毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年09月26日午後11時45分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「THE TALES OF BLUE COMETS~PAST MASTERS 1965-1972~」ジャッキ-吉川とブルー・コメッツ
DISC 1
■01. 青い瞳(日本語)
■02. 青い渚
■03. 何処へ
■04. ブルー・シャトウ
■05. マリアの泉
■06. 北国の二人
■07. こころの虹
■08. 白鳥の歌
■09. 草原の輝き(CBS version)
■10. さよならのあとで
■11. 雨の赤坂
■12. 涙の糸
■13. ブルー・シャンソン
■14. 海辺の石段
■15. それはキッスで始まった
■16. 泣きながら恋をして
■17. むらさき日記
■18. 雨の賛美歌
■19. 津軽の海
■20. 生きるよろこびを
■21. その時雲は流れてた
■22. 虹と雪のバラード
■23. 愛の子守歌
■24. 希望にみちた二人のために
■25. 想い出の彼方に
■26. 雨の朝の少女
DISC 2
■01. 青い瞳(英語)
■02. ヘルプ・ミー・ロンダ
■03. ミスター・キス・キス・バン・バン
■04. シャウト・アンド・ブルース・ビート
■05. ウェルカム・ビートルズ
■06. 蜜の味
■07. ダンス天国(未発表ライヴ:1967年)
■08. バラ・バラ(未発表ライヴ:1967年)
■09. マイ・オールド・タウン
■10. 太陽の娘
■11. ラヴァーズ・シェイク
■12. 若いクリスマス
■13. ロンドン慕情
■14. サイケデリック・マン
■15. ルート66
■16. ラヴ~ライト・ショウ
■17. トライ・ア・リトル・テンダーネス
■18. 絶望の人生
■19. 若者たちのメロディー
■20. さすらいの小径
■21. 監獄ロック
■22. ブルー・シャトウ(1971 version)
■23. キャント・ターン・ユー・ルース
(未発表ライヴwith日野皓正&稲垣次郎:1969年)
ジャッキ-吉川とブルー・コメッツのデビュー曲「青い瞳」からラスト・シングル「雨の朝の少女」までをもれなく収録したシングル集が「DISC1」。分類的にかなりレアな未発表テイク、未発表ライヴ、今回の企画で初CD化となった楽曲、忘れちゃいけない隠れた名曲を集めたレア・コレクションが「DISC2」という慎重に構成されたCDの2枚組セットです。BR>
オリジナル・マスターテープによる高音質リマスタリング。オリジナル・カラー・ジャケットを掲載(できればもう少し大きいサイズ、シングルだからやっぱりシングル盤の大きさで見たかったですね。なにわともあれ、GS(おっと、死語か。グループ・サウンズのことです)の王者ブルー・コメッツの全貌わかる決定盤ですね、これは。
ブルコメがムード歌謡路線(でも、これは今あらためて聞くと結構新鮮だったりします)に陥っている時代もしっかりと記録されているところは偉いと思います。実際、カラージャケット写真を眺めていると、きちっとした整髪(サラリーマンのような典型的7・3分け)、スーツの着用といったいでたちは、ひところの鶴岡雅義と東京ロマンチカや黒沢明とロス・プリモスを思い出してしまいます。
でも、ブルー・コメッツの彼らほどサウンド志向だったバンドはきっと、このタイトルになっている「1965-1972」という同時代には他にちょっとなかったかもしれません。グループ・サウンズというジャンル分けをされた時ですら、ブルコメはちょっと異質なバンドでどこか他のグループ・サウンズとも一線を画していたような思い出があります。バンドのメンバーの表情にもほかのグループ・サウンズと一緒にしてくれるなよ、という様子がブラウン管を通じて時々感じられていました。
どちらかといえば大衆に迎合する『歌謡路線』と、自分達の信じてやまない『サウンド志向』という矛盾は、彼らが現役でバンド活動をしている間中ずっとつきまとっていたように思います。
「DISC 2」を聞いていると、かれらは本気になってロックを目指していたのではないかと確信は強いものとなります。ロックになり切れず、むしろその表面的な模倣だけで満足しバブルが弾けるごとくあっという間にどこかに消えてしまった“グループ・サウンズ・ブーム”というくくり。この多くのエセバンドの中で、ほかが真似をできないほど異色を放ったのは、実はこういう結構コアな音作りがあったためでしょう。目指すはロックで、食べるためにはしかたなく(というと叱られそうですが)ムード歌謡路線もよしとしていたんではないか、とすら思うのです。そういえばグループ・サウンズが姿を消した1970年代に入っても最後まで活動していたのはブルコメなのです。ブルコメこそ信頼のマーク付きバンドともいえそうです。
そういう意味でやっぱり実に残念なのは井上忠夫(大輔)の突然の死でしょう。今この時代こそブルーコメッツの、井上の楽曲をじっくり聞いてみたいと思うからです。「雨の朝の少女」(作詞・なかにし礼、作曲・鈴木邦彦)の歌詞ではありませんが、なぜ君は死んだ、と問いかけたたくなります。
ビートルズが見い出され、坂本九も「SUKIYAKI(日本タイトル:上を向いて歩こう)」を歌って全米大ヒットの足掛かりを作った、米国の超人気テレビ番組「エド・サリバンショー」にその昔、ブルコメが出たことがあるんですね。その時、ヒット曲「ブルー・シャトウ」の英語バージョンをただ歌うだけではインパクトに欠けるとメンバーはきっと判断したのでしょう。日本のバンドというイメージを強くアピールするために冒頭に琴による前奏を取り入れたのです。2枚組の「ブルー・シャトウ(1971 version)」は、この時のアイデアをアレンジし直したものでしょう。琴が全体にフィーチャ-されていて、1971年当時にしてもちょっと前衛的な作品に仕上がっています。また、コーラスもぐっと厚みがあって印象的です。
ところで、アナログ大好きな人にはブルコメものもきっとなんとかゲットしたいでしょう。実は素敵な企画が控えています。…とはいうもののアナログ盤ではなくてボックスの大きさそのものが懐かしいLPサイズなのです。スペシャル・ボックス仕様というもので、中身はどうやら10枚組CDのようです。LPの大きさで出たらちょっとややここしいのですが…。
でもね、このボックス「THE TALES OF BLUE COMETS~PAST MASTERS BOX 1965-1972~」(COCP-31091~31100)、ブルコメ・ファンなら涙もののLPサイズ豪華ブックレット付きなのです。この中には、「ブルー・コメッツSTORY」「完全ディスコグラフィー」「全楽曲解説」「各メンバーのバイオグラフィー」「歴代メンバー・リスト」「インタビュー」「各種資料」「井上忠夫・全作品リスト」「歌詞」といったもう実に濃い内容が満載されているらしくて、「これは好きな人にはきっと売れるだろうな」とmako-rinはにらんでおります。発売は11月1日。絶対ゲットしたい人は早めにレコード店に予約を。予価2万円だそうです。
(日本コロムビア、COCP-31104~31105、3500円)
■01. P・O・T(Power Of Teens)
■02. 通学路
テレビ東京系全国ネット TVアニメーション「キョロちゃん」エンディングテーマ
■03. 太陽をぶっとばせ!!
フジテレビ系全国ネット「めちゃ2イケてるッ!」エンディングテーマ
■04. 願い星
■05. 夏祭り
MBA-TBS系全国ネット ドラマ30「ふしぎな話」主題歌
■06. 愛落人形
■07. まるごとテスト
■08. Whiteberryの小さな大冒険
TBS系全国ネット「CDTV」4月度エンディングテーマ
ホテイフーズ「たべごろ果実」CM曲
■09. Dearest
■10. YUKI
フジテレビ系全国ネット「めちゃ2イケてるッ!」エンディングテーマ
“春夏秋冬”をテーマにしたファースト・フル・アルバム。ある意味で大胆不敵なコンセプトアルバムがついに完成したようです。構想と制作の期間を合わせて計1年4カ月を費やしたよう。タイトルも変わっていて「(初)」と書いて“かっこはつ”と読むそうです。うーん、これこそこだわりのWhiteberryらしさがあふれています。
最初の曲は「P・O・T(Power Of Teens)」、そう、Hysteric Blueのカバー曲なのです。P・O・Tでなんでもどぉぉ~とぐわんばってみよう、という意気込みが感じられます。で、Hysteric Blueと同じではおもしろくもない、Whiteberryらしい、どっかわくわくする雰囲気を存分に味わってほしい。
こうなるとやっぱり中学生の日常風景らしい「通学路」なんて曲が飛び出してきます。デビューミニアルバム「after school 」にも収録されたWhiteberryの記念すべき第一歩がここにあります。
背伸びなんて全くしていない等身大の中学生たちが、そのスクールライフを正直に前向きに歌っているところが新鮮さを感じます。やっぱり中学生っていいなあ、と改めてうらやましくなります。mako-rinも初めてデートしたのが中学の時ですから、Whiteberryの楽曲を聞いていると、なんや、僕の時と一緒やないか、と思うのです。テクニックなんかあろうがなかろうが関係ない。まさにティーンのありのままの生活が垣間見られるところが素晴らしい。この飾りっ気のなさが共感できます。
でも、どどどっとテレビ番組のタイアップが付いている楽曲を見つけると、やや興醒めするのも大人になったせいでしょうか。別の見方をすれば、ほらこんなにいっぱいいろいろ付いているの、素晴らしいでしょ、というポジティブな考え方もできるのでしょうが…。
元気になれる、彼女らの楽曲を聞くとなんだか何十年前に中学校を卒業した大人だって元気の素がもらえるところが素晴らしい、と思います。Whiteberryが見た光景、考えたこと、友達や大好きなあの子のことなどをいつまでも忘れない大人に育ちたいものです。
以前にも書きましたが、北見物語をもう一度。Whiteberryとは、イチゴの一種で雪の中でもたくましく育つように品種改良された架空のイチゴ のこととか。手元の地図帳を開いてください。中学校時代の地図帳があればなんだかうれしいのですが。北海道北見市。ここは道東に位置する、ハッカ(現在では完全にすたれている)とタマネギしか有名なものがない、非常に平凡な町だそう。冬は厳しく最低気温はマイナス20度にもなるところ。
1994年のある日、Whiteberryはここ北見市で結成されました。ギターの稲月彩(いなつきあや)の家の1階(元々は喫茶店だった)を練習スタジオ代わりに、猛特訓の日々を重ねます(もしこの時代にデビューしていたらきっと小学生バンドになっていました)。この頃から地元の祭りを中心にライブ活動を展開してきた。1997年某テレビ番組で紹介されたところ、偶然Sony Musicの新人発掘スタッフの目にとまり、Hysteric Blueを送り出したティーンズレーベル"POT ARTIST"の第2弾としてデビューが決定。そして昨年夏、楽曲提供に恩田快人氏(JUDY AND MARY)を迎え、現役中学生バンド"Whiteberry"が満を持して遂にデビューしたのです。
メンバーは現役の中学生だけあって、趣味や特技の答えがストレートでちょっとおもしろい。前田由紀(ヴォーカル)は、1985年10月12日生の血液型A型で、 趣味は「部屋の模様替え」で、特技は「自転車に乗ること」(ちなみにmako-rinも幼稚園時代に親が荷台を両手で支えてくれていると信じて走っていたのに、自転車の前方に突然現れた親の姿に驚いて、そのまま松の大木に突進して倒れ、しばらく気を失っていたことを昨日のことのように覚えています。そんな苦労の甲斐あって乗れます)▽稲月彩(ギター)は、1985年12月16日生 で血液型A型。趣味は、「ピアノ・おしゃべり」で特技は「ギター」(そのままやんか)▽長谷川ゆかり(ベース)は、1985年10月25日生で、 血液型B型。趣味は「歌をうたうこと・お菓子づくり」で、特技はなんと「笑うこと」(うーむ、特技になるほどの笑いとは…)▽川村恵里加(ドラムス)は、1984年5月17日生で、血液型AB型で、趣味は「探検」(おおお! どこを?)で、 特技は「友達をつくること」▽水沢里美(キーボード)1984年12月25日生で、血液型O型。 趣味は「パソコン」で、特技は「絵をかくこと」。
(Sony Records、SRCL-4888、3059円)
◎☆☆☆☆「涙の温度」小林 直
■01. 涙の温度
■02. Soul
■03. Meaning・Feeling
小林 直の2枚目のマキシシングル。小林の静かで落ち着きのあるヴォーカルは、心がなごみます。でも歌詞をじっくり読んでみると、なかなかに芯が強いことがわかります。「涙の温度」は、この季節に似合いそうな失恋の歌なのですが、これがまた、どんどん心にしみ込んできます。
続く「Soul」は、大人になっていくと共に忘れていく心がテーマなのでしょうか。「キレイなもの、キレイなかたち、キレイな音、キレイな想い、自分を愛しいと 誇れる気持ち」、こういう言葉を突き付けられるとハッとしてしまうってのは、やっぱり大人になって慣れてしまっているからでしょうか。
小林 直の楽曲を聞くと、自分はこれでいいのか、嫌な大人になっていないか、それで本当にいいんだろうtか、と何度も問いただされているような気分になります。それは決して不快ではなくて、どうしたらいいんだろうか、と手探りでなんとかしよう、という気持ちにもさせてくれます。
小林 直(こばやしなお)は、1979年1月23日生まれの水瓶座で、血液型はA型(最近流行の動物占いは、ペガサス)。東京で生まれ、小学校の時、父親の転勤で岡山→大阪→札幌(小2の時)と移動しています。幼少・青春時代を札幌で過ごし、小学校2年生から中学校2年生までピアノを習う(小学校の時に新体操・水泳・習字を少々たしなむ)。中学2年生のころに、歌を習いながらいつのまにやらコピーバンドを組んでいます。高校を卒業して東京に戻り、音楽関係の学校に入学。その時の発表会で注目を浴び、2000年5月24日デビューマキシシングル「たくさんのキス」(フォーライフレコード、FLCF-3788、1223円)をリリースしています。
(FOR LIFE 、FLCF-3805 、1223円)
<反省>
◎ついに体重66キログラムに。順調に落としています。結構、ぐうたらなんだけれど、努力する時にはしているんです。腹八分目に食事を心掛けていましたが、テレビのインタビューで糖尿病と闘っている俳優の藤木悠さんが「腹八分目に押さえたければ、腹六分目で止めるのがちょうどいい。そのくらいが実際は腹八分目になるから」としゃべっているのを聞いて、うーむ、食べ過ぎかな、と思ってしまいます。御飯が普通の碗で十分になってくるんですから(ドカベンだったのにね)。
◎とある事情からドラクエは休止中です。
◎スラックス、ひょっとしてこのままのペースでダイエットが進むと昔のお気に入りのものが平気で履けたりするかも。うーむ、それだけで僕は単純だから結構うれしいだろうな。
◎先週は、コンパ推進週間のようでした。週のうち3日も送別会やオフラインミーティングがあって宴会です。でも、ビールはなめただけ。結局ウ-ロン茶で過ごしました。不思議です、家に戻ってからも全然酔ってないんです。宴会の後、酔ってないなんて生活したことがないのでとっても新鮮。気分もとってもいいし、これはこれで結構いいかも。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>飲み会の 誘惑乗り切る ウ-ロン茶(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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