CD NEWS01月23日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年01月25日午前00時50分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

CD印の飾り棚線マーク

◎☆☆☆☆☆「やけっぱちのドンチャラミー」JITTERIN'JINN

■01. やけっぱちのドンチャラミー(Single Version)
■02. 自転車
■03. 黄金の夜明け

 最近月曜日以降更新が定例化しているmako-rinです、申し訳けございません。土曜、日曜日にかけて山口県・下関に河豚(フク)を喰うツアーに参加してきました。一行6人は仕事仲間なのですが、新幹線に乗った途端からビールを飲みはじめる、ま、いってみれば酒飲みを真っ昼間から正当化するために酒盛りやっているようなメンバーですから、きっと(いや絶対)他のお客さんに御迷惑をおかけしたこと大のはず。この場をお借りておわび申し上げます(御覧なってないでしょうけれど、22日のひかり111号13号車両に居合わせた皆さん、お騒がせいたしました)。で、アルコールが抜けず(結構、体内滞留時間が長いのです)すっかり更新が遅れてしまいました。

 で、フクを食べて元気一杯の時は、JITTERIN'JINNなのでございます(いつもながら導入部分に無理があります、気付いております、いいえ、酔っておりませぬ)。まあ、元気がない時こそJITTERIN'JINNの本領発揮なのかもしれませんが、とにかく元気、元気、元気また元気のとどめの元気ってくらいで、mako-rinは、ひとり打ちひしがれる人がいれば、そっとこのCDを差し出し、一緒になって踊り出すのです。二日酔いで頭が痛い時にもJITTERIN'JINNなのです。ハーモニカのイントロで“もやっ”とした頭に起動ランプがともり、ドラムで全開となります。

 この痛快なドライブ感。一緒に「どんちゃらぶみー、いえ〜」って気がつけば右手が上がっているではありませんか、すごいではありませんか。踊っているではありませんか。もうどうしようもない、だ、誰かぁ〜、私を止めて。

 なんだかやけっぱちだけれど、確かに心地よいコーラスが上出来で、一緒に「うー、あー」ってやってしまいそう。ちょっと前なら「うー、あー」って書くと大平元総理大臣を思い出してしまう人がいるかもしれませんが…。あ、これ脱線。いいえ、滅相もありません、酔っておりません。

 「やけっぱち」こそ、ある意味で、世の中を動かしていく大きな原動力かもしれません。なんだかんだたっぷり時間と人と金をかけて考え出したことより、窮鼠猫を噛む土壇場のやけっぱちで考え出したことの方がはるかに独創的で素晴らしく多くの人に愛されて後世にも残るものが出来る時もあるのです。やけっぱちの偉大さを今一度まともと呼ばれるような人々は見直すべき時かもしれません、と常にやけっぱちで事に当たっているmako-rinは思うわけ。TV朝日系/金曜日「ターニングポイント」のエンディングテーマ。

 「黄金の夜明け」中の「行こうのんびりジッタリン・ジンでも聞きながら」なんて実にいい歌詞ですよね。ビートルズ、ドリカム、オリビアを聞きながら…なんて歌詞ならそれこそいろんなアーティストの歌の中で聞いたことがありますが、自らのバンド名を歌詞に折り込んだのを聞いたのはたぶんこれが初めて。この自信と、本当にジッタリン・ジンでも聞きながらのんびり生きていきたいよね、という気持ちにさせる妙な説得力が素晴らしいと思います。

 JITTERIN'JINNのメンバーは、HAL(春川玲子、Vo.Accordion.Harp.G、1968.10.24 )▽JINTA(破矢ジンタ、Guitar.Vo. 、1965.3.30)▽MATSUZOH(浦田松蔵、BASS、1964.5.17)▽IRIE(入江美由紀 、Drum.Percussion、1965.12.1)。ちなみに春川玲子のe-zine"HY-SPY"には日記が。

 (日本コロムビア、COCP-50227、1260円)


◎☆☆☆☆「処方箋」桃乃未琴

■01. 空
■02. 宇宙ベッド
■03. めくるめく愛へのハイウェイ
■04. Cry & Joy
■05. この夜が明けないのならば
■06. ファンキーなの大好き
■07. Silver & Gold
■08. 太陽とアタシの心
■09. 羽根
■10. 花
■11. 雨あがりのそこに、僕の心ひとつ。
■12. Rainbow
■13. あなたは海の底 2000-DROP
  (スタジオライヴバージョン)

 桃乃未琴の2枚目のアルバム「処方箋」。3枚のシングル「花」「この夜が明けないのならば」「空」を織りまぜついに完成させた1枚。デビュー3年目に当たる今年2000年は、桃乃にとって正念場かもしれないが、かなり良い出来のCDは今後の活躍を予見させてくれます。

 モンドな世界を曲に封じ込めた「宇宙ベッド」。ひょっとしてそのベッドに直後まで眠っていたのは、The Spy Who Shagged MeのAUSTIN POWERSだったりしてね。そんな映画の1シーンをも想像させてしまいます。特にイントロなんてAUSTIN POWERSが腰を振って踊っているような姿が立ち現われます。未琴自身のライナーノーツに記述しているように「この男って違った?」と気付いてしまった心を歌っている、というところがなんともはや…。

 桃乃未琴は、1973年11月29日生まれ、広島県出身で、血液型はB型。3歳の時に、雛(ひな)人形の代わりにピアノ(!)を買ってもらって習い始め、高校入学と同時にバンド活動(担当は、ギター)を開始。19歳からボーカリストとして活躍してコンテスト出場をきっかけに、1997年7月にシングル「あなたは海の底」でデビューしています。ライブ活動やラジオのパーソナリティー(ニッポン放送「オールナイトニッポンR」=1998年4月2日〜12月17日=)などをこなしつつ現在に至っています。

 「この夜が明けないのならば」は、世の中が真っ暗でもいつかは世が明ける日がきます。暗闇の向こうに両手を広げて待っていてくれる誰かを夢見てずっと深い海を泳ぎ続けていたい、そんな気分を歌っています。そう、いつか誰かが待っていてくれる、そう思いながら今日を生きて行くのです。全13曲トータル68分34秒。3の「めくるめく愛へのハイウェイ」から8の「太陽とアタシの心」までと12の「Rainbow」の作曲は、土屋公平。全13曲の作詞は桃乃。

 (Victor Entertainment、VICL-60508、3045円)


◎☆☆☆☆「Feeling」荻野目洋子(with小野正利)

■01.Feeling
■02.Forever
■03.Feeling(Original karaoke)

 このCDは昨年11月20日に発売されたもので、ほんの一瞬のことで紹介の機会がなくなって宙に浮いていたもの。でも僕は荻野目ちゃんのファンで(古くからのCD NEWSERなら御存じのはず)、さらにあの絶品のハイトーンヴォイスでおなじみの小野正利とのデュエットという珍しいものですからやっぱり紹介しなければ、と思い直して出してきました。

 ラテン系のダンスナンバーは、小野が作詞・作曲しデュエット曲としてあたためていたものです。イントロからして、もう情熱的に踊り出すダンサーが目に浮かぶような感じ。グッと大人の女性を感じさせるような荻野目ちゃんのヴォーカルはなかなかのものです。さすがに39枚のシングルと26枚のアルバムをリリースしているベテランだけのことはあります。「ダンシング・ヒーロー〜Eat You Up〜」や「六本木純情派」しか知らないそこのあなたもこのシングルをぜひ御一聴ください。

 ソロ部分になると二人の持ち味がそれぞれ生かされて、なかなか楽しめます。それにしても荻野目ちゃんいつからこんなに大人っぽくなったのか。あまりのカッコよさに同じようにデュエットに挑戦したい人用にカラオケが用意されていますが、パートナーのハイトーンの男性を探すのが一苦労しそうですね。でもこの二人のようになかなかうまく歌いこなすには時間がかかりそうです。

 二人のプロフィールを見て気付いたのですが、ほぼ同年齢なのですね。デビューは荻野目が1984年、小野が1992年。いずれも一時はヒットメーカーでしたから、こういう楽曲でスマッシュヒットを久し振りに作ってほしいと思っています。カップリング「Forever」も二人のデュエットによるバラード曲で、こちらもなかなか上質な出来になっています。

 (Victor Entertainment、VICL-30468、1020円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎二日酔いはわずか一日で解消されてしまいました。ちょっともったいなけれどアルコールの運命だ、仕方ありません。イントロ部分のフクツアーの続きです。(新幹線で酒盛りし、乗客の顰蹙を一身に受けた一行6人は)小倉の駅を降り立ち千鳥足で歩いていると街角に残雪がに気付きました。某氏は「てゃー」と子どものように雪に足を突っ込んで喜んでいましたが、この日朝、雪の降りしきる大津を旅立った僕は、思わずすりすりしてしまいました。よーく確かめても同じ雪でした。北九州でも雪が降るのですね。その夜は雨が降りましたが、実にあったかい(ちなみに僕は北極圏に住む人たちのように重武装しておりましたので、暖かいというよりめっちゃ暑いって感じ。気がつけば背中にのカイロを貼り付けていたのでした。風邪がひどくならないよう、またトイレで落とさぬ念のためです。)うーむ、忘れておりました。

◎駅前からモノレールが出ています。その昔吉本興業の巨匠、ジミーちゃんが描いた車両が走っていたそうです。ぶらぶら散歩しながら、森鴎外旧居に行って(飲み屋街の真ん中にある!)井戸が水道になっているのをチェックしたり、九州の会社関係を突如訪問したり、と酔っぱらいにありがちな行きあたりばったりな行動をした後に福岡県北九州市門司区門司に向かいました。電車で小倉駅から270円。小倉ととっても近いところにあるのですね。各駅停車の車両なのにJR九州の電車ってとってもモダンでかっこいい。JR西日本の野暮っぽさと大きな違いで、乗車している女学生もとっても賢そうに見えます。少なくとも京阪神の電車の中より皆教科書を開けて勉強している学生が多いのに感動。その真面目さに酔っぱらいはひたすら恥じ入るのでした。すまぬ。

◎フクはおいしいのに決まっています。だから書かない。風呂場から関門海峡が丸見えで、船が行き交います。こんなところで一杯できたら最高でしょうけれど(まだ飲むこと考えてます)、そんなことしたら叱られるので気持ちだけ味わいます。汽笛が聞こえて実にいい雰囲気。あとで友人にドライブに連れて行ってもらい、展望台から門司区全体を眺めたのですが実に美しい。でも滋賀県人の習性か、対岸は「草津か守山か?」って考えてしまうところがとっても悲しい。琵琶湖を挟んで大津の対岸は草津なのですが、ここ関門海峡では対岸は隣県山口県下関市なのですね。スケールが違います。でも橋の長さは関門橋より琵琶湖大橋の方が長い気がしました。これは郷土愛のなせる技でしょうか。

◎先日、ようやく年賀状を書き終えましたが、「これなんで遅いの?」との不審の声が。いや〜、いつもこんなもんです。さっさと書こうとするのに目の前のことをやっていてどうしても遅くなってしまう、1月中に出せたのが奇跡です。他意はございません、為念。

◎簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>下関 うごめく怪しの 酔っぱらい(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが !メールをください!
手紙マーク
cdnewsjp@yahoo.co.jp

前号に戻る戻るマーク ホームに戻る 進むマーク次号に進む
ホームに戻る