CD NEWS11月12日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2000年11月14日午後11時50分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

 CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆「この青い空、みどり〜BLUE IN GREEN〜」サザンオールスターズ


■01. この青い空、みどり〜BLUE IN GREEN〜
■02. チャイナムーンとビーフン娘
■03. 心を込めて花束を<茅ヶ崎ライブVersion>
(アナログ盤=VIJL-60069、1995円=のみ■04. いなせなロコモーション<茅ヶ崎ライブVersion>)


 20世紀最後の年となった2000年をサザンオールスターズは、なかなか活動的な年にしました。年明け早々には「TSUNAMI」をリリース。夏に「HOTEL PACIFIC」を発売、さらに「茅ケ崎ライブ」を敢行し、地元茅ケ崎町内会の住民だけでなく全国のサザンファンを沸せました。

 で、このニューシングル「この青い空、みどり〜BLUE IN GREEN〜」が今世紀最後の打止めのシングルCDとなりそうです。しこうして「TSUNAMI」、「HOTEL PACIFIC」、「この青い空、みどり〜BLUE IN GREEN〜」のCD3枚が2000年ミレニアム3部作の完結となります。この調子で、新世紀最初の年になる2001年もどんどん新曲を発表してくれるとうれしんだけれど。

 「この青い空、みどり〜BLUE IN GREEN〜 」は、なかなかこの20世紀最後の年には考えさせる1曲になっています。都会のビルの谷間のコンクリート隙間に咲く花に胸痛ませたり、物に溢れる生活に溺れて所有することで心癒されたり、とても不思議な時代を生きていることに気付かせてくれます。一方で僕たちは少年の日の何もなくても幸せだった充実感を遠い日の思い出として懐かしんだりします。もうそういう日々を過ごすことはできないのでしょうか。

 僕らが思う価値観のベクトルが微妙に間違った方向にあると多くの人が気付いて、かつ、なんとかしなければならないと皆が感じるのなら、修正することだって、実際は可能なはずです。ひょっとしたら、新しい世紀には、新しい価値観が生まれるのかもしれません。mako-rinは個人的にはそういう期待をしています。

 カップリングの「チャイナムーンとビーフン娘」は創作の一曲ですが、どこか可笑しくて悲しい不思議な気分にさせる一曲。ハラボーのヴォーカルも懐かしくてチャイナタウンを元気に健気に働く女性を感じさせます。途中の青年の主張、あるいは宮崎駿監督映画に出てくるキャラクターが口にしそうなセリフもいい。

 (ビクターエンタテインメント、VICL-35195 、1260円)



◎☆☆☆☆「ミラボーリズム3」DANCE☆MAN


■01. 接吻のテーマ
■02. やっぱりビリである
■03. 甘えてる円盤
■04. お知らせ
■05. 漢字読めるけど書けない
■06. 釣りしよう!ほら、サオ振ろう!
■07. ビール大好き
■08. MC1
■09. "ドーム3コ分"ってどのくらい?
■10. リツコ選んだ銀
■11. ICHIROのお遊び
■12. 英語を使って話したい
■13. いつもゴールデンかラブラドール
■14. 恋と愛の天国(オリジナル)(ANA 東京キャンペーンCMタイアップソング)
■15. MC2
■16. メンバー紹介
■17. ニセダンス★マン登場
■18. なかったことにして


 ミラーボール星からやって来た ミラーボール星人、ダンス☆マンの華麗なる3枚目のアルバム。1970年代から1980年代のダンスクラシックスともいえる楽曲にオリジナルの歌詞をつけて、名曲の良さをもう一度感じてもらおうと、 立ち上がった歌う親善大使でもある。でも、なんで日本語で歌っているの? そう、大の親日家なので日本語で歌っているそうだ。しかも今回からニセダンス★マンという新キャラクターも登場して、どうやらツアーを一緒に回っているそうです。

 最近、空に出てこないU.F.O.を叱る「甘えてる円盤」は実に笑わせます。確かにこの頃少し甘えて出なくなっているのは確かですが、それならミラーボール星の円盤の一つや二つ出しなさい、と突っ込んでみたくなるのは僕だけでしょうか。

 「接吻のテーマ」「"ドーム3コ分"ってどのくらい?」「漢字読めるけど書けない」のヒットシングルをアルバムバージョンにして収録している芸の細かさ。ダンスクラシックスのオンパレードに一緒に思わず合唱してしまいます。ちょっと嫌味な奴は原曲で歌い出してしまうかもしれませんが、この際、目をつぶってあげよう。

 このノリの良さ、一番のこのアルバムの欠点は、一度聞き出すと最後まで止めらないことでしょうか。ちょっとスペースがあるところで聞いてほしい。そう、もう一緒に踊ってほしいから。体を揺り動かすだけでも楽しいから。やっぱり何度も聞いてしまうなあ。困ったもんです。

 さて、秋の全国ツアーは既に始まっております。「DANCE☆MAN & THE BANDMAN GALAXY TOUR 2000  ニセダンス★マンの逆襲?」(長いタイトルですねえ)は、次の通り。

 11月6日(月)福岡 ドラムロゴスと11月10日(金) 横浜 Bay Hallは、既に盛況のうちに終了しています。すべての会場での開場時刻は午後7時、開演は午後8時になっています。
☆11月16日(木)名古屋 クラブダイアモンドホール(問い合わせ)サンデーフォークプロモーション 電話052-320-9100
☆11月17日(金)大阪 UMEDA HEAT BEAT(問い合わせ)サウンドクリエーター 電話06-6357-4400
☆11月20日(月)札幌 ジャスマックプラザ ザナドゥ(問い合わせ)ウエス 電話011-614-9999
☆11月22日(水)仙台 クラブジャンクボックス(問い合わせ)ジーアイピー 電話022-222-9999
☆11月27日(月)東京 ON AIR EAST (問い合わせ)ディスクガレージ 電話03-5436-9600


 (avex trax、AVCD-11849、3059円)


◎☆☆☆「雪が降るまえに」Angelique

■01. 雪が降るまえに
■02. 偶然じゃなかった
■03. 雪が降るまえに(Instrumental)
■04. 偶然じゃなかった(Instrumental)


 春の「F<エフ>」、夏の「電話するね/風鈴」に続くAngelique三部作の最後を締めくくる作品のテーマは冬です。アズサ・エミ・チヒロの3人組みヴォーカルユニットであるAngeliqueの歌声はどこか新鮮です。現役中学生のアーティストってたくさんいて、それほど不思議はないのですが、しっかり歌うことの楽しさをハーモニーに託して活動している彼女たちのようなグループはまだまだ少ないでしょう。

 アズサ(岸本 梓、中学校3年生、神奈川県出身)▽エミ(高橋絵美、中学校3年生、埼玉県出身)▽チヒロ(小川千尋、中学校2年生、千葉県出身)というメンバーで、スクールガール・ヴォーカルグループを実践しています。とってもチャーミングな3人ですが、ビジュアルに頼らず歌で勝負という姿勢がなんだかうれしい。プロデューサーの顔ばかりが見え隠れする作られたアイドルにない心意気がうれしいじゃないですか。

 雪が降る前に君に好きだと打ち明けようと、冬の寒い日、背中丸めて歩き出す。なんだかシーンとしていて冷たい空気が感じられるのに少女の思いだけがどんどん熱くなっていきます。雪さえもその熱気に溶け出してしまうほどです。

 なんだかそんな思いがあったような気がします。雪の降る中、彼女は思いを打ち明けられることができるでしょうか。後ろから「頑張れ」と声をかけたくなるそんな心境です。

 カップリングの「偶然じゃなかった」もグッと胸にくるいい楽曲です。コンビニや帰り道で会ったのは決して偶然じゃなかった。好きな彼になんとか打ち明けようとして頑張ったが言えないまま。彼は引っ越して行ってしまった。携帯電話の着メロをあのバンドの新曲に変えたのも偶然でなくて彼の嗜好に合わせていた、こんな奥ゆかしい女の子いたら、グラッときませんか、そこの中学生諸君。最近、なんだかよく出くわすなあ、なんていう彼女がいたら、それはひょっとしたら単なる偶然じゃないのかもしれませんよ。何? そこの「おぢさん」もよく出くわす女性がいるって? うーん、頭、痛くなってきました。

 (フォーライフレコード、FLCF-3808、1020円)


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Coming Soon


<反省>
◎鶴ちゃん&まみんちょの披露パーティーに続き、一郎くん&ひろみさん披露パーティーが長浜市であり、久々に行ってきました。結婚した本人たちは実に幸せそうで目出度いのですが、僕も久し振りに昔一緒に仕事をした仲間たちに出会えて楽しかったです。こういうパーティーの場を作ってくれた一郎くん&ひろみさんに再度「おめでとう&ありがとう」を!

◎MacOS X、壊すだけ壊したら、逆にどう操作したらいけないのかがだんだん分かってきました。そうなると今度はシステムは不思議と安定し始めるのですね。かなり快調に動いておりまして、あんまり仕事には不向きなのですが(なにしろ、プリンターが全くできない、ときている)、メールとインターネットがかろうじて可能なので、なんとかなっているというのが現状です。僕の大好きなシンプルテキストの親玉みたいなソフトとJeditも使えるので、御機嫌です。

◎とはいえ、システムの再インストールは5回ほどやったので、その結論からいえば、システムのインストール作業が一人でできない人は、MacOS Xは飾っておくほうがいいでしょう。そのうち扱いやすいソフトがちゃんと出てくるはずですから。それでも触りたいという人は、いざというときに助けてくれるサポーターを探して取りかかるべし。


◎簡単メールはここ!
手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。


<今週の一句>寒いぞね 気付けば夏服 まだ着てる(ちょっと字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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