毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年01月12日午後01時15分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「ゴールデン・デリシャス」斉藤和義
斉藤さんちの和義くん、はじけました。そんな時にタイムリーに出てきたベストアルバム。レコード会社の見事な読みです。歌謡曲っぽいものから、ポップス、ロックさまざまなジャンルが共存して和義ワールドを形作っているようです。これから初めて斉藤を聞こうっていう人にもおすすめの一枚です。
収録曲は、「僕の見たビートルズはTVの中」「彼女」「何もないテーブルに」「君の顔が好きだ」「歩いて帰ろう」「何となく嫌な夜(Remix)」「レノンの夢も(New Recording)」「無意識と意識の間で('95.3.3 at SHIBUYA KOUKAIDO)」「何処へ行こう」「FIRE DOG」「老人の歌」「郷愁」「ワッフル ワンダフル」「幸福な朝食 退屈な夕食」「歌うたいのバラッド」「月影」の16曲。
さらにうまく初回アルバムをゲットした人には「歌うたいのバラッド('98.8.8 at HIBIYA YAGAI ONGAKUDOアコースティックバージョン)」のシングルがおまけで付いています。コストパフォーマンスにも十分すぐれていますし、リミックスもの、新しく録音したものまであってすでにCDを持っている人も気になる一枚です。アルバム途中の「歩いて帰ろう」(5曲目)あたりにくると、もう非常になごんでしまい、和義ワールドにいることの心地よさを満喫するわけです。そう、まるで温泉に浸かっているかのように「満足、満足」を連発してしまいそうです。しかも紙一枚の非常に短いセルフライナーノーツがついていておもしろい。ぼそっと一言しゃべっているかのようで、思わずにやりとしてしまいます。歌詞もじっくり味わえば味わうほど和義ファンになってしまいそうです。
(FUNHOUSE、FHCFー2445、3059円)
◎☆☆☆☆「Peple Of The World」J-FRIENDS
まもなく1月17日午前5時46分がやってきます。阪神大震災。被災直後、雨漏りを防ぐために壊れた屋根に青いビニールを被った住宅がたくさん見られましたが、今ではその数も少なくなりました。壊れた建物を撤去した跡地にも多くの新しいビルや住宅が出来てきています。まるであの地震がなかったかのようです。それだけをとらえると、表面上はずいぶん復興したかのように見えますが、被災で最愛の家族を親友を失った人たちの心の傷はどんなに時間が経過しようとなかなか癒されそうもありません。
ジャニーズ事務所は、阪神大震災で被災した当時の小学1年生が義務教育を終える2003年までチャリティー収益金を神戸市に寄付するそうです。TOKIOやKinKi Kids、V6といったジャニーズ事務所の人気者たちが一堂に会してユニット「J-FRIENDS」を結成し、CDという形でチャリティーを実施したのがこのミニアルバムです。
マイケル・ジャクソン作詞・作曲の「Peple Of The World」に秋元康の日本語詞がついています。J-FRIENDSの3組13人が代わる代わる歌う、そう、あのウイ・アー・ザ・ワールド形態です。最後の子どもたちのナレーションが大変可愛らしくついリピートボタンを押してしまいます。
これに「一秒のOthello〜君に選ばれたい〜」という共通の楽曲を3組がそれぞれの持ち味を生かしてTOKIO MOON VERSIONやKinKi Kids STAR VERSION、V6 SUNSHINE VERSIONの3バージョンを歌っています。さらに「Peple Of The World」のカラオケがついて計5曲が収録されています。ジャケット写真で、2列になったベンチに座っている「J-FRIENDS」メンバーの中にさりげなくマイケル・ジャクソンが座っていたりして、合成だろうか、一緒に撮ったんだろうか、本筋と関係ないところで悩んだりします。
(ソニー、SRCLー4500、1800円)
◎☆☆☆「まゆげ」東京プリン
なんでしょうねえ、このユニット。おしゃれなスーツ着ているのに大きなプリンのかぶりものをしています。アンバランスとお思いでしょうが、それがどうしてこの二人(牧野隆志、伊藤洋介)、なかなか結構似合っているからおもしろいです。いい大人が…って眉をしかめる人もいるかもしれませんが、いい大人だからいいんですね、象やパンダだと困ります(ちょっと違うか、論点が)。
でも、こんな格好している人にいきなり町の中で出会いたくないのは僕だけではないでしょう。夜中に出くわしたら怖くて眠れません。だいたい子どもがまねしたらどうするんだろう。ババロアかぶって「東京ババロア」とか、シュークリームかぶって「東京シュークリーム」とか、大福もちかぶって「東京大福もち」…ってやり出したら困ります。「保護者のみなさんへ 最近子どもたちがかぶりものに凝っています。学校へはむやみにかぶりものをしてこないように御注意ください」なんて小学校でプリント配ることになったら大変です。不況だからなんかやれば当たるかも、って考える業者が出るかもしれません。ま、出たら出たでおもしろいでしょうけれど。僕もプリン一つほしい。「大津プリン」ってやろうかな。でも電車の中とか邪魔になりそうですよね。あいさつしたら重くてこけそうだし。犬はほえるし、猫はこたつで丸くなりそうださし、大変です。もし流行したら、満員電車ではかぶらないでね。
レコード業界はなんでも「業界初」という言葉に弱いのですが、東京プリンも業界初に挑戦してしまいました。「業界初両B面」、うーむ、なんかインパクトあるようなないような。で、もしやと思いジャケットを手にして裏表をチェックしたら、案の定、両方とも同じデザインでした。うーむ徹底していていいなぁ。さらにどちらが本当のB面なのか気になるでしょう。こういう場合、背を見れば、文字の方向で分かります。文字の上方に位置しているのが本物のB面です。もっとわかりやすくいえば、CDを収容するプラスティック板が付いている方が正真正銘のB面です。これはレアものCD蒐集家には必携の一枚といえるかもしれません。
タイトル曲「まゆげ」は、『えんか!! えいべっくす』(どこまで本気だか)のクレジットに恥じないド演歌風。でも歌詞がおもしろいが少し切実感があって笑えません。まゆげの薄い人や濃い人から反発をくらいそうな問題曲です。それに比べて、カップリングのもう一つのB面「ウーロン茶じゃだめですか」はボサノバ調で結構いけます。こっちを本気で売ればもっとヒットするんではないかとニラんでいます。
(エイベックス、AVDDー20274、1020円)
<反省>年が明けて恒例のクラボ(The Classic Box)の新年パーティーに行ってきました。掘り出しものが見つかるので駆けつけるのですが、今年は一度日程が変わって例年より遅めの9日に開催されました。折りからの寒気団の居座りのためにとっても冷え込み、なんと雪が降るなかオープンしました。でもみんなすごいんですよ。正午の営業開始時間なのに、なんと午前9時前から並び始め、僕が着いた正午前には、3階までの階段にお客さんが並んでいました。どういうわけか入れ替え制となっていて、クラシックの匡体や生ハードディスク抱えた人がうれしそうに階段を降りるたびに待っている人達の列が動きます。順番が来るまでお互いに発表されたばかりのiMac5色のネタや、新パワーマックG3などの話題で盛り上がりました。でもどうやら午前11時30分にオープンしたらしくて、御目当て製品は売り切れ。でも、最近ますます古いものに推移している僕はパワーブック100をゲットしたのです。マニュアル、箱一式そろった美品でした。
1999年のMacintoshはますます面白いものになることで話しは一致、目が離せませんねえ。
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