CD NEWS11月19日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2000年11月21日午後11時30分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆「そばにいて」古内東子


■01. 「そばにいて」
■02. You got it all
■03. You got it all(remix)
■04. 「そばにいて」(backtracks)
■05. You got it all(backtracks)

「My brand new day」(Sony Records、SRCL-4933 、1223円)
■01. My brand new day
■02. Between the sheets
■03. Between the sheets(remix)
■04. My brand new day(backtracks)
■05. Between the sheets(backtracks)


 古内東子連続リリースシングルがこの「『そばにいて』」と「My brand new day」。連続という表現は厳密にいえば正しくないなぁ。11月1日に同時に発売になっていますから。

 「『そばにいて』」は、失くしてしまった恋について男性の視点から描かれた作品。そして「叶わぬとわかっていても、私にとって大事な恋」とバラードにのせて歌う「My brand new day」は、女性の視点での作品。いずれも恋が大きなテーマになっている点はいつもの古内らしいところです。

 CD NEWSでは珍しく2曲一緒に紹介しておりますが、できればこのCDは両方を聞き比べてほしい。そういえば昔、チョコレートに男の子の「白」、女の子の「赤」なんて売り方をして物議を醸したことがありましたっけ。ずいぶん前だけど。幸いこのCDはそういう野暮なセンスが全くなくてパッと見てどっちが男性視点、女性視点だか分からない。

 で、野暮を承知で2枚のCDを見分ける方法をば、拙者が伝授しましょう。「『そばにいて』」CDジャケットに写っている東子の衣装は「白」で男のラブ・ソング。「My brand new day」CDジャケットの東子の衣装は「黒」で女のラブ・ソングという具合。レコード店で戸惑わないように今からメモしてメモして…。あるいは彼女とショップに行って「このCDは古内の男ののラブ・ソング版だよ」なんてちょっとした解説できるもんね。

 それにしても非通知のコールが来るたびに別れた彼女では…と胸ときめかす男性って、う〜〜ん。ま、それなりに純情な人なんでしょうね、きっと。「そばにいて」という一言が言えなくて、大切な恋人を失ってしまったんだから。男から見れば、結構、難儀な男なんですがねえ。もし僕の友達なら「しっかりせいよ」と言ったままほっておくことにします、きっと。

 叶わないと分かっていても一生懸命大事な恋に精進する女性の愛しさがほのかに感じられる「My brand new day」の方が圧倒的に好感が持てます。

 (Sony Records、SRCL-4934 、1223円)



◎☆☆☆☆「LOVE PULSE」久宝留理子


■01. 愛を凶器に
■02. Tired Of
■03. if
■04. Killing Me Softly With His Song
■05. Perfect
■06. darling
■07. S.O.S
■08. hallelujah
■09. Lethal Weapon


 CD NEWS1998年8月2日号以来、久々の登場は久宝留理子(くぼうるりこ)です。このアルバムは彼女の通算13枚目のCD。「LOVE PULSE」の名前の通り、全体に「愛の鼓動(パルス)」に包まれた一枚になっています。

 しかも全体がデジタルサウンドに覆われていて、これが実に気持ちがいい。ところどころモアーデジタル過ぎて、ちょっと堪らんところがあるのは事実ですが、なーに、これも慣れの問題でしょ。サッと頭の中を撫でていくところが実に快感です。

 シングル曲にもなっている「愛を凶器に」なんて楽曲は、久宝留理子がまるで空から降り立った愛の使者のように思えます。この曲ですっかりデジタルサウンドの大洗礼を受けたら、あとの8曲なんてアッという間です。もっともいきなりこの一曲目でダウンしてしまう人もいるかも…。

 久宝は「世紀末、どんな予言者達よりも愛の力の方が勝っている、忌わしい予言に立ち向かう事ができるのは、愛しかないだろうと強く意志を持った歌」にしたと「愛を凶器に」の解説を書いています。なるほど最後のエフェクトは悪魔払いか? マスタリング・エンジニアは、BOB LUDWIGです。

 4曲目には久宝が初のカバー曲として挑戦したロバータ・フラックの大ヒット曲「Killing Me Softly With His Song」が収録されています。シングル曲のカップリングにもなっていますが、ひょっとしたら久宝のカバーで再びブレイクするかもしれませんね。それにしても久宝のヴォーカルもなかなかのものでぜひ御一聴を。

 7曲目の「S.O.S」はピンクレディーのカバー曲ではございません。でもこの歌のテーマはかなりシビアなものです。情報が山のように日々流され続けているこの時代にあって、確かなアンテナを自分自身がしっかり張っることが大切です。「何がいいことなのか悪いことなのか」を自分自身で明確に判断して選択していかないと、いつか世の中は気が付いた時にはとんでもない方向に行ってしまうかもしれません。世の中は甘い罠がたくさん待ち構えています。そういう誘惑に負けず光の子らしく真直ぐに生きていくことが今ほど困難な時代はないのかもしれません。

 8曲目のイントロはなぜかベンガル語を駆使した合唱が、ちょっと音が外れながらも不思議な味を出していて実に温かい気持ちにさせてくれます。もちろん本編の「ハレルヤ」もさらに小気味良くって、一緒に大声で歌いたい気持ちになってきます。

 (ビクターエンタテインメント、VICL-60652、3045円)


◎☆☆☆☆「だいすき」ヒステリックブルー

■01. だいすき
■02. 青い空
■03. だいすき(ORIGINAL KARAOKE)


 ヒステリック・ブルーの9枚目のニューシングルは、『クリスマスムードにあふれる恋人たちに贈る、ウエディングバラードソング』のキャッチ・コピーが付いています。

 そんな歌なので、もう二人でいることがとってもうれしい、照れくさい、でも楽しいっていう素直な気分が目一杯あふれた一曲に仕上がっています。こういうハッピーな状態って当人たちにはとってはもうかけがえのない幸せ一杯、夢一杯状態なんですねえ。

 たくやは「誰かを愛し幸せな時の絶頂(一番愚かに恋に夢中にそして盲目になってしまうあの瞬間です!)は9割の喜びと1割の寂しさがあるなあ」と実にうまく述べています。ま、最高の気分の一番最後に「産んでくれてありがとう」という一節があって、こんなん披露宴で新婦が歌ったら、もう泣いちゃうね、きっと。

 楽曲は非常にスケールが大きくてゆったりしたテンポの中で美しいメロディーラインが見事に決まっていて完成しています。こういう曲で聞くTamaのヴォーカルに心動かされる人はきっと少なくないでしょう。

 涙は悲しい時だけに出るもんじゃない、そんな歌詞も心に響きます。うーん、やっぱりこの楽曲どこかの結婚式で聞くことになりそうです。

 カップリングはぐっと明るい歌。タイトルだって「青い空」なんだもん。どこかとぼけていて好きだなあ、こういうの。エンディングの「みんないっしょにありがとさん」という、なんの飾りもない素っ気ない唐突な終わり方もmako-rinは結構気に入っています。すべてのものに心から感謝する気持ちは胸のすく思いです。ありがとさんm(_ _)mako-rin。

 (Sony Records、SRCL-4960、1223円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎恒例の遅さです。先週の土日は実に忙しくて(ここんところバタバタする土日ばかりなのですが)休日がしっかり休めない状態に。そんな中、ついにmako-rinのところにもCATVを利用したインターネットの常時接続の環境がやって参りました。

◎なんともはや快適な環境でストレスが激減しますが、これに一旦慣れてしまうと、たまにPPP接続をするとちょっと許せなくなるのでは…と実に心配。また、いきなりインターネット環境に入った人がこの常時接続が普通の環境と勘違いしないか、と余計な心配もしてしまいます。もっとも今さら2400bpsの世界には戻れないのも十分分かっているのですが、いいのかな、こんなぜいたくして。

◎もっともおかげでエンゲル係数は食費に次いで通信費にかける費用がぐっと高まってしまったことは隠せない事実。この先、ちゃんと生活していけるのか、しばらく様子をみよう。

◎国会の茶番劇を見るにつけ、情けない気持ちになり早めにテレビのスイッチを切った。近頃は、良識もないし、筋を通すという当たり前の姿勢すらなくなったようです。こうなれば、一般国民の唯一の表現方法は投票しかありません。それにしても、なんだかなあ。


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<今週の一句>ああ寒い ちょっと熱も 出ているそ(字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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