CD NEWS09月14日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年09月22日午前11時35分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

  • 「 Dialogue」RAZZ MA TAZZ

     RAZZ MA TAZZ(ラズマタズ)の4枚目のアルバム。今年2月 から制作に入っていたというだけあって、かけられた時間を考えてもなかなか愛情のこもった作品になっています。これまでのRAZZ MA TAZZとちょっとイメージが変わっていると感じるかもしれませんが、ファンの多くは、当初困惑しつつも聞き込んでいくにつれ、やっぱりさすがRAZZ MA TAZZだと再認識するでしょう。あるいはRAZZ MA TAZZを聞いていてよかったなあ、と思うかもしれません。タイトルは「対話、問答」などといった意味で、ちょっとお堅い感じがしますが、一旦CDプレイヤーに載せて聞き出すと、時間の流れさえも忘れてしまうほど、ゆったりした気分にさせてくれます。まるでRAZZ MA TAZZのメンバーらと本当に会話をしているかのように感じるかもしれません。曲そのものもほどよく抜けた雰囲気というのでしょうか。なにかゆっくり物事を考えてみたい。思索の秋にふさわしい作品なのかもしれません。
      4枚目にして彼らの代表的な作品ができた、と表現していいでしょう。トラックダウンを行ったイギリスでの雰囲気を伝える写真は、歌詞ノーツに何枚かありますが、この写真と音の世界が見事にリンクしていてじっと見とれてしまいます。引きずり込まれていき、その中で一緒に考えているような錯覚にとらわれます。ロンドン郊外の農場やひなびた町の写真(猫もかわいい)とRAZZ MA TAZZのこのアルバムの音がとても気持ち良く溶け合っています。CDを購入した人はこのあたりもぜひチェックしてみてください。 (フォーライフ、FLCF-3694、3059円)


  • 「夜空の星 メガ・トランス」Nobuhiro

     還暦を迎えた若大将、加山雄三の「夜空の星 」や「蒼い星くず」などのオリジナル音源を思いっきり自由に使ってサンプリング。1997年ものとしてアップデートしたのが、このシングル。かすかに聞こえる若大将の声。全面的に、僕の大好きなピコピコサウンドが広がっています。まさに宇宙空間に永遠のスタンダード曲が解き放たれたかのようで楽しい曲に仕上がっています。こうした新しい味付けををかねてからの若大将ファンはどう感じるか興味津々ですが、きっとぶっ飛ぶことでしょう。ぶっ飛びついでにNobuhiroの本名を見て僕もぶっ飛んだわけですね。「池端信宏」。これを見てなーるほどと思ったそこのあなたはかなりの加山雄三ファンですね。 僕もファンです(なんのこっちゃ)、なるほど、これなら思いっきり自由に音源が使えてもおかしくありませんね。
    NobuhiroはMacintoshを使って打ち込みによる曲作りを高校時代からやっていて、1992年に喜多嶋修(舞パパですね)に見い出されて音楽活動をはじめ、95年に、アルバム「FLING HIGH」を出しています。が、チョット時代が早かったのでしょう。2年ぶりのこのシングルをきっかけに新たな活躍がのぞめそうなので期待して見守っていましょう。(ファンハウス、 FHDF-1650、1020円)


  • 「恋する二人」ISIS

     なんとISISのシングルはDJのせがわきりさんからのリクエストなのです。なんだか本職からリクエストいただいて恐縮ですが、彼女のFM番組「ラジオマガジン・ホワッツ・イン」のテーマソング担当がISISらしくて、半年前にリクエストいただき、ようやく実現したものです。待てば海路の日和ありって、ちょっと時間かかり過ぎですが、きりちゃんどうか、お許しを。きりちゃんは、Performa5220を使ってホームページ「せがわきりの極楽ホームページ」http://www.inter.co.jp/KIRI/を作っていますので、一度訪れてみてください。
     さて、ISISのサウンドですが、全体にシンプルで楽しめます。「恋する二人」はサビ部分がさわやかで、どことなく郷愁を感じつつ、恋のせつなさをさりげなく出していて、胸締め付けられる思いがします。山下さんちの“クマ”達郎や大貫“ター坊”妙子のいたSugar Babeのサウンドに非常に似ているんですね。特にカップリングの「雨の日」は。古き良き時代のほのぼのサウンドなんです。そう思って聞き出すと、ヴォーカルの声もなんだか達郎っぽく聞こえてくるじゃありませんか。裏声がなかなか素敵です。
     そんなわけで、ISISは、初めて聞いた人にもどことなく懐かしい1970年代の良きサウンドをじっくり教えてくれる久々の清涼剤といえそうです。アルバムリリースを期待しましょう。(EPIC/SONY、ESDB-3775、816円)


    次号、Coming Soon


    <反省>  先週はネタに事欠かなかったなかなかのエキサイティングな週でございました。一つだけ命拾いした話をご紹介いたしましょう。17日に久しぶりに名神高速道路を走りました。相変わらず名神は混んでいました。これだけ利用者がいれば、もう少し利用料金を下げてほしいものです。
     ところで、無謀運転している大型トラックってまだいるんですねえ。車間距離数メートル(もうほとんどぶつかりそう)で前を走るシビックの後ろをジグザグ運転しながら追い越し車線を走っていました。しかも時折、クラクションを鳴らして。明らかに、シビックへの嫌がらせです。しかも呆れたことに、走行車線にシビックがよけたら、今度はまたまた、その後ろについてジグザグを繰り返す悪質さ。もうあのトラックに付いていたマークの製品は利用したくない、と心に決めながら、こちらハラハラしながら、見守っておりました。
     数キロ走ったところで、僕の車の左後ろからボコッという音がして、その途端、左後方面に車高が下がりました。80キロは出ていたでしょうか。なんとタイヤがバーストしたのです。あせりましたが、なんかこういう時って落ち着くんですね、僕の場合。スピードメーター見て、後ろに車が接近していないことを確かめてハザードスイッチを押して、左側に寄り、路肩駐車を敢行。運がいいことに非常電話の真横をゲットしていたのです。もちろんVサインなどはしておりません。すぐにJAFを呼びましたが、JAFさんが来るまでに、スペアタイヤ付け替え作業は終了していて、最後の締め付けだけをお願いして、「見事にバーストしてますね」と妙にほめられ「いやあ」と照れ、見物人の道路公団の作業の人にまで「乗用車でこんなバーストしているの見るの初めてやで」と言われてしましました。
     そうです、トラックVSシビックの危険な行為を見ているうちに、こちらに危険が乗り移ってきたのですね。ナイフで切ったようにタイヤがホイールから3センチほどゴムを残してすっぽり取れていました。タイヤの後ろになにやら大きな金属の留め金のようなものが落ちていました。たぶんこれを走行中踏んでしまったようです。すっぽり抜けたタイヤや留め金を見た時さすがにぞっーとしましたが、その後、スペアのテンパータイヤで名神を走行する方が正直いってもっと怖かったのです。
    ネタ紹介に夢中になって言い遅れましたが、大変お世話になりました。JAF、道路公団、あとでタイヤを新しく付けてくれたオートバックスの皆さん。心から感謝いたします。またよろしく(って、二度とバーストは御免ですが).それにしてもさっきのシビックのタイヤが突然バーストしたら、あの大型トラックどうするつもりだったのでしょうか。きっと大惨事になっていたでしょうね。僕らは常に危険と隣り合わせに生きているんでしょうけれど、無茶な一部のこころないドライバーのために、危険の巻添えをするのは御免です、全国のトラック関係者方面の皆さん一つ安全運転よろしく。そして、マイカードライバー方面の皆さんバーストには十分気を付けて。スペアタイヤは空気圧を調整しておきましょう。特にテンパータイヤは圧を上げておいてください。

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    <今週の一句>そこのけそこのけ 大型トラックさまが通る(また長文)
    ナイアガラ テレビ主題歌決定 松&キムタク(mako-rin詠める)

    筆者/copy right=フルタマコト

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