毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年02月06日午後00時30分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「OKAZAKI HIROSHI & HIS STARGAZERS a compilation」濱田高之選曲&小西康陽監修
■01. This Could Be The Start Of Something*
■02. Massachusetts
■03. So Danco Samba(Jazz'n samba)
■04. Hawaiian Paradise*
■05. And I Love Her*
■06. Born Free
■07. Quiet Village
■08. Love's Sweet Surrender
■09. Moon Of Manakoora*
■10. Call Me Irresponsible
■11. Call Me
■12. Flamenco SketchQuiet
■13. Quiet Nights Of Quiet Stars Quiet
■14. What Can I Do Dear
■15. Words
■16. I Can't Find The Words*
■17. The Last Walts*
■18. Beyond The Reef*
■19. Lovely Hula Hands*
■20. The Impossible Dream*
■21. Reach Out For Me
■22. Walk On By
■23. Are You There
■24. Satin Doll
■25. Playboy's Theme
■26. The Late Late Show
*with Kayoko Ishuu
先週のCD NEWS2000年1月30日号では、コモエスタ八重樫と小西康陽が、日本コロムビア音源から1960代の名曲ヴォーカルものを全20曲を選曲した「GOOD NIGHT TOKYO」と、1960代の名曲INSTものを全19曲を選曲した「MIDNIGHT TOKYO」という2つの企画ものを長いタイトル打ち作業にもめげずに御紹介しました(ちょっと途中弱気になって泣きそうになりました。文字を追うのがちょっとしんどい。細かい文字は嫌やなあ)。
でも本当はこの企画は、3枚もの(アナログに至っては6枚もの)でございまして、この和製ソフト・ロックの最高峰「岡崎広志とスターゲイザーズ」で一応の完成となるのでした。日本コロムビアの豊富なカタログ旧音源からグルーヴィーなバンドとコーラスのコンピレイションアルバムを編纂してみよう、という夢の実現CDの第3弾は、1966年フォア・フレッシュメンに影響を受けたアルトサックス・プレイヤーの岡崎広志を中心に結成、1960年代後半から70年代にかけて活躍したコーラスと4管を合体させたビッグバンド「岡崎広志とスターゲイザーズ」です。スキャットの女王「伊集加代子」の声も楽しめます。
「a collection of legendary vocal & instrumental group of tokyo」のサブタイトル。そして、SONYのロボット犬「アイボ(AIBO)」などメタリックなコスチュームや官能的な女性を描いて、高い評価を内外から受けている空山基によるジャケットイラストがこの3枚の企画をさらに引き立てます。「GOOD NIGHT TOKYO」はタンジェリン(オレンジ色)、「MIDNIGHT TOKYO」はブルーベリー(青色)、この「岡崎広志とスターゲイザーズ」はライム(緑色)という色使いは、Appleの一連のプロダクトにも似てショップの店頭を賑わすことでしょう。
伊集加代子のスキャットも鮮やかな「This Could Be The Start Of Something」でオープニング。これでリスナーの心をグッとつかみ、ビー・ジーズの大ヒット曲「Massachusetts」や細野晴臣さんが出てきそうな「So Danco Samba(Jazz'n samba)」へと続いていきます。そして再び「Hawaiian Paradise」で伊集の歌声とハワイアンを楽しめば、もうきっとあなたはこのCDのとりこになるでしょう。
岡崎広志と伊集加代子(現・伊集加代)のスキャットもので特に有名なのはあの日本テレビ系で放送され平成11年11月11日を記念して再放送された「11PM」のオープニング・テーマ曲でしょう。岡崎は1935年10月28日広島県福山市生まれ。大阪の毎日放送(MBS)の中沢寿士とMBSジャズ・オーケストラのヴォーカルとサックス奏者を振り出しに、原信夫率いるシャープ&フラッツ、小原重徳とブルー・コーツなどを経て、1964年に日本初の混声ジャズコーラス「フォー・シンガーズ」を結成(翌年解散)、さらに1966年に「スターゲイザーズ」を結成しています。
(CD盤=日本コロムビア、 COCP-50222、3059円)
(アナログ盤=日本コロムビア、COJA-50223〜4、4059円)
■01. TSUNAMI
■02. 通りゃんせ
2000年元旦を「晴れ着DEポン」(横浜アリーナ)の年越しカウントダウンライブで飛ばしたサザンオールスターズ。約10カ月ぶりで通算44枚目のシングルは、バラード曲です。
Love Songとは全く無縁にも思える“はず”中年の男の甘酸っぱい思い出。Loveとは若い時の特権のように思えますが、中年になってもそういう思い出は消え去るどころか、ますます、思いが強く深まっていくような気がします。いつまでも大人になりきれないのかもしれませんが、若い時のせつなく揺れた心の記憶がどこかに飛び去ってしまうくらいなら「大人なんてなりたくない」とさえ感じます。
心ときめく人に出会ってから何十年という時間的経過があったとしても、忘れられない。ガラスような恋。どしゃぶりの雨のような涙を流すほどの若さと体力はもはやない(ように思える)のですが、好きなのに泣いてしまう、あの気持ちは忘れない、いいや、忘れてなるものか。なんだか大変なんです。こんな思い出のひとつやふたつ(そんなたくさん持ってどうするの)抱えて、きっとあなたの周りにいるはず。ちょっと澄ましていたり、あるいは枯れたような顔をして颯爽と行き来する“モトわかもの”たちの成れの果ては、心のどこかに持っているものです。
どうしようもない感情の起伏をバラードに託して歌う桑田佳祐のヴォーカルが聞けば聞くほど心に沁み入りますねえ。それにしても感情の起伏、うねりを見事にとらえた上で名付けたこの「TSUNAMI」のタイトル、なかなか奥が深くて素敵です。
…にしても、サザンは確実に30、40歳台の世代を引き摺りながらも若いファンも一方では確実に獲得しながら活動している姿勢ががなかなかのものです。彼らのオフィシャルWEBページだって、楽しいし、更新頻度が高い。桑田クンが60歳、80歳になってもずっと歌い続けてほしいと個人的に思っております。その時会場には親子3世代か4世代くらいの年齢層の人が集う姿を見てみたいものです。
カップリングは、童謡かと思わせるヘビーなロックといにしえの日本的歌詞が混じったとってもオリエンタルで不思議な一曲。歌詞見てもようわからん。
(Victor Entertainment、VIDL-30475、1050円)
◎☆☆☆☆「First impression」野猿feat.CA
■01.First impression
■02.泳げない魚
■03.TODAY
■04.First impression(Instrumental)
■05.泳げない魚(Instrumental)
■06.TODAY(Instrumental)
最初は、とんねるずにくっついている人たち、と思っていたら、1999年の紅白歌合戦まで進出してきた「野猿」(そこのおぢさん、「のざる」じゃないよ。発音に注意ね。「の〜ざる?」、いえいえ、イントネーションの問題じゃないって)。
石橋貴明、木梨憲武は誰しも御存じにしても、平山晃哉(テルリン)、神波憲人(カンちゃん)、成井一浩(ナルナル)、飯塚生臣(ジェリー)、半田一道(ゴテ)、星野教昭(ホッシー)、大原隆(バカ)、網野高久(シュー)、高久誠司(タカク)に至っては濃いファンしか名前、顔の区別はつかない。ましてや渾名を言われても女子高校生の話題についていけません。これはしかたがない。
フジテレビ系バラエティー番組「とんねるずのみなさんのおかげでした」の1コーナー「ほんとのうたばん」の中で、ジャニーズ事務所のア−ティストに扮して踊るとんねるず2人の後ろに、大道具、カメラ、衣装などのその場に居合わせたスタッフを「ジャニーズ・シニア?」と称してオンエアしたところ、なんだか好評だったところから始まったのがこの「野猿」なんですから、もう瓢箪から駒、コロンブスの卵的発想のグループです。メンバーチェンジは時おりありますが、基本は「とんねるずのみなさんのおかげでした」の番組スタッフで構成されています。
とんねるず以外は全くズブの素人ですから、せめて周辺ぐらいは「一流、メジャー、大御所」を集めて固めようと、作曲に後藤次利(夫人は河合その子サン)、作詞は秋元康(夫人は高井麻巳子サン)、振り付けにTRFのSAM(夫人は安室奈美恵サン)という有名人(奥さんまでも。何もかもしっかり吟味したのかな?)がそろっています。ヒットする地盤は既に綿密な計算があったわけです。
今回初の女性ヴォーカルとして本業ニューテレスの音声さんの荒井千佳が、「CA」として加わりましたが、これがなかなか良いのですね。素人には思えません。ヴォイス・トレーニングでもしたのでしょうか。そのへんの“プロ”より上手です。「下手な“プロ”と上手な“アマ”」という二極化構造に音楽業界はうねりつつ統合されていくんだろうか。ま、なんでもありですから、いいですけれど。渾沌としている方が楽しいです。下手な“プロ”が上手な“アマ”に対して偉そうにしている様子なんて見ていて楽しそうです。
そんなわけで「First Impression」は、フジテレビ系「お見合い結婚」オープニングテーマに、「TODAY」は、フジテレビ系「とんねるずのみなさんのおかげでした」エンディングテーマというタイアップがしっかりできています。
(avex trax、AVCD-30086、1020円)
<反省>
◎今週もちゃんと日曜日に更新できることがうれしい。やればできるじゃん、と自分をほめてあげたい。でもこの反省の文章がやけに今回短いでしょう。あとで追加するか。
◎では追加です。WEB版は日曜日更新ができたのですが、メールマガジン版は一日遅れました。疲れて眠ってしまったためです。すみません。花粉症の薬と泊まり明けはグッと眠ってしまって目が起きても立ち上がれません。
◎ぼんやりしながらNetscape Communicator4.7を触っていたら、メッセンジャーにたまったメールが圧縮途中でエラーが起きて過去のメールの一部がきれいになくなってしまった。なんだかなぁ〜〜、と一挙に疲れが押し寄せてきました。大事なメールが…。ふぅ〜。
◎先週お約束したように「MIDNIGHT TOKYO 」と「GOOD NIGHT TOKYO」に続いて3部作のラストを飾る「岡崎広志とスターゲイザーズ」を御紹介いたしました。
◎簡単メールはここ!
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<今週の一句>反省の 短い理由 きょう泊まり(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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