CD NEWS01月14日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年01月18日午前01時00分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆「Sing a Song」ラナhanakoマキサック


■01. Sing a Song
■02. Sing a Song (YUKIHIRO FUKUTOMI REMIX)
■03. Sing a Song (Backing Track)


 「いつ聴いても大事な人を思い出す」ーーそんなキャッチフレーズがこの「Sing a Song」です。好きな人に歌ってよ、いつもそばにいてよ、と呼び掛けます。実に心温まる歌で、寒い日々に聞くと一層心に沁み入ります。

 デビュー曲「dont't know why?」が各地でPOWER PLAYされたラナhanakoマキサックのセカンド・マキシ・シングル。今作はDouble(「shake」)、小柳ゆき(「melodies」)、浜崎あゆみ(「Two of us」)らを手がけた今井了介をサウンドプロデュースにむかえ、前作以上のクオリティーで彼女の魅力が十二分に引き出した作品になってます。今井了介は十代の頃からDJとして活躍していて、日本のポップシーンでのさらなる活躍が期待されている人です。

 カップリングは、あのクリエーター、福富幸宏氏のリミックスとなっていて、こちらはアップテンポでおもしろいアプローチのしかたです。mako-rinは個人的にはこちらのリミックスものの方が好きなのですが、オリジナルもとてもいい楽曲なので聞きくらべてみるのが楽しいです。

 ラナhanakoマキサックは、1984年6月5日生まれの血液型O型。アメリカ・ロスアンゼルス出身。ビブラートをかけた歌い方が一瞬、宇多田ヒカルちゃんが歌っているように思えましたが、ラナhanakoマキサックもヒカルちゃんに負けないほど、なかなかの芸達者ぶりを発揮しています。なんたってまだ16歳なんですから、これからがさらに楽しみですね。

 (Sony Records、SRCL-4957、1020円)



◎☆☆☆☆「beautiful」ファンタスティック・プラスチック・マシーン


■01. Opening
■02. Beautiful Days
■03. Love Is Phichedelic
■04. 欲望のすべて(Todos os desajos)
■05. On A Chair
■06. PARAGON
■07. Whistle Song
■08. One Minute of Love
■09. I'm Still A Simple Man
■10. Black Data
■11. God Save The Mona Lisa
■12. Beautiful Days (REPRISE)


 先週のCD NEWSでは、DJ 須永辰緒氏による「ファンタスティック・プラスチック・マシーン(FPM)」のメガ・ミックスもの「よりぬきFPM イン・ザ・ミックス」(なんだか「よりぬきサザエさん」みたいで素敵な響きのある、大好きなタイトルです)のピックアップしましたが、今回は「*********records,tokyo(HEAT WAVE)」からAVEX TRAXに移籍後初のアルバム紹介となります。

 この「beautiful」は2000年夏に移籍し、すぐにレコーディングをスタートさせて、2001年1月リリースに間に合わせたもの。ファンタスティック・プラスチック・マシーンとしては、待望の3枚目のアルバムとなります。
 
 「beautiful」とは、FPMが今回のアルバム制作に当たって掲げたコンセプト。人種、国境、性別、年齢を問わずにスタンダードであって、どのジャンルにも区分けされないFPMが21世紀の幕開けに相応しい本物のリスニング・グルーヴを披露したものです。
 
 ダンスミュージック、インストルメンタル、そしてヴォーカルとバラエティー豊かながら、共通しているのはどの曲も聞きはじめると思わず頬が弛んでしまう心地よさにあふれていること。どこから聞き始めても、きっとあなたはFPMのとりこのなるはずです。
 
 FPMは、日本国内はもとより、ヨーロッパ、アメリカを中心としてワールドワイドに活動し、高い評価を得ている田中知之のソロ・プロジェクト。1997年秋、ピチートファイヴ小西康陽の主宰するレーベル「*********records,tokyo」(HEAT WAVE)より「The Fantastic Plastic Machine」でデビュー。1998年秋、セカンドアルバム「LUXURY」、1999年秋マキシシングル「Take Me To The Disco」を発表しています。映画「オースティン・パワーズ・デラックス」にはファーストアルバム収録の「BachelorPad」が使われ、続いてネリー・フーパーが音楽監修する映画「The Big Tease」には、ネリー自身がremixを手掛けた「There Must Be An Angel」が映画挿入歌として扱われ、それぞれサウンドトラックに収められています。

 (avex trax、AVCD-11867、3059円)


◎☆☆☆☆「情熱の太陽」露崎春女


■01. 情熱の太陽
■02. Again
■03. 情熱の太陽(Instrumental)


 雪の激しく降る夜に露崎春女の「情熱の太陽」を聞くと少しからだの温度が上がったような気がしました。女性ヴォーカリストの中で圧倒的なテクニックを持ちリスナーの“耳を釘付けに”します。そしてたとえようのないほど素晴らしいコーラス、もう絶対に何度も何度もリピートボタンに手がのびることでしょう。

 「情熱の太陽」が二人の恋を燃え上がらせるようですが、mako-rinは、なんだか燃えていた恋の終わりを感じ取ってしまいます。いずれにしろ太陽は二人の恋の行方をだまってじっと見つめています。冬こそ恋、というのもなんだか神秘的でいいかもしれません。

 雪や寒さに負けずに、恋の道に向かってひたすら歩き続ける、降り積もった雪に続く二人の足跡、うん、結構いいではありませんか。mako-rinはひそかに腰に使い捨てカイロを忍ばせているだろうなぁ、きっと。だって寒いの嫌だもん、やっぱり。

 MISIAの「Believe」など多くのヒットを送り続けている佐々木潤がサウンドプロデューサー。カップリングの「Again」は露崎自身がサウンドプロデュース、作詞、作曲、プログラミング、ギター、ピアノなどをすべてこなしているのも話題の一つです。

 露崎春女(つゆざきはるみ)は、1974年4月11日生まれで、神奈川県川崎市出身。血液型はA型で、趣味は、ピアノ、ドラムス、サックスなどとか。

 2001年は2月にシングル、3月にアルバムのリリースを予定しています。

 (So-ffio Records、TOCT-4245、1020円)


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Coming Soon


<反省>
◎6年の月日が経った阪神大震災。残念ながら多くの人たちの心はまだとうてい癒えていないし、生活再建という十分な復興もできていない。そんな過酷な事実があるというのに、この国の総理大臣は震災後初めて追悼式典に出てこなかった。大震災を過去のものとして切り捨てて、新世紀はを歩もうというのか、冷たい心が見え隠れする。やっぱりこの人は総理の器ではなかったことがよく分かる。一国の首相だけではない。東京発信のニュースにも同じような姿勢が見えるのが情けないし悲しい。彼らの心が癒えるまで僕らはじっと見守ろう。多くの人が疑問を投げかける中、銀行や生保やゼネコンに公的資金を注入するなら、なぜ震災で生活再建にあえぐ人たちを同じ公的資金で救おうとしないのか。震災で多くの人の命が奪われ、今なおショックから立ち直れない人がいることを僕らは知っているわけだから、このように冷淡ではいられない。冷淡でいられるのは、そんな心根が腐ってしまった政治家を直視する時だけだろう。僕は決して忘れない。「多忙、多忙」と言いながらラグビーの観戦や初釜を楽しんでいる人間が、新世紀の追悼式に“この国の首相として”欠席したことを。

◎長引く不況を理由にこうした弱者を切り捨ててしまう風潮に大変疑問を感じる。僕らは同じ地面に立っていることをもう一度確認したい。たまたま今は震災から遠くにいる傍観者なのかもしれないが、立場が代われば僕らも同じような運命に飲まれ、政治や社会から切り捨てられることの怒りと悲しさをきっと感じるはずだ。それぞれの立場からできる範囲でいいから「NO!」を唱えなければ社会は良い方向に変わっていかない。黙っているのは無責任の共有だ。

◎「MACWORLD/Expo San Francisco 2001(マックワールドエキスポサンフランシスコ)」では予想されていたPowerBookG4が姿を見せました。アップルデザインが大好きな人からはちょっとクレームがつきそうなどこかで見たようなスタイルですが、1インチ(厚さ2.6cm)という薄さといい、大型の液晶画面(15.2インチ=対角=超精細TFTワイドスクリーンアクティブマトリクス・ディスプレイ。ちょっと軽めの重量2.4kg、そしてチタニウム製ボディーがなかなかのものです。今月末から発売が予定されていて実に楽しみです。

◎一方、iMacももうすぐモデルチェンジが噂されています。以前に比べて少し勢いが無くなってきたのは事実ですから、ここはドーンと魅力満載で、コストパフォーマンスに優れてマシンで登場することを期待しています。


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<今週の一句>鎮魂に 手合わせ祈る 子に涙(字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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