CD NEWS12月12日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年12月12日午後10時50分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆「蒼の軌跡」PB2

■01.蒼の軌跡
■02.蒼の軌跡(Life Style/Remix)
■03.蒼の軌跡(Instrumental)

 pool bit boys(PB2)の6枚目のシングル「蒼の軌跡」。これまでの元気一本槍の曲とは違って、少し大人っぽいメロディアスな曲調です。テレビ朝日系ドラマ「ベストフレンド」のオープニングテーマに起用されています。プロデュースは、最近、西川貴教と長い名前のユニット(面倒なのでT.M.R-eと略す)を組んでいる浅倉大介です。

「蒼の軌跡」は、イントロからして浅倉作品と分かる1曲。別に西川貴教が歌っていてもなんら不思議ではない。僕はこういう打ち込みサウンドが大好きなので、つい聞いてしまいます。たっぷりと伊藤のヴォーカルを堪能したい人には、2曲目の「蒼の軌跡(Life Style/Remix)」がおすすめです。こちらはギターを中心にしたアコーステックな一曲。

 PB2(pool bit boys)の名付け親は浅倉大介。 bitは、コンピューターのメモリの単位ですが、どちらかというと言葉の響きで、この名前に。しなやかで、キラキラ輝いている少年たちのイメージとか。ヴォーカルの伊藤欣司(テレビ東京系「ASAYAN」男性ヴォーカルオーディション優勝、1975年9月20日生まれ )とギターのDAN (1980年8月16日生まれ)のユニット。

 11月17日に発売のこのシングルを持っている人はすぐに中に入っているトレーディングカードをチェックしてほしい。限定30枚に、pool bit boysの2人が直接手書きで手を加えたスペシャルカードが存在するらしい。しかもこのカードをゲットした人にはpool bit boysからクリスマスプレゼントが送られるとか。今回このカードが参加券となっているイベント会場にそのカードを 持って行くか、連絡先を書いて、そのカードのコピーをpool bit boysが東京でやっているラジオ「K&D'S SPIRAL ACTION」までファクスを。クリスマス時期にプレゼントがやってきそうです(締め切りは1999年12月15日)。

 15日には浅倉大介プロデュースの7枚目のシングル「クリスマス・イン・ザ・ナイト」が発売されます。
 (avex tune、WPCV-10032 、2625円)


◎☆☆☆☆☆「愛を捨てないで」BEGIN

■01. 愛を捨てないで
■02. Live in a Town
■03. 愛を捨てないで(オリジナルカラオケ)

  TBS系で現在毎週月〜金曜日午後1時から放送中のドラマ「温泉へ行こう」や名古屋テレビ「体感!ユーラシア一人旅」の主題歌が、「愛を捨てないで」。実にのんびりした曲調ながら、人を励ますいい歌です。BEGINの生み出す楽曲は、昔からほのぼのとした温かみにあふれた作品が多くて、それが魅力なのは今も全く変わっていません。「愛を捨てないで やさしい人 夢を止めないで 一人きりじゃない」(作詞・サンプラザ中野)。どんな時も決して諦めないで、愛を捨てないで歩いて行こう、そんなメッセージが込めれた歌が比嘉のヴォーカルによってより温かみを増していきます。シンプルな音も好感が持てます。

 ヴォーカルの比嘉栄昇(ひが・えいしょう)1968年7月15日生まれ、ギターとコーラス担当の島袋優(しまぶくろ・まさる)1968年9月23日生まれ、そしてキーボードとコーラス担当の上地等(うえち・ひとし)1968年6月23日生まれの3人組みは、いずれも沖縄県石垣市出身。小学生の頃よりの“竹馬の友”だった3人が高校卒業後それぞれ上京し、1988年、友人の結婚パーティーに初めてBEGINとして出演。その演奏を見たライブハウスのマスターから定期的な出演の誘いを受け、ステージに立つ。1989年に、TBS「平成名物TVいかすバンド天国」(通称・いか天)に出演、いか天キングに輝き90年、 テイチクからシングル「恋しくて」でデビュー。92年にファンハウス(当時。現在のBMGファンハウス)に移籍、97年再び古巣のテイチクに復帰、2000年はデビュー10周年となります。

 ちょっと横道にそれますが、このCDをリリースしているテイチクは、元々は奈良県に本社のあった帝国蓄音機株式会社(純国産のレコードを製造)がルーツですが、今年6月に、その代表取締役社長として飯田“チャコ”久彦(1941年東京生まれ。1961年6月 「悲しき街角」でデビュー。「ルイジアナ・ママ」の大ヒットがある)が就任しています。9月に本社を東京・原宿に移転して頑張っています。昔のアイドルが実力でトップに立ったことは、レコード業界の一つのエポックメーキングな出来事だと思います。飯田氏は、日本ビクター時代に、岩崎宏美、ピンク・レディー、松本伊代、小泉今日子、森進一、SMAP、河村隆一などを担当し育てており、今後の活躍が期待されています。

 さて、BEGINの年内の予定ですが、12月19日は午後6時から、 二子玉川アレーナホールで、「チャカ with friends in ARENA」と題してチャカとのジョイントが。そして12月31日の大晦日は、水の国近くの「JR京都駅構内」でFM802のカウントダウンイベントに出演します。生BEGIN見たい人は京都駅へ。

 (テイチク、TEDN-345、1020円)


◎☆☆☆☆「バラ色の日々」THE YELLOW MONKEY

■01.バラ色の日々
■02.HEART BREAK
■03.バラ色の日々-RAM JAM WORLD REMIX-

 「SO YOUNG」から約9ヶ月ぶりとなるTHE YELLOW MONKEYのニューシングルは「バラ色の日々」を発売。通算18枚目のシングルとなりますが、テレビ出演もかなりひんぱんに行っているようで、何気なく見ていた音楽番組に突如出演していたりして、相変わらず驚かせてくれます。

 「バラ色の日々」は、吉井和哉と朝本浩文による共同プロデュース曲。イエモンの独特のバンドグルーヴ感と朝本の持つグルーヴ感が一つになった作品。1年間で113本ものロングツアー敢行や海外公演の成功など、それだけでもよくやったと思うのですが、彼らはそれでは決して満足しないエネルギーを持っています。常にイエモンの新しい挑戦が続いていて、ファンを飽きさせないスピリッツはりっぱだと思います。

 NHK総合テレビ「ポップジャム」のエンディングテーマ曲に使われています。それにしてもイエモン始め多くのアーティストが「ポップジャム」では“貢献”しているのですから、赤と白に別れて歌合戦の出演者決定にはもう少し気遣ってほしいものです。だいたい毒にも薬にもならない“ニュートラル”(笑)な歌手ばかり出てあまりにも落ち着き過ぎ。安心して見ていられるじゃないの。

 こうなりゃ応援合戦に出てくるお笑い芸人のギャグにでも注目するしかないじゃないか。誰が危ない芸を生放送でやってくれるか、このあたりが最大の見ものになるのでしょうか(寂しいことですわ)。藤井隆のほっ、ほっHOTあたりかな、花子とペアでチーンのネタで落とすかもしれない。全然危なくないじゃん、意味なーいじゃん。NHKににらまれそうもありません。そういう意味ではイエモンは常に危ない感じがしていてよろしい。歌詞なんて相変わらずだし。特にカップリング「HEART BREAK」は、退廃のアンニュイな感じを雪の降る景色とオーバーラップさせておもしろい。HEART BREAKな二人が選択するひととき。こんなんたぶん、NHKではすぐには流せません。

 「バラ色の日々-RAM JAM WORLD REMIX-」は、朝本浩文によるエッジの効いたハードコアなグルーヴ、分かる人にはわかる? このリミックスが一番とッ散らかっていて素敵。ゴジラが暴れ回っているような雰囲気。1月26日は次のシングルがすでに控えています。

 (BMGファンハウス、FHCF-5001、1260 円)


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Coming Soon


<反省>
◎悲しいこともあればうれしいこともあります。ただ、あまりにも起伏が激しくて戸惑っています。会社の先輩から譲っていただいた改良型PowerBookDuo2300(旧230)がこのほど蘇りました。キーボード、液晶など一新されていて、オリジナルのDuo2300cよりもはるかに早くて扱い易いです。THANK YOU Tsan!! 

◎もう3週間ほどで1999年ともお別れです。来るべき2000年はいきなりY2K問題で、傲慢な人間さまをへこましてくれそうです。すでに僕は正月出勤が決定して、これがどんな混乱を招くのか(あるいは何事もないのか)じっくりこの目で見てやろうと思っています。各部署で、Y2K問題に伴って正月出勤をされる皆さん、御苦労さまです。何事もないよう無事を共に祈りましょう。

◎ただ、ダメ元で準備だけはしておいた方が良さそうです。本当にガス、水道、電気などの都市生活に必要なインフラが壊滅的になったら、やはりそういったライフラインともいうべきインフラのおかげで何の不自由なく暮らしている僕達の生活は、実は非常にぜい弱な基盤の上に成り立っていたことが白日の下にさらされるのですから。

◎何事もなければこうした備えが全く無駄になるでしょうか。そうではないと思います。大地震など突然襲ってくる災害に対して常に対処できるように心掛けておくことはY2Kがあろうがなかろうが、今後必要な新しい時代の最低限のマナーだと思うからです。僕らがあの阪神大震災で何を学んだかが改めて問われる新年の幕開けとなりそうです。もとより不安を煽る気はさらさらないのですが、スーパーマーケットなどに特設されたY2Kコーナーが単に消費を煽るだけのディスプレイになっているのを実際苦々しく思って、この文章を書いています。それにしても一般の主婦の関心の低さにも、本当に大丈夫かいな、そのくらいの方が普通で、僕が単に過敏症なのか、と思ってしまうほど素っ気ないです。でもね、僕はその横で黙ってミネラルウオーターを箱で台車に載せて購入しています。もし何もなければこれ幸いとおいしいコーヒーをこの水で作ればいいだけのことですからね。

◎簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>iBook 気持ち押さえて 新年待つ (mako-rin詠める)
PowerBook 出るのかそうか 財布軽し(悩めるmako-rin詠める。)

筆者/copy right=フルタマコト
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