CD NEWS01月21日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年01月24日午前00時15分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆☆「small is beautiful」遊佐未森


■01. small is beautiful
■02. paddle out
■03. ココア
■04. still room
■05. ネクター
■06. ヤドカリ
■07. life in the tree house
■08. ちょっと海まで
■09. 旅立ち
■10. サヨナラ東京
■11. 仔ぐま座
■12. 空に咲く花


 「small is beautiful」一曲だけで、遊佐未森ワールドへいきなり連れていくんだもん。ちょっと強引ですが、決して嫌いじゃない導入です。「paddle out」のように人生の真ん中まで漕ぎ出してきて、ちょっとどうしたもんか、と考えたり、「戻らない夢やいたみ」を振り返ってしまいます。それでもきっと漕ぐ手を休めることなく、輝く海に向かって漕いでいくのでしょう。それがまた、海に反射する光と共に生きていくようでもあります。

 海を題材にした楽曲が多いなぁ、と思ったら、WEBによると未森は最近、海のそばで暮らしはじめたようです。そして「小さなことが美しいと思うようになりました。海は、とても大きいから安心してそういうことと、向き合わせてくれるのかもしれません」と書いています。そう、やっぱり海は広いな大きいなあ、とmako-rinも思います。一日中、波打ち際に座って海を見ていたい気分です。ちょっと今は寒いけれど、もうすぐいい季節になったらぼーんやりそんなこともしてみたいと思います。「私は、生活と海と音楽が好きです」と未森は結んでいます。「still room」では波の音が実際に聞こえてきます。うーん、「サーフ・ブレイクフロム・ジャマイカ」以来ですねえ波音聞くのは。

 「サヨナラ東京」は、ハワイアン風の不思議な楽曲。黄昏れていく東京タワーがシルエットのように美しく見える信号待ちの交差点。誰も眠らないこの街に住んだという事実がもう少しでやがて思い出に変わりつつある瞬間を歌います。そう、好きだったあの人と別れて新しい街に引っ越してしまうんです。美しい遊佐未森の声が透き通れば、透き通るほど一層悲しみが増してくるような気がします。

 で、最後を飾る「空に咲く花」はちょっとナイアガラーしています。どんなふうにしているかは、聞いてみてのお楽しみ。大瀧師匠がプロデュースするといったいどんな感じになるんだろうか、と未森の声を聞きながら眠り込んで、夢をみてしまいました。

 クレジットを見ると、このアルバムへの参加ミュージシャンは、鼓童、coba、ゴンザレス三上、佐橋佳幸など。実にユニークで音楽においても幅広い領域で活動中の人たちが参加していることがわかります。それだけこのアルバム「small is beautiful」は『山椒は小粒でもぴりりと辛いけれど実に美しい』ってちょっと訳に無理があるけれど、そんなことを言ってしまいたいほどぴりりが効いたいい感じの歌がドサッと詰まっています。

 (東芝EMI、TOCT-24458、3059円)



◎☆☆☆☆☆「come again」m-flo


■01. come again
■02. come again [福富幸宏 remix]
■03. come again [Jark Prongo remix]
■04. come again [instrumental]


 カネボウ「テスティモ」のTVCMイメージソングとしてテレビで何度も流れているので皆さん(日本国内でテレビ見ている人が中心ですが)もうとっくに御存じのはず。Lisaのスウィート・ヴォイスが耳の鼓膜にいつまでも残聴として脳の中をさまよってしまいます。

 ささやいているようなヴォーカルは絶対に印象に残るはず。でも改めてCDでLisaの歌詞をチェックすると、これは好きな彼氏からいつまで待っても着信が入らず、イライラした中で、クラブに踊り明かしに行き「この嫌な思いをどうか忘れさせて朝まで(お皿を)まわし続けてね、DJ」、というようなちょっぴり切ないような女の子の気持ちを歌っています。
 
 途中から何度もDJが入ってきて、そのラップが心地よく響きます。唐突なラップではなくて、初めてDJと楽曲が一体感を得たところがミソですね。何度も何度も聴いてしまうのは、楽曲がいいからでしょうね。福富のリミックスも力作なのは分かるのですが、オリジナル作品の出来の良さにちょっと霞んでしまいそう。POPSという言葉そのもののように弾け続けている楽曲で、なんだか聴いているだけでウキウキしてきます。
 
4曲目に入っている「come again [instrumental]」もLisaのヴォーカルが無ければ、気の抜けたシャンペンのようなものでしょうが、意外とこれがいけるんですね。ちょっと小西康陽クンが出てきそうな遊びが随所に散らばっていて、これはこれでなかなかのものです。
 
 m-floは、インターナショナルスクール時代からの友人であったトラッククリエーターTakuとラッパ−Verbal、そしてボーカリストLisaの3人からなるHip Hop&Soulグループなのは超有名で今さら説明するまでもなく皆さん御存じのはず。

 (rhythm zone、RZCD-45017、1223円)


◎☆☆☆☆「DisCoNection」panicrew


■01. DisCoNection
■02. BIG UP! 
■03. Beats P.C〜primitive〜
  ■04. DisCoNection instrumental


 歌あり、ダンスあり、笑いアリのなんでもこいのパフォーマンス集団。……なんて聞くと、それって関西人違うと突っ込みを入れたくなります(これも関西人の血ですが)。で、調べたら案の定、エースの錠、このpanicrewと名乗る8人組の集団は大阪出身でございました。

 うーん、これではシャレにもなりませんが、とにかく、まあ、元気あふれるというか元気しかないというか、とにかく昨年11月23日に大阪城野外音楽堂で開催されたデビュー記念イベントに3000人集めたのはごりっぱ。一番乗りのファンは2日前から現地入りして列を作っていたといいますから、ファンだってもう熱い熱い。

 デビュー曲「DisCoNection」は、日本テレビ系全国ネット「三宅裕司のドシロウト」エンディングテーマにもなっています。で、地元大阪の放送局だって黙ってみておりません。「BIG UP!」はテレビ大阪「ゲッパニ!」エンディングテーマです。タイアップだってデビュー曲からしっかり付いているんですから、これも大したもの。ごりっぱです。

 「DisCoNection」は、もう勢いだけの楽曲みたいですが、よく聞くとやっぱり勢いだけのようです、あははは、はぁはぁ(^_^;;)。とにかく分かるのは「パーティー絶好調」と「ファイト」なんですから。シャカシャカなんて口で言ってますからね、まったく。自分たちで「最高」と言っていますから、きっと間違いなく最高だと思います、たぶん。変にカッコ付けているところが、微妙にズレていて大変よろしい。

 コンセプトは、皆で歌って楽しめるパーティーソングということらしいですが、こんな歌出てきたら、ふつう、ちょっと、いや、かなりか、引くわなあ、引きまくります、実際ね。もうこちらも引きまくって、句点だらけの文章になってるやないの、まったく。

 メンバーは、植木豪(1975年12月15日生まれ、射手座、RH+A型)、山本崇史(1975年10月27日生まれ、蠍座、RH+B型)、中野智行(1974年3月14日生まれ、魚座、RH+A型)、堀内和整(1975年11月11日生まれ、蠍座、RH+A型)、佐々木洋平(1974年8月5日生まれ、獅子座、RH+A型)、水野哲也(1975年11月21日生まれ、蠍座、RH+A型)、森田繁範(1973年1月26日生まれ、水瓶座、RH+O型)、笠原康哉(1969年10月2日生まれ、天秤座、RH+B型)の濃い8人組。

 2月にはマキシシングル第2弾のうわさもあります。なんと恐ろしい、恐れを知らない、いえいえ、頼もしい、頼もしさいっぱいのグループではありませんか。願わくばよりヒットしてパニクルー信者をパニックにさせながら楽しませてほしい。こういうめちゃくちゃなグループはmako-rinのとっても大好きな部類であります。目指せクレージー、ドリフ、誰カバ? 気合い上げて行ってくれぃ!!

 (日本コロムビア、COCA-15377、1260円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎で、風邪で元気ないっす。眠り込んでおります。ちょっと手抜きの反省で、反省。


◎簡単メールはここ!
手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。


<今週の一句>かぜひいて 寝込みMac さわれない(字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが そこのあなた ヒマですか? おっ、ちょうど良かった !メールください!
手紙マーク
cdnewsjp@yahoo.co.jp

前号に戻る戻るマーク ホームに戻る 進むマーク次号に進む
ホームに戻る