毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年12月27日午後03時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「There must be an angel(Playing with my heart)」井手麻理子
■01.There must be an angel(Playing with my heart)
<L.B.B.TV Mix Edit>
■02.There must be an angel(Playing with my heart)
<L.B.B.Original Mix Edit>
■03.There must be an angel(Playing with my heart)
<D.O.I. Remix>
■04.〜Mellow〜True Blue
一時はトレードマークのようだった編み込みエクステンションの髪の毛を、非常にショートカットの金髪にしてイメージチャンジを果たした井手麻理子(1975年12月8日生まれ、福岡県出身)。あんまりショートカットでピカピカ光っているので、井手は井手でも「らっきょ」(たけし軍団)の方かと勘違い(!)したほどの大胆なカットです。でも彼女の新しいこのニューマキシシングルを聞いていると、そのヘアーにも負けない軽快感が至る所にあふれていて新しい魅力になっています。
大阪梅田のサン広場で先日、行われたイベントライブでは、寒い野外イベントだったにもかかわらず5曲を熱唱し、そのソウルフルな歌声に観衆を魅了しました。タイトル曲は、EURYTHMICS(ユーリズミックス)の大ヒットナンバーをカバーした新曲です。フジテレビ系連続ドラマ「危険な関係」の主題歌。「There must be an angel(Playing with my heart)」のイントロの独唱で、もうきっとあなたをとりこにします。ぜひ一度聞いてみてください。
ちなみに0180-993-033に電話すると井手麻理子の楽曲が試聴可能。このダイヤルは、2000年3月末まで開設されているそうです。もちろんホームページでも一部分ですが聞くことができます。鳥肌の立つようなソウルフルな歌唱力に耳を傾けてみてください。
(avex tune、 AVCT-30014、1260円)
◎☆☆☆☆「気持ちだよ」吉田拓郎
■01. 気持ちだよ
■02. 気持ちだよfilm version
■03. 気持ちだよ(Instrumental)
「吉田拓郎THE BEST /PENNY LANE」のレビュー以来拓郎ものが好きで(元々好きなのに勢いがついた)、フォーライフレーベルとしては、たぶん最後になるだろうシングル「気持ちだよ」を惜しむように聞いています。惜しみながら聞くというシチュエーションに、このシングルは実によくハマります。
「幕末青春グラフィティRONIN」のサウンドトラックアルバム以来の、なんと13年ぶりの映画オリジナルソング。映画はあの「こちら葛飾区亀有公園前派出所THE MOVIE」なのです。この漫画、1976年に「週刊少年ジャンプ」に登場し、1100回を数える長寿もの。単行本だけで114巻、トータル売り上げで1億冊ですから記録ものです。
殺伐とした事件が相次いでいますが、こんな渾沌(こんとん)とした世の中でこそ、一番大切にしたいのは人への思い、「気持ちだよ」と拓郎は歌います。むずかしい理屈ではなくて、ストレートに共感できる歌ではないでしょうか。人と人を繋いでいるものを、もう一度振り返り確かめてみたいものです。
僕たちは、人と人との触れ合いが希薄になっていく社会に放り込まれつつあるのかもしれません。パソコンや携帯電話など大変便利なもので、僕たちは時間や距離を短縮することができるようになりました。本当はそのおかげでずいぶん時間に余裕ができ、一緒に会って話をしたい人たちとゆっくり時間を過ごせるはずです。でも、なかなかそうならない所に一番問題があるのかもしれません。
会社・企業は、オフィスの機械化によってずいぶん時間をセーブすることができるようになったのですから、セーブした時間を働く人たちにも還元しなくてはなりません。企業の理想というより21世紀には、そんなことすら働く人に還元できない余裕のない企業は淘汰されると思います。ましてや金儲けのために人を人とも思わない企業や経営者は自滅していくでしょう。実に簡単なことです。そんな企業に金を貸したり出資している銀行や企業との取り引きを一斉に止める。そんな企業の製品は今後一切購入しない。それだけのことです。でも、こんな簡単なことがなかなか“しがらみ”などでできないことの方がむしろ問題なのです。
話の分かる企業ですぐに時間が還元されたら、酒を飲みに行く時間を少しでも削って、子どもたちと話す時間を持つべきです。忙しいこと(あるいは忙しいふりをすること)がカッコよかった時代はとうの昔に終わっています。いつも余裕を持っていて、子どもやお年寄り(年を重ねて経験豊富な先輩たち)ともっと話し合う時間を持てる人こそ、今一番カッコいいんだと僕は思います。そうでなくっちゃ、僕らはコンピューターや携帯電話に振り回されているだけじゃないですか。拓郎の声を聞きながらそんなことを思いました。
(フォーライフ、FLDF-1703、1020円)
■01.絶対絶命
■02.CAN'T BE AN ANGEL
■03.君のその手を放さず
真行寺恵里の通算4枚目のシングル。2000年代に向けて真行寺恵里がリリースするニューシングルはこれまでのハードロック・テイストから未来型ヘヴィロックに。コピーによれば、恵里本人が日頃からシンパシーを感じているスカンク・アナンシ、コーンなどの骨太サウンド&ラップ感覚までをも取り込んだ作品となっているそうです。
まるでデジタルの世界から抜け出してきたような評判のヴィジュアルが大きな魅力です。神奈川県横須賀市出身。 好きなアーティストは、エアロスミス、エクストリーム、ミスター・ビック、ボン・ジョヴィ、ペイジ・プラント、ブライアン・アダムス、レッド・ホッド・チリ・ペッパーズ、スティーヴ・ヴァイ、トリーネ・レイン など並ぶは洋楽ばかりなり。
「絶対絶命」は、パイオニアの携帯電話「J-PEO2」とのタイアップ曲になっています。ラップで始まりますが、一晩のゲーム=つかの間の恋=で、大事な恋人の信用を失った女の子。その罪と罰を感じながら、彼の家のドアーを叩くが返事はない。何事も悔やんでも悔やみきれない失敗はあります。とはいえ、未練があって寄りを戻そうと必死な少女の様子が描かれています。非常に行動的過ぎて、彼の苦悩も伝わってきそう。でも明石家さんまちゃんじゃないけれど、彼の家のドアーを蹴飛ばしても「意味ないじゃん」。隣近所の迷惑になるだけで「××(だめだめ)」としかいいようがありません。
「CAN'T BE AN ANGEL」は、愛のデリバリーはできない(そら、そうだ)、一時の本能に負けても結局はぬくもりも得られないことに気付く。イミテーションの愛ではなく本当の愛を求めることの大切さが歌われています。続く「君のその手を放さず」は、好きな人に別の彼女がいて、片想いのハートがキューンとしそうな歌で少ししんみりしそう。でもいつか体をあたため合うことを夢見ているところがグッときますね。
いずれも真行寺の目の付け所は新鮮でオリジナリティーにあふれていますが、少々先を行き過ぎているような(時代がまだ追い付いていない)気がしないわけでもありません。
(ビクターエンタテインメント、VICL-35095、1260 円)
<反省>
◎1999年もあと少し、CD NEWSもこの号で、90年代最後となります。各方面からの温かい御支援に改めて感謝申し上げます。WEB版は6年目に突入し、CD NEWSスタートの1991年から数えるとついに10年目に、メールマガジンは通算125号を数えました。これもひとえにCD NEWSERの皆さんの激励メールのおかげと思っております。WEBは日曜日、メールマガジンは月曜日という原則がございますが、なんとか原則通りに発行できるよう頑張りたいと思います。でも、これって毎年、年末年始は決意を新たにしているんですが、すぐに原則破りになってしまうのが問題ですね。ま、2000年はぼちぼちやっていこう、とちょっと控えめに思っています。Macは2000年問題(Y2K)クリアしているので発行できる環境には“バッチリ”あるのですが、あとの問題はやっぱりmako-rinの締切り日との戦いでしょうか。
◎忘年会介抱問題で、食べ損なった「杏仁豆腐」という悲惨な結末が実は背後にあったのですが、介抱問題の発生者のY君よりカップ入り「杏仁豆腐」の差し入れがありました。うれしい。さっそく泊まり明けに食べました。ひゃああ、おいしかった。これでようやく忘年会問題が一件落着となりました。
◎いよいよ来週は2000年1発目のCD NEWSとなりまーす。問題は、当日は明け勤務なので、どこまで起きていられるかでしょう。Y2Kもあるし睡眠不足でダウンしそうで、それが心配。
◎メールマガジンで特別号外を出した「あずまひでこスペシャルコンサート」は大変良かったです。でもレビューは来年に(おいおい)。ゲストが感動的でした。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>新しい パワーブックG3で 買い控え増え(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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