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僕のMost Favorite Singerのニューアルバムがリリースされました。大ベテランの吉田美奈子の「SPELL」。このアルバムタイトルの「SPELL」は実はいろんな意味があります。「(語を)つづる」というオーソドックスなものから、「呪文、魅力、まじない」といったもの、さらには「ひと仕事」とまで。たぶん、いろいろ想像してください、ということでしょうけれど、なんだかタイトル一つとっても非常に奥行きがあっておもしろいですね。アルバムタイトルはこうでなくっちゃ。美奈子の常にクールでいて、心温まる歌は、このアルバムの中でも実現されています。彼女のアルバムはリリースされるたびに聞くのが実に楽しみで、そうした期待を一身に受けながらも決して裏切らず、聞き手を必ず満足させてくれます。美奈子自身の歌声も、彼女の持ち歌「モンスター」のように、どんどん大きく成長していくようです。これもまた大きな楽しみの一つです。
「LUNAR ECLIPSE」から「TRIBUTE」まで全10曲は、すべて吉田美奈子の作詞・作曲・編曲。9月に先行発売していた「SHADOW WINTER 」も収録されています。この曲もそうなんですが、美奈子に冬の歌は実に気持ちよくはまります。ピーンと寒気で張り詰めたような季節を繊細に歌いこなせるのは彼女をおいてちょっといないでしょう。じっくり聞いてほしい一枚です。(UNIVERSAL VICTOR、MVCJ-29007、3045円)
僕のFavorite J-pop Girl Singerの鈴木蘭々が新しくユニットを組みました。相手は元おニャン子クラブで最近では、アニメ「ちびまる子ちゃん」の主題歌「うれしい予感」のヒット曲を出して、バラエティー番組に欠かせない存在になっている渡辺満里奈ちゃん。それにしてもユニット名は、ひねりがあんまりない。「井上陽水奥田民夫」とか「大貫亜美吉村由美」あたりからきたのでしょう、同じソニー系統ですからね。もう少しなんとかしていただきたかった。「ひねりなさい、ひねりなさい」ってわたしゃ嘉門達夫か?
そうはいうものの、この TBS系「どうぶつ奇想天外」のエンディングテーマにも使われている「太陽とハナウタ」ってこの曲はおもしろい。ウレシ・タノシ・モドカシ部分で満里奈&蘭々のかけあいが気持ちよくっておもしろいし、振り付けもけっこう楽しい(この間テレビで見てしまった)。
この間まで「ポンキッキーズ」でいっっしょにウサギちゃんやっていた安室ちゃんがSAMとこに行ってしまって蘭々、さぞショックでしょうが、新ユニットでがんばってください。
(Oo Records、OODO-5036、816円)
今年、若大将のCD NEWS掲載率ががぜん上昇していますが、還暦記念などのイベントで、諸々のCDがリリースされましたから、仕方ないと納得してください。
若大将本人も、めちゃくちゃ元気ながら、さすがあの人、抜かりがない。ちゃんと次なる計画に取りかかっています。次世代の子どもたちを売り出そうと、なにかにつけて自分のCMに引っぱり出しているようです。例のロープのCM(あれ、違っていたっけ。ああ、生命保険のCMでしたか。ほうーほう。わたしゃ、ロープの太さばかり気になって、ロープ屋さんの新手のコマーシャルと思っておりました)に流れているのが、タイトル曲「今ならきっと」。これは二男の山下徹大が作詞しています。作曲はもちろん弾厚作です。さらにCMでは、家族みんなそろってロープ握っているなど、加山家総出の話題作です。コーラスがなかなか聞きものだと思います。コーラスアレンジは村田和人。全体に「いいひと。」っぽい路線の歌。
カップリングは「都会の片隅で」。なんだかタイトル曲と見事にマッチしていて完璧に溶け込んでいます。編曲は例のハイパーランチャーズ。 (FUNHOUSE、FHDF-1659、1020円)
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筆者/copy right=フルタマコト cdnewsjp@yahoo.co.jp