毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年01月18日午前10時00分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「manamoon」セラニポージ
■01. spiral da-hil
■02. ふたごの恋
■03. もじもじ
■04. まなもぉん
■05.128号の謎
■06.Octopus Daughter
■07.宇宙船はどこへいった?
■08.15秒
■09.僕のマシュ
■10.勇気のでる歌
このアルバム「manamoon(まなもぉん)」は、昨年10月30日にリリースされたのですが、mako-rinは、ずっと気になりつつ長い間寝かせておいたものです。おいしいお酒のように寝かせればいいってもんじゃないですね。山口さん、早いうちに教えてくださったのに、すんません、遅れまして。
全体がとても不思議な雰囲気を持ったアルバム。女性ヴォーカル(クレジットにはYUKIってある)なのですが、実体は誰だか分からない。僕の大好きなささやき系が少し入っているところがとっても気に入ってます。マシュマロ・ヴォイスとでも名付けましょうか、もうふわふわしていて甘くって、さっととろけるような感じ。
そして、なによりもマシュマロ・ヴォーカルをさらに印象づける歌詞(作詞・ささきともこ)。これも、とびっきり飛んでいて楽しいです。クローン人間の悲劇(あるいは喜劇)を扱った「128号の謎」とか、宇宙のポケットを探し回るうちにどうやら迷子になってしまった少年の話「宇宙船はどこへいった?」などSFのような歌詞がユニーク。そうかと思えば、サーカスの人気ものである少女(世界で一番体が柔らか)のどこかいとしくて胸がキュンと締め付けられるような身の上話「Octopus Daughter」や多忙を極めるアイドルタレントのスケジュールにはない15秒という一瞬の恋人(これも別の意味で胸キュンもの)の話「15秒」といった作品があって、楽しいんだけれど聞いたあとに何か考えさせるものが目の前に提示されるようです。
あっという間に全部聞けてしまいます。時間のたつのも忘れてしまう。ほとんどが打ち込みですが、そこはプロデューサー福富幸宏の腕のすごいところ、とてつもない幅の広い世界を創っています。
不思議なサウンド、不思議な歌詞、不思議なヴォーカル、不思議だらけ、不思議がいっぱいの セラニポージのファーストアルバム。もっと聞いていたい、そんな気にさせる一枚。不思議な魔法の呪文「manamoon(まなもぉん)」を唱えれば、2枚目のアルバムが聴けるのだろか。まなもぉん、まなもぉん、まなもぉん……。
(日本コロムビア、COCP-50176、3059円)
◎☆☆☆「マシマロ」奥田民生
■01. マシマロ
■02. 怒りの別件
■03. 独裁者
奥田民生サンのニューシングル。「マシュマロ」やなくて「マシマロ」やそうです。歌い方に立川談志入っていますが、気にしない。無精髭が談志師匠に似ているからって気にしない。真面目にやってんだか、どうだか知らないけれど、その点もあまり気にしない。
歌詞がめちゃくちゃだけれど、時々まともな部分があったりして、その瞬間、民生ちゃんは偉い、と思わせる心憎い計算違いがある、でも気にしない。細かいことに気になる人は聞かない方がましです。だって、もっと世の中にはまともな歌がたくさんあるから。聞かなくても生きて行くには何の影響もありません、御安心くださって他の歌をお聞きください。でも、僕は聞いてしまいます。だっておもしろいから。
「マシマロ」、こんな変な歌なのに、しっかり「サントリー角瓶」テレビCFソングになっているところがすごい。担当者がきっといい加減だったんだろう。サントリーの宣伝も結構幅広い出来のものがありますから僕は気にしません。KONISHIKIもの大好きです。
角は今よりももっと価値があったころ、飲みました。でもダルマに負けました。ダルマは今多くのものに負けています。く、くやしい。うーむ。でもおかげでホワイトなんてぇのがどんな味だったか、忘れそうになってしまいます。そういえばホワイトのでかボトルってありましたなあ。うーむ、単に酒飲みのぼやきになってしもうた。
学生時代の体育の武智先生は、ヘイグが好きだった、今急に思い出した。千里のお山で頑張っていらっしゃるだろうか、岡山でインストラクターの講師をやってらしたのは確か20年ほど前。その節は体育の単位ありがとうございました、本当に心から感謝いたしますm(_ _)mako-rin。ペコリ。
まともな歌は少ないけれど、そこが民生ちゃんのいいところです。3曲とも皆おかしい、曲はまともなのに。「ホンコン」はなーんかお座敷ソングみたいなノリがいいし、合いの手入れるのが楽しい。「独裁者」は二日酔いの時聞くのはちょっとつらいッス。でも好きです、以上。
(SME Records、SRCL 4742、1223円)
■01.空を抱く
■02.イキヌキ・イキヌク
■03.黄色
Laws of three menのメンバーは、桑原和弘 (Guitar,Vocals)、伊藤大輔(Bass,Vocals)、藤野晴正(Guitar )、山田昭二(Drums)。「3人の男たち」なのにメンバーがなぜか4人いる不思議さ。まあ、いいでしょ。昔のチャンバラトリオ(チャントリ)なんて、トリオって名乗っているのに4人組だったし、さらにリーダー以外に頭(かしら)までいたんだから、なんだか分からないけれど、舞台はとんでもなく面白かったから、それで良かった、と今になって思います。
だから、Laws of three menも、細かいことは気にせずにやりたい音楽だけのことは考えて頑張ってほしい。音さえ良ければ変なバンド名だって気にしません。なーに本当に面倒なら途中で「Laws of three men」から「Laws of four men」に変えてもいいし、「Laws of three men+one man」でもいいじゃないの。それより音楽活動に熱中してほしい。
Laws of three menのデビューマキシシングル。でも長いバンド歴は伊達ではなくて、すべての歌がシンプルですが、すっきりとしていて好感が持てます。目立ちたがり、自意識過剰、でしゃばり虫、上昇志向、妄想野郎という桑原和弘の生み出す楽曲(作詞・作曲桑原)は、2つ目の歌のタイトル「イキヌキ・イキヌク」のように、どっかフッと抜けているところが妙に落ち着けます。タイトル曲「空を抱く」という雰囲気もなんとなく分かるようで分からないところが好き。この不条理な世界で前向きに生きて行こうとする人たちを温かく励ましています。
「黄色」は、タワー展望台にある100円玉を入れて数分間見られる望遠鏡を使って、偶然見つけた愛しいあの人をきょうも探して見る楽しみを歌います。ちょっと間違えると単に「覗き」や「ストーカー」になってしまってちょっとアブナイのですが、その一歩手前で踏みとどまっています。彼は見るだけで、それだけで満足してしまうのです。冬の北風吹く中を、自転車を飛ばして帰宅しながら、愛しいあの子と同じ世界に住んでいることだけで満足する、こんなちょっとした幸せもあるんですね。
(FOR LIFE、FLCF-3774、1020 円)
<反省>
◎昼寝三昧、楽しいお昼寝、もうクセになっています。休みの昼になると眠くなってきて、そこにこたつがあるだけで眠ってしまいます。どうして寝てしまうのか、分からない。でも眠りに落ちてしまい、CD NEWS更新が遅れてしまう(なんと言い訳の文章だったのですね)。
◎幕張のMacExpo開幕まで、いよいよ1ヵ月となりました。新しいPowerBookの発表するんでしょうか、ジョブスCEOの太っ腹なところが見たい、ついでにパーム機のApple版PDAも。ニュートン以上のものを期待します。
◎一方、CEOを降りて会長職に落ち着いた某ビル君、これで司法省の動きを抑えることができるか。でもそんなことより、もうLinuxの動きを阻止することはできないでしょう。ここはAppleを見習って、基本OSである「漢字Talk7.5.3」を自らのWEBで無償ダウンロード可能にしたように、なんとか95とか98という圧倒
的シェアを占めるOSを無料公開してはどうでしょうか。司法省の理解も得られるはずですが…。
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<今週の一句>エアポート 日本の名前は なんだろう(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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