毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年11月06日午後11時00分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
■01. ラッシュアワー
■02. ラッシュアワー -On one's way home-
■03. The Deep Inner Groove -ROCK-Tee's mo's dope no joke remix-
■04. ハタラコウ -Yoggy Remix-
「ラッシュアワーの疲れがシャワーで流せないまま また 夢の中」--そうです、サラリーマン諸氏には非常に身にこたえる歌詞にしばし絶句します。それと共に、GAKU-MCの歌詞の上手さに思わずうなってしまうのです。もちろんラッパーとしてのGAKU-MCも軽快で好きです。
「ラッシュアワー」もそうですが、GAKU-MCの歌詞が指摘するように、僕たちの周りにはそれがさも当たり前のことのように日常風景になってすっかり見慣れてしまい、誰もが一切気にも止めないほどおかしなことがドーン、ドーンと存在しております。おかしいことに対して「おかしい!」と言うのがちょっとはばかるということ自体、やっぱり日常的におかしいことが「てんこ盛り」になっている証拠じゃないのかな。そんなストレンジな事だらけの世の中。特にこの国では、あまりにも飼い馴らされてしまって誰も文句を言わない。いや言えない世の中になっているのかもしれませんね。
ラッシュアワーなんて、昨日今日始まったことじゃないのに、誰も一切改善しようとはしない。JRや私鉄にとってお金をいただいているお客さんに対してまっ先にやらなければならないことじゃないのですかね、ラッシュアワー解消って。彼らの精一杯のサービスが毎朝・晩、悲鳴も聞こえるほどのこの過密車内なのだとしたら、とんでもない国に僕らは住んでいることになります。これから一日の労働のために向かう職場へ送り出す「通勤時間」を少しでも快適にしてあげようということは、この国の鉄道事業に関わる人たちには過去・現在を問わず一切考えられなかった、そして、恐ろしいことに(きっと)未来も考えられないだろう、という悲しい『明らかな証拠』こそが、今も誰もが簡単に都市部で見ることができる日常風景「ラッシュアワー」なわけです。
お客さんから金を取るだけ取ってもサービスで返そうなんて気は毛頭ないのですかね。他の国ならこんな場合一体どうするんでしょうね。鉄道会社が儲けのために余計な出費になりそうなラッシュアワー解消に乗り出さないなら、政治力でもって解決するんじゃないでしょうか。鉄道と言っても、所詮、社会的なインフラの一つなんですから。それがマヒしているなら鉄道マン(最近は鉄道ウーマンもいるぞ!)の知恵に頼らなくても、政治的に大鉈を振ればいいわけです。
この国の将来を動かす“政治”に期待しようと思うんですが、ラッシュアワー解消なんてきっと票にならないんでしょうね。一向に改善されておりません。もっとも「議員」という職業人はきっとラッシュアワー時に電車なんて乗ったことのない幸せな方々ばかりなので、想像力がごっつぅ足りないんですね。結局はこういう人を選んでいる我々の責任に還ってくるんでしょう。我々も想像力がない? はて、はて?
暗い気持ちで聞く「ラッシュアワー」。隣に住んでいる人は知らない、蛇口の水は飲めない、星も見られない。そう確かにGAKU-MCの指摘はその通り。でもそんなことはもう何十年も前から言われていることなのに…。確かにこの国のソーリダイジンにとって一番気になるのは母校の野球だったり、ラグビー観戦だったりするわけですから、希望を持てというのはとてつもない悪いジョークにさえ聞こえるわけです。「ラッシュの中 ダッシュ 逆らう奴がいてもいいはず」-- その通り。でもきょうも吊り革に泣く泣く捕まるmako-rinなのです、はい(情けないったら、ありゃしない)。
で、思いっきり落ち込ませるかと思いきや、そこはやっぱりラッパー。ちゃんと「ハタラコウ -Yoggy Remix-」でサラリーマンの気持ちをフォローすることも忘れておりません。そうでもしてくれないとホント、グレちゃうぞ、サラリーマンたちも。掛け合いの「やめられねえ」のコーラスが笑ってしまいます。サラリーマンが一致団結して一切働かなくなったら、銀行や保険会社などの倒産以上に怖い結果が起きることを、この国の偉い人たちはまだ気付いていないようだ。
( Antinos Records、ARCJ-157 、1223円)
■01. 愛のカケラ
■02. 愛のカケラ 〜Steppin'Hard Enough Mix〜 remixed by SPASM
■03. 愛のカケラ 〜Cat Walk Mix〜 remixed by Hitoshi Harukawa
■04. 愛のカケラ 〜Instrumental〜
Every Little Thing(E.L.T.)のニューシングル「愛のカケラ」は、MBS/TBS系のテレビアニメーション「ゾイド」(10月から全国放映中、毎週土曜日の午後6時から)エンディングテーマや、ヴォーカルの持田香織(1978年3月24日生まれの血液A型)自身が出演している資生堂マシェリのCMソングとして流れています。
このCDのジャケット写真、相方の(漫才じゃないっての)伊藤一朗(Guitar、1967年11月10日生まれの血液A型)クンと持田のドアップ顔写真なのですが、伊藤クン、可哀想なんです。右目の眼鏡レンズが割れた瞬間の絵になっていて、これはちょっと見ているだけで痛そうで、ちょっと僕には正視できません。でも横の持田はしっかりあの大きな目を見開いていて微笑んでいます。なんだか怖いなあ。
「愛のカケラ」は、作詞が持田、作曲は多胡邦夫、編曲が伊藤一朗・桑島幻矢というクレジットになっています。これまでのE.L.T.の延長線上にあるサウンドで、五十嵐充がいた時代とあまり大きく変わっていません。誰もが一緒になって口ずさみたくなるような親しみのあるメロディー等は、聞いた瞬間に「あっ、E.L.T.だ」と分かり、古くからのファンにとっては大きな安心感になるでしょう。
持田のヴォーカルもバックで「マシェリ〜」と聞こえてきそうな心配はあるものの(あのキャッチボールするCMいいですね、mako-rinは好き)かなりしっとりとしていて、ちょっと大人っぽくなったかな、と感じます。3〜4倍の強さのライトを使っていて、撮影中、ブレーカーを吹っ飛ばしたというエピソードのあるプロモーションビデオの出来も楽しみです。
(avex trax、AVCD-30145、1050円)
◎☆☆☆☆「秋風の狂詩曲(ラプソディー)」Raphael
■01. 秋風の狂詩曲(ラプソディー)
■02. 不滅花
■03. 秋風の狂詩曲(ラプソディー)(Instrumental)
■04. 不滅花(Instrumental)
誰もが逃れることの出来ないのが死という運命でしょう。亡くなった人と親しかった人にとってこの事実を受け入れることは、いつもとても辛く悲しいものです。しかもそれがあまりにも急にやってくるとその思いはなおさらでしょう。
Raphael(ラファエル)のリーダーでギタリストの華月(本名=渡辺和樹さん、4月7日生まれ)は、2000年10月31日午前9時ごろ、急逝しました。自らのソロプロジェクトの立ち上げを始め、今後のバンド活動など、精神的なストレスがとてもあったのでしょう、大量の鎮静剤の取り過ぎによるものと思われます。一人の若者としても、前途あるミュージシャンとしても19年という人生はあまりにも短いものでした。Raphaelのメンバーがその事実を知ったのは、11月1日の午後。キャンペーンで訪れた熊本の握手会の始まる直前、この悲しい訃報が飛び込んできたそうです。
所属レコード会社のフォーライフのWEBでは、「通夜並びに告別式につきましては、親族・近親者のみにて行なわせていただきますので、皆様の御配慮をお願い致します」と告知しています(既に執り行われました)。また多くのファンには、くれぐれも早まった行動に出ないように「ファンの皆さんも大変混乱されていらっしゃるとは思いますが、あくまでも冷静な行動をしてくださるようお願い申し上げます」と呼び掛けています。
Raphaelは、YUKI(Vocal)▽華月(Guitar)▽YUKITO(Bass)▽HIRO(Drums)の4人で1997年3月にメンバー全員が15歳の年齢で結成後しています。若すぎるデビューで、当初、年齢を不祥にしていました(「若いのにすごい」、といったような短絡的な発想をしてもらいたくなかったそうです)。2000年3月4日、通学していれば高校3年で卒業にあたる年であることから日本武道館でライブを決行、無事に成功しています。この模様は、VHSビデオで「Raphael Special Live『graduation』」として題してフォーライフレコードから、4935円で発売されています。そして5カ月後の今夏、シングル「Evergreen 」(フォーライフ、FLCF-3803、1020円)で“第二期”Raphaelをスタートさせたばかりでした。
「秋風の狂詩曲(ラプソディー)」は、華月の作詞・作曲で、彼の人柄を感じるとても繊細な楽曲です。枯れ葉の舞う秋の日、好きな人に自分の思いを告げたくてもなかなか告げられない、はかない恋。まるで晩秋を思い起こさせる一枚の絵画を眺めているような曲です。カップリング曲は「秋風の狂詩曲(ラプソディー)」へのアンサーソングともいえそうな「不滅花」(作詞・作曲=華月)で、こちらはドライブ感のある楽曲になっています。
「華月とのお別れ会」の日程と場所は下記のように決定しています。
「YUKI、YUKITO、HIROとファンの皆様と共に、 華月の旅立ちとさせていただければと思います」と断り書きがあります。
日程:11月19日(日)
会場:日比谷野外音楽堂
* 時間等についてはフォーライフレコード・ファンクラブオフィシャルホームページを御覧ください。合掌。
(フォーライフレコード、FLCF-3810、1020円)
<反省>
◎ここんところ、知人の結婚が相次ぎ、披露パーティーに駆け付けております。先日は、滋賀県日野町のブルーメの丘というテーマパークで、鶴ちゃん&まみんちょのパーティーがありました。My Sweet Quadra(九州熊本)、The Classic Box(近畿彦根)を中心にするオールドマック大好き軍団が、このドイツの農園を舞台にしたブルーメの丘に登場したからさあ、大変。
◎別に参加者が大変だったのではなくて、当日ブルーメの丘に遊びに来た人たちの方こそが大変、というかさぞやびっくりしたことでしょう。だって、農園に遊びきたはずなのにPowerBookやApple拡張型キーボード(しかも箱入り新品3台も!)、あるいはMacの基盤などをそれぞれ手にした集団20人以上がぞろぞろ歩いているのですから…。でも、鶴ちゃん&まみんちょの成婚を祝いながら、OS Xデモ、じゃんけん大会などを経て、無事にお開きとなり、東京方面や大阪、三重から馳せ参じた集団は夜の帳の中に…。(あたしゃ、道に迷いましたよ。同じ滋賀県なのに、道がようわからん)。
◎ファイルがアニメーションの「可愛い魔女ジニー」のように画面下方の「ドック」からフワ〜と出てきたりするMacOS X。あんまりやり過ぎたせいか、ついに壊れました(あはは)。今週中に再び入れ直さないと…。でもそんなにひどい使い方していないんですけれどね。
◎テスト環境が整ってないのにMacOS Xを日頃使っているハードディスクに入れようとしているそこのアナタ。僕は止めておいた方がいいと助言します。外付けのハードディスクなどで1GB以上の空き余裕がある人、あるいは、日常使っているシステムもいつ壊れてもいいや、と覚悟している人にだけ、「やってみよう」と声をかけたいと思います。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>大変や 3回も入れ直し βのきみ(ちょっと字余りmako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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