毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年01月05日午後04時08分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「I HAVE NEVER SEEN」安室奈美恵
新年明けましておめでとうございます。今年もCD NEWSをよろしくお願いいたします。
1998年の年末、紅白歌合戦をやっぱり見てしまいましたね。こわいもの見たさというんでしょうか。小林幸子の電飾だらけで最後はヌードっぽい(僕は一瞬サナギかと思いましたが)衣装より、美川憲一の衣装の方が派手で、意味もなく飛び回っていたのが印象的でしたね。でも、話題といえばやっぱり安室奈美恵でしょう。1997年10月22日にTRFのSAMと突如入籍したかと思えば、出産のためにその年の紅白歌合戦後、休業(産休)状態に。1998年5月19日に男の子を出産したものの公式の場には出ないままでした。
話題性を求めるNHK紅白歌合戦にとっては、安室の復活こそがひょっとしたら98年紅白の至上命令だったかもしれません。そして復活の12月31日夜、その担当者らがきっと小躍りしたに違いないと僕はにらんでいるのですが、安室が感激のあまり息詰まって歌えなくなり、伴奏だけがテレビのスピーカーから流れた瞬間視聴率は急上昇したことでしょう。NHKには「感動した」と賛意を表する電話が1000件以上殺到したと広報は伝えているようです。紅組が勝ったのも案外安室の涙が原因しているかも。
ふっくらした安室(非常に健康的で、僕は現在の方が好きです)は、4年連続4回目のステージで休業に入る前と同じ「CAN YOU CELEBLATE ?」を歌いました。まさにこの歌でなければ復活ではない、と頭の堅い演出家は考えたのでしょう(この方が一般には分かりやすいからでしょうが、ちょっとあざといですね)。でも感極まって流した涙にはきっと嘘はないでしょう。武田んちの鉄矢も泣いておりましたが、これも仕方ありません。
紅白歌合戦の1週間前の12月23日にこのシングル「I HAVE NEVER SEEN」がリリースされていました。通算17枚目。もちろん作詞作曲、プロデュースともにこれまで通り小室哲哉が担当しています。二人で生きていくことの力強い愛情をテーマにしています。ピアノ伴奏の美しい、かなりおとなしい雰囲気の楽曲ですが、安室はこうしたシングルを経て徐々に昔のペースを取り戻していくのでしょう。日本テレビ系ドラマ「夜逃げ屋本舗」のテーマソングになっています。復活ならこうした新曲でやってほしかったなあ。実績主義の紅白ってあまり面白くないもんね。民放に先がけて新曲披露ってのもいいと思いますが。
(avex trax、 AVDDー20301、1020円)
◎☆☆☆☆「ハプニングス」FLIP FLAP
テレビのビデオクリップで知ったFLIP FLAP。きっと合成に違いないと勝手に思っていたら、あにはかんらんや正真正銘の一卵生双生児だとか。あったり前だけど鏡に映したようにそっくりだもんねぇ。ティーンファッション雑誌のモデルから歌手デビューしたAIKO とYUKO。双子のツインヴォーカルってなかなか楽しい。張りのあるどこまでも透るようなヴォーカルが持ち味でしょうか。
編集したかのようにたたみかけて聞こえてくるコーラスがゾクゾクするほど気持ちいい。遅延装置不要のエコーのようにも聞こえてとてもおもしろいなあ。カップリングのちょっと1960年代のような懐かしくて、なんだか気だるくて、かつ温かい音の詰まった「else」もなかなかの味がある一曲です。
シングルだけ聞いているともっと他に聞きたくなってくるアーティストです。ちなみに「キューティー・ツインズ」とか「噂の一卵生双生児」っちゅうのが彼女たちの枕詞らしい。要注目の姉妹。
(KI/oon、KSD2ー1210、1020円)
◎☆☆☆☆「インスタントミュージック」the pillows
バンド結成10年のthe pillowsのシングル。1999年ブレイクが期待されています。「マニュアルライフのアニマル」とか「ノーダメージのイメージ」「アタマのパイプカットならOK」と韻を踏みながらもシニカルな歌詞が並ぶ。インスタントミュージックが世界中にあふれて、子どもたちは溺れている、と彼らは嘆きそんな音楽を聞いている人に「くたばっちまえよ」と引導を渡しています。
からみつくようにかき鳴らされるギターサウンドの奥から聞こえてくる彼らの心配事が切迫感を生み出してきます。混乱とウソっぱちの音があふれる世界だからこそ、挑戦していくthe pillowsの音楽。しばらくどうなっていくのか楽しみながら見守ってていきたい、と思っています。
ヴォーカルが少し聞き取りにくいところもありますが、山中さわおの生み出す楽曲は歌詞も含めてとてもおもしろい。現在の音楽シーンに不満を持っている彼らのようなミュージシャンが新しい方向性を作っていくと思う。アルバムが今月中にリリースされる予定なので、何が出るのか楽しみにしています。
音的にはUKテイストといえそう。霧のようにひたすらこもっていくサウンドがいい味出しているように思えます。
(キング、KIDS-401、918円)
<反省>年賀状のページ
を用意いたしました。
うーむ、先週というか、去年に引き続き気がつけばきょうは火曜日であーる。それなのにまだCD NEWSがアップできないでいるわけ。熱心なCD NEWSERの星さんからは幸い催促メールはきていない。でもまだ本当にできないのだから仕方がない(時々途中経過をアップしようかと考えてしまう)。「仕込みのかかることしていますね」と内田さんからもメールいただいてますが、1991年からずっとそうしているわけですからそれほどでもないんですよ。でもエンジンがかからないとなかなかスタートしない悪い癖があるみたいなんです。しかもMacをお持ちの方ならたぶん、賛同していただけると思うのですが、CD NEWS書いているうちについついMacで遊んでしまうわけ。Macがビジネスマシンになかなかなれないのは、あまりにも面白すぎるマシンだからです。ついつい脱線して遊んでしまって、記事を書かないの。これが問題です。
宛名職人の郵便番号7桁化は結構便利な機能で助かった。番号を打ち込むだけで自動的に住所が出てくるし、逆に番号がわからなくても住所から番号を知ることができるわけです。ありがたいありがたい。
携帯電話はまだ11桁にしていないし、1月1日には見知らぬ人から間違い電話がかかってきたし、なんだかやっぱり大変な年の幕開けを感じます。
簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>年明けに Macの起動 画面すてき(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
!メールをください!
cdnewsjp@yahoo.co.jp
前号に戻る
次号に進む
ホームに戻る