  なんの因果か、近くの子に頼まれて某ロックミュージシャンのコンサートのチケットを取る協力を押し付けられてしまった。気がつきゃ、滋賀県野洲町立ホールの2階のテラスの煉瓦(れんが)の床の上に座ってずっとチケットの販売を待つ身に。4時間ほど座って、ようやくこの近くの子が来たので代わってやったのですが、思いましたね、「おおおおおおおお〜い、チケット販売のプロモーター関係者の皆さん、客の数勘定して『ここまでの人は購入できます』とか言っているひまがあれば、さっさとその場で券売りなさい。前途ある青少年らが徹夜してチケット購入にいそしむなんて、この国を滅ぼすだけ。そんな時間あったら、もっと有効なものに振り替えるように配慮すべきです。だいたいからしてチケット購入のために時間と金を費やしているのがもったいない。そんなことお構いなく、企業の論理だけで販売(あるいは販売を黙認)しているチケットやホール関係者やミュージシャンは考え直すべきです。それが熱心に購入してくれるファンに対する誠意ではないでしょうか。
    ところで野洲町関係者の人、このホームページごらんになっているでしょうか。 どうもはじめまして、mako-rinです。ども。(挨拶している場合か)JR東海道線野洲駅東口前から町立ホールへの道工事中でしたが、早く整備してください。常夜灯さえない真っ暗な道を線路に沿って迷って歩いているうちに、危うく駐輪場裏の用水路にはまりそうになりました。突如道がなくなっているんですね。目の前に会館が見えているのに道はなく、直線距離の3倍近くを遠回りしなくちゃならない不便さ。せめて歩道だけでも先につくるとか行政の人はお考えにならなかったのですねえ。利用者のことなんてこれっぽっちも考えずにつくってしまったのですね、りっぱな会館施設が泣きます。
     追伸。さて、それで僕が並んだところは「数チェックしていた」おねえさんは「ここに座っている人たちは購入できる」と胸張って言っていた安全圏内だったに、その子は「買えなかった」と電話してきました。えええ? おい、どうなっておるのだ、関係者諸君!
     これ後日談がありまして、なんと、1階で並んでいた列に、チケット販売の直前になっていきなり乱入してきた人がいて(2階の安全圏の並び具合からして、たぶん約40人ほど)まじめに並んでいた人たちが割りをくったのでした。近くの子はかわいそうに泣いていました。そらそうでしょう。怒りが納まらず、同ホールには抗議電話しておきましたが(近く広報紙などでおわびを出すそうです)、イベント方面にいる方どうか御一考いただきたいのですが…。(追加修正9月18日)

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    <今週の一句>券発売日 お尻なでなで 並ぶ子に 弁当差し入れ 親馬鹿丸出し 悪い時代になりました(長文)
    ナイアガラ テレビ主題歌決定 いい時代になりました(mako-rin詠める)

    筆者/copy right=フルタマコト

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