1990年にデビューした石川よしひろ。7枚のアルバムと14枚のシングルを発表しているベテランだ。今年にファンハウスに移籍し、6月にシングル曲「Realize」をリリース。移籍後の最新アルバム「WINGBEATS」(ファンハウス、3000円)の特色では、これまでのライブのイメージからいわゆる打ち込み系の音作りに変わっています。アレンジにコンピューターを取り入れることはそう今では珍しいことではないが、挑戦しています。カップリング曲「Shake It」はややラップ系が入って(単に音の数より歌詞が多いとでも説明しましようか)、これがなかなか軽快で、実はこのシングル3曲目にタイトル曲のインストが入っているのですが、僕ならこちらの「Shake It」の方をインストに採用したかった。でも石川選手は迷わずメロディーラインの美しいタイトル曲を入れたよう。TBSーTV系「世界不思議発見!」のエンディング・テーマにも使われています。むむむ、こうなりゃもう1曲おまけで4曲目に入れてほしかった。ジャケット裏写真のたぶん石川選手と思われる幼少の頃の大あくび写真がかわいい。(ファンハウス、1000円)
坂本龍一のgut(グート)レーベルからファーストアルバムを出したのが、女優の中谷美紀。もちろん坂本教授自らのプロデュースで。なかなかの作家陣がそろっているのがこのアルバムの特徴。教授の古くからの仲間、大貫妙子はもちろん、ピチカート・ファイヴの小西康陽、Arto Lindsay、高野寛などが顔を並べています。小西君の「逢いびきの森」はよ〜く聞くと野宮真貴ちゃんが歌っているのかと錯覚にとらわれそうなほど、声質が似ていたりします。「MIND CIRCUS」は日本-TV系連続ドラマ「俺たちに気をつけろ」の挿入歌、「STRANGE PARADISE」(桂小枝=ABC-TV系「探偵ナイトスクープ」=のパラダイスとは関係ない)は、伊藤園「お〜いお茶」のCMソングですっかりおなじみ。中谷自身が作詞した「TATTOO」はなかなかあやしげな雰囲気に満ちた作品で、この奇妙なアルバムタイトルと共に印象深い。う〜ん、ちょっとこわいな。(フォーライフ、3000円)
この曲を聞くととても不思議な気分になってしまいます。なんか70年代に戻ったような音は実に懐かしくてあったかい感じがします。70年代回帰型ニューバンドなのでしょうか。「はっぴえんど」の「ゆでめん」を聞いた時感じたようなショックを受け、じっくりチェックしたら、なんとこの「サリル・マッコイズ」というのは、日本のバンドじゃないのです!! ドン・ヘンリーのツアーやレコーディングメンバーとして活躍中のフランク・シムズ(何? ミック・ジャガーのソロツアーのステージで見たって)とジェニファー・コンドス、ピーター・ソーンといった純粋の米国L.A.っ子3人組み。これがけっこう流暢な日本語で歌ってしまう。歌詞ももちろん彼らが書いた(どうやら昔、日本にいたらしい)、この古風な歌詞がまたいい、とってもいい。曲ももちろん何度も聞いていると自然に口ずさんでくるほどノリがよろしい。同時発売のEnglishバージョン(ダブルオー・レコード、1000円)は、さすが英語の発音がうまい(ああ、違った彼らは本場の方々でした)…という具合に聞けば聞くほど謎が深まり。ちょっと敬老の日なのに熱を出しております(何してんだろう)。日本市場を狙った音楽版黒船の来襲か。う〜む。(ダブルオー・レコード、1000円)
次号、Coming SOON
<今週の格言>プレゼント 応募しなくちゃ 当たらない > 2000人は もう間近(by 清水"2000人目記念プレゼントも狙う" 昭子)
筆者/copy right=フルタマコト
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