CD NEWS01月02日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年01月02日午後03時10分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「Pray / Get Into A Groove」Every Little Thing

■01.Pray
■02.Get Into A Groove
■03.Pray Ramdoubler's Remix
■04.Get Into A Groove HAL's Mix
■05.Pray(Instrumental)
■06.Get Into A Groove(Instrumental)

 Every Little Thingの8カ月ぶりのシングルは、両A面扱いの「Pray/Get into A Groove」。両A面というのは、どちらをA面にしても良いくらいの出来になった、という制作者サイドの自負もあるのでしょうが、別の見方をすれば、どっちをB面にしていいか分からなかった、という迷いも背後に潜んでいる作品群ともいえそう。とはいえ、半年ぶりのEvery Little Thingの作品は、ふわっとしていて、どこまでも突き抜けた、高揚感あふれる素敵な曲になっている点が実にE.L.T.らしくて素晴らしいと思います。

 特に「Pray」は、その曲の持つように、プロモーションビデオは、まるで広い草原を歩いているかのうような清々しいものになっていますが、実はこれルームランナーが大活躍しているんですねえ。3人とも大草原を歩くようなふりをしていますが、違うんですね。

 おごそかなパイプオルガンで始まる「Pray」は、いきなり始まる持田香織の歌声を聞くと、ああ、やっぱりE.L.T.の歌っていいなあ、と思ってしまいます。どこまでも果てしなく続く広がりが感じられ雄大な気持ちにしてくれます。細かいことに心を痛めるより、もっと視野を広く持って前向きに積極的に生きていこう、という新年になんだかふさわしいような一曲です。

 カップリングで、もう一つのA面「Get Into A Groove」は、Every Little Thingらしいにぎやかな打ち込み曲で、たたみかけるようなテンポのある雰囲気が印象的です。歌詞がすぐに頭にすっと入ってくるので、一度聞いただけでも、思わず口ずさんでしまうかもしれません。マンネリの関係になっているカップルに、それでいいの、と余計なお世話かもしれない刺激を与えてくれます。

 なれ合いの関係とかどこまでも変わらない日常なんてところに亀裂を発生させる歌詞が並びます。もっとも日常というのもある意味でとても大切なのですが。でも恋愛に緊張感がなくなったらやっぱりつまらないでしょうね。もっとも緊張感だらけというのも疲れますが…。

 Macのユーザーにとって思わずニンマリしてしまうのは3曲目の「Pray Ramdoubler's Remix」というタイトル。Ramdoublerが活躍しているなんてなんとなくオールドマック(Old Mac)をイメージしそうでうれしいタイトルではありませんか。最近のメモリが豊富に搭載できる仕様が当たり前になると、このRamdoublerの有難みって時々忘れてしまいます。どれだけ多くのユーザーを救った素晴らしいユーティリティー・アプリケーションか、今一度Ramdoublerを褒め讃えようではありませんか(実はmako-rinは、オールドマック大好きなので今なおRamdoublerの恩恵に預かっています)。

 マキシシングルなのですが、つごう6曲収録。トータルで計算してみると30分42秒もあります。リミックス、インストものですが、おまけ的に考えると1050円はお年玉価格といえそうです。「Pray」は、DyDO Ti-HaのCMソング、「Get Into A Groove」は、TOYOTA HILUX SURF CFソングになっています。テレビでは何度も流れているおなじみの歌ですね。

 (avex trax、 AVCD-30078、1050円)


◎☆☆☆☆「FUKUYAMA MASAHARU MAGNUM COLLECTION1999 Dear」福山雅治

<disc 1>
■01.追憶の雨の中
■02.風をさがしてる(TV Special/'95 Style)
■03.ただ僕がかわった
■04.Good night
■05.約束の丘
■06.MELODY
■07.恋人
■08.遠くへ
■09.Marcy's Song
■10.IT'S ONLY LOVE
■11.1985年 Factory Street 夏
■12.GLOAMING WAY
■13.明日へのマーチ
■14.Dear

<disc 2>
■01.HELLO
■02.Message
■03.今このひとときが遠い夢のように
■04.Heart
■05.you
■06.Like A Hurricane
■07.巻き戻した夏
■08.Peach!!
■09.Squall
■10.Dead Body (Live/'95 style)
■11.BLOOD(Live/'95 style)
■12.Good Luck(Live/'95 style)
■13.Sorry Baby(Live/'98style)
b.t.もっとそばにきて(Santa Monica Blvd./ '99 Style)

  テレビドラマ「ひとつ屋根の下」で大きな人気を得る一方、ア−ティストとしてはシングル「HELLO」が200万枚を突破するという大ヒット。う〜ん、ちょっと前の言い方なら、歌って踊れるブラウン管のスター、福山雅治。彼の才能がう〜んと詰まった、これまでのリミックスもの、ライブもの、未発表バージョン曲を含む、福山雅治プライベート・セレクションによる初のベスト・アルバムというのがこの2枚組の位置付けです。

 昨年1999年の福山は、フジテレビの連続ドラマ「パーフェクトラブ」に主演して、軟派な歯科医役に果敢にチャレンジ。劇中のサウンドトラックもすべて福山がプロデュース。挿入歌として流されていた松本英子の「Squall」が思いがけなく大ヒットしました。そして福山本人としては初のリリースとなるマキシ・シングル「HEAVEN(フジテレビ系ドラマ「OUT〜妻たちの犯罪」の主題歌)/Squall」を年末にリリースしています。。

 シンガーソングライターとして作詞・作曲を初めて手掛けた「追憶の雨の中」(1990年)からアコギ1本の「もっとそばにきて(Santa Monica Blvd./ '99 Style)」(1999年)まで28曲。それぞれの曲の解説は、このアルバムに封入されているライナーノーツとカラーの美しい歌詞本(40ページ近くもある分厚いもの)をごらんあれ。

 福山雅治を思いっきり楽しんでみたい人、あるいはこれから入門しようという人には、きっともう手放せなくなるCDとなるでしょう。福山の1990年代がバッチリ分かってしまうヒストリーともいえそう。アルバムを聞きながら感動する彼女をそばで見ていると、ひょっとしたらあなたは嫉妬してしまいそう。そんな才能を持った福山クンです。

 (BMGファンハウス、BVCR-18013-18014、3780円)


◎☆☆☆☆「サテツの塔」Swinging Popsicle

■01.サテツの塔
■02.LET ME FLY〜天使の歌〜

 キャッチフレーズが「ナイスなポップスを演奏するヤングなロックバンド3人組?! スウィンギング・ポプシクル!」だって。所属が吉本興業だから、こんな名前で、こんなキャッチなのでしょうか。それにしても『ヤングなロックバンド3人組』ねえ。吉本興業も最近では本業のお笑い路線1本を見直して、多角経営に乗り出したようです。音楽アーティスト系にしてもこれまでの“いろもの”的なノリを改めて、しっかりと音楽性のあるアーティストをまじめに求めているのがよく分かります。そんな中で、なかなかの実力を持ったバンドがこのSwinging Popsicle(スウィンギング・ポプシクル)。

 メンバーの 嶋田 修によれば「スマッシュイング・パンプキングズ」が好きで、この名前にちなんで「○○ing なんとか」という形式にしたかったそう。それで結局「SwingingPopsicle」という変わった名前が付けられたそうです。

 「サテツの塔」は、歌詞の中では、「建てずの塔」「砂鉄の塔」そして「蹉跌の塔」と変化していきます(最後は再び「サテツの塔」に)。藤島美音子の描く歌詞は結構、抽象的で簡単な言葉なのに解釈が難しいです。この歌ってやっぱり失敗して行き悩んだり、つまずき自信を失っている幼な馴染みのような友を励ましているのでしょうか。幼な馴染みなんだけれど、希望を捨てずに今は、君と眠りたい、という優しさが心地よさと温かみを感じます。

 ところで、“ナイスなポップスを演奏するヤングなロックバンド3人組”は、藤島美音子(Vo.)=石川県金沢市出身、血液型A型= 、嶋田 修(G.)=東京都出身、B型=、平田博信(B.)=埼玉県出身、B型=がメンバー。1995年、レコード店のメンバー募集がきっかけで藤島と嶋田が出会う。その後メンバーチェンジを経て最後に加入した平田と3人構成の形に落ち付き現在に至っています。

 (SME Records、SRCL-4664、1020 円)


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Coming Soon


<反省>
◎2000年(Y2K)問題、幸い何もなくてホッとひと息です。プログラマーのちょっとした気紛れ(容量がなかった、と逃げ口上を述べていますが、ちょっと頭をひねればMacのようにスマートなアイデアで未然に防ぐ方法もあったはず。これは気紛れか悪意としか言い様がない)で、新年から振り回されました。この反省からCD NEWSもついに2000年対応をいたしました。htmlのソースを見ないと分からないのですが、ファイル名の西暦部分を2桁から4桁にしたのです。
◎でも、やっぱりこのCD NEWSファイル4桁化どう考えても意味ないような気もしますので、皆さんの中で詳しい識者の方の御意見を伺いたいと思います。御意見メールください。
◎これで2000年代も含む西暦4桁代の間に関して、CD NEWSは“安全宣言”ですね。2000年対策にしてはちょっとしょぼい感じする? あれ? でもね、ちょっと待てよ、本当はあと100年も生きられないのだからこんなことやる必要全くないのかもしれません。う〜〜〜ン、ま、いいか。深く考えないことにしましょう。これでCD NEWSもしばらく大丈夫ってことだけは確かになります(無理矢理の論旨と結論。あまり気にしないでくださいm(_ _)mako-rin)、やっぱりあとの最大の問題はmako-rinの締切り日との戦いでしょうか。新年早々このように遅れていますが、これは「出勤」と「飲み過ぎ」が重なっているだけ。なんとか体調を整えて(皆さんの激励メールありがとうございます、生きてます)頑張ります。最近再び花粉症気味。風邪じゃないのに鼻水が止まらない。誰ぇかぁ〜〜助けて?

◎ところで政府の2000年(Y2K)問題のテレビCM、小渕首相が出てきてよけいに不安に思った人が多かった、なんていう統計資料はどこかにないでしょうか? 正直に告白すれば、僕は彼の顔を見て反射的に「やっぱり不安、水くらいは備蓄しておこう」と感じたのですが…。そばに琵琶湖という大きな水瓶がありながら、ですよ。

◎1月3日午前10時半、某北海道札幌市の「ド●夢」の福袋ゲットしようと電話したけれど売り切れでとほほ状態。こうなれば、9、10両日開催の「クラボ(クラシック・ボックス)」の初売りに挑戦するしかないか。うーん。

◎初参りは、近所の日吉大社(全国の日吉神社の総本山みたいなところですね)に。時間があったので一つ一つの社、ほこらを参ってみました。相当な数が境内にあって果たして全部回ることができたのか分からないない。時間のある時に弁当持ってオリエンテーリングの要領でくまなく探してみるといいかもしれません。杜に囲まれて心が落ち着きます。今年は天候が良くてとても暖かいのが有り難い。腰の曲がったおばあさんがほとんど180度近く頭を下げて一つ一つ丁寧にお参りしていたのが印象に残りました。縁起物を求める人の数よりおみくじをひく人の数の方が多かったようです。いつも愛嬌のある日吉大社のペット「魔猿」くんが落ち着かないようにあっちへ行ったりこっちへ行ったりと動き回っていました。まだまだ落ち着かない年を暗示しているのだろうか。

◎『いよいよ来週は2000年1発目のCD NEWSとなりまーす。問題は、当日は明け勤務なので、どこまで起きていられるかでしょう。Y2Kもあるし睡眠不足でダウンしそうで、それが心配』---う〜む、心配通りダウンでした。年末は大掃除で大変でしたし疲れが…。これに懲りて普段から掃除すればいいのですが…。

◎もういくつ寝るとMacExpoのサンフランシスコだよ。ついに新しいPowerBookがお目見えか!大きさには期待しないけれど(笑)、少しはスリムになっているのか、楽しみ楽しみ。

◎簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<新年の一句>賢いね 新年挨拶 Macして(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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