毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年02月07日午後11時19分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「WILD RUSH」T.M.REVOLUTION
1.WILD RUSH
2.WILD RUSH(ORIGINAL BACKING TRACK)
滋賀が生んだ偉大な(と、書くように近くのファンに言われた)、そしてとんでもない(と、僕は思う)ロッカーT.M.REVOLUTIONこと西川貴教の本当に偉いところは、どんなに売れたって、周りを楽しませようとするサービス精神を絶対に失わないところだと思います。
普通、彼ほど人気が出てきたら、たとえCMであろうと、ジャングルの中を飛び回りません。ましてやその時のコスチュームがお猿さん丸出しならちょっと考えます。モンキーの格好ですよ、ターザンじゃなくてチータですよ。やっぱり「ええんか、こんなんやって?」「イメージに傷付けへんやろか」ーーきっとたぶん普通のアーティストなら事務所やレコード会社が議論すると思うのです。でも西川クンのことだから「おもしろいやないか、やろう」と二つ返事で引き受けたのかもしれません。うーんまさに革命を起こそうと思うアーティストは違います。
お猿さんになっても何をやっても素敵という者こそが本当のアイドルだしアーティストだと僕は思います。そういう意味では西川クンはえらい。ほっておいたら、もうなんでも仕事引き受けてこなしてしまうんではないか、と心配と同時に期待をしてしまいます。
「WILD RUSH」は、これまでの一連の作品同様、浅倉大介の作曲。非常にビートが効きドライブ感たっぷりで本当にジャングルを走り回っているような(嘘だと思うならカップリングの「WILD RUSH(ORIGINAL BACKING TRACK)」をちょっと大音量ぎみに聞いてほしい)作品になっています。僕は浅倉の楽曲が好きなのですが、これまでの彼の作品の中で「好きさ加減」では、「WILD RUSH」はたぶん上位に位置する一曲になると思います。なにしろちょっと聞いただけで、すぐに浅倉ものだとすぐに分かるほど典型的な浅倉らしい作品に仕上がっているから。
ところでCM商品の「ティセラ ジャングルジャングル」は僕にはにおいがきつすぎますが、T.M.Rファンはしっかり握ってレジに行き買って行きます。(近所のスーパーマーケットにある「シャンプー&リンス陳列台」の横でチェックしておりました。3つぐらいの女の子を連れたおじさんがじっとそばで流れているビデオのデモテープを眺めている姿が印象的でした。)まさにCMイコール購買力に結び付いている一例です。
(Antinos、ARDJー5083、816円)
◎☆☆☆☆「プレイボーイのうた」田辺マモル
1.プレイボーイのうた
2.俺たち!ウィークエンダーズ(previously unreleased version)
3.プレイボーイのうた(バック・トラック)
レコード会社移籍第一弾ニューシングル「プレイボーイのうた」を放つ 田辺マモル。相変わらず不思議というか独特な世界を創り出していて、存在そのものが気になる人です。
で、「プレイボーイのうた」と来ましたか。ほぉうー。でも、これは正しくは「プレイボーイ(になりたい男)のうた」と書くべきでしょうね。どうもしっかりプレイボーイになりきっていない。なりたいんだけれどなれないシティーボーイの悩みなんです。やたらめったら女の子の名前出てきますが、これがまた実に中途半端な付き合い方で、こんな付き合い方しているとみんなそっぽ向いちゃうぞ、マモル君。思わず飲んでいたコーラ吹いてしまいました。ゆうこ、ちえちゃん、かおり、みき、ともちゃん、ナンシー(えっ外国人)…いろいろ名前が出てきます。でもファミコン口実に女の子誘ってアルコールすすめて先に眠ってしまうなんてサイテーなんですが素敵な歌詞です。
なんだかとっても甘酸っぱい青春グラフィティーを思い起こします。誰だって一度や二度は田辺マモルが描くような恋愛の思い出はあるはず。ナッシュビル・フレーバーなサウンドに真面目か不真面目か分からない、でもユーモアたっぷりの歌詞が実にいい味出しています。
(ユニバーサルビクター、MVCHー9012、1019円)
◎☆☆☆☆☆「Automatic」宇多田ヒカル
1.Automatic
2.time will tell
声質が藤圭子にそっくり。そらそうや親子だもん。そういえば昔、藤圭子がポップス歌っているのをテレビで見たことがあるけれどなかなか良かったのを記憶しています。演歌に限らずもっといろいろ歌ってほしいなあと思っていたら、なんと彼女の娘さんが実現してくれました。
名前はヒカルだけれど、別に親の七光りでもなんでもないですね。それは彼女のこのデビューシングルを聞いただけで分かります。実にいい感じで歌っていまして、才能があるのを感じます。偶然、テレビでプロモーションビデオが流れていたので見ていたら、セットこそシングルチェアだけであまりお金かかっていませんでしたが、そんな些細なことはどうでもいいほど彼女はなかなかいいリズム感とセンスを持って歌っていて、単調な構成のビデオなのに人をひき付け、飽きさせない存在感がありました。これこそが今後の彼女の魅力になっていくのだと思います。しかも彼女はまだ15歳なんですよ、これからが実に楽しみです。
曲はパソコンのディスプレイが出てきたりして、なんとなく未来的な雰囲気。でもそれこそインターネットをしているようにいろんなことをするたびに彼のことを自然に思い出す。そう、どんな瞬間でもなんでも彼を思い出すきっかけになってしまう、まるでリンクされているように実に「オートマッティック」にーーそんな歌詞もなかなか斬新で映像的でおもしろいと思います。
【追加情報=2月7日午後11時19分】藤圭子は18歳でデビュー。「女のブルース」「圭子の夢は夜ひらく」などで大ヒット。デビュー10年で一旦引退。アメリカ留学し、ニューヨーク生活。留学中に知り合った夫とロックバンド「CUBIC-U」を結成し、活動している時に娘さんの宇多田ヒカルも両親に混じってレコーディングし、13歳でアメリカではデビューしているそうです。藤圭子は現在、日本で歌手活動を続けています。そのうち母娘のジョイントも夢ではなさそうです。
(東芝EMI、TODTー5242、1020円)
<反省>風邪ともう一つの悩みの元、花粉症の時期になってまいりました。もうそろそろ頭が痛くなってきましたのでさっさとマスクをかけています。電車に乗ると同じような人がいるのでちょっと仲間意識出てきます。でも花粉症も結構大変なんですよ、「なんだ花粉症か」とこころない言葉をかけられましたが、なってみるとこれが大変なのです。頭がボッーとして痛いのですが、この状態ちょっと分かってもらえないのが辛いですね。
iCandy、僕の周りの初めてパソコンに触れる人たちも購入して、すぐその日のうちにインターネットに繋げています。「テレビのCM通りですね」と知人たちは驚いていますが、そうなんですよ。僕なんかインターネットに繋げるまでずいぶん苦労したのに今は簡単ですもん。世の中の流れを感じます。ちなみに彼等が購入したのは「タンジェリン」「ライム」の色です。迷っている人参考になりましたか? 毎週のように遠く離れたショップまで電車やバスを乗り継いで見に行き、悩んでいる人もいます。僕の鉄則は「悩んだら買う」なんですがどうしますかねえ?
先週「MACWORLD Expo/Tokyo 1999」のネタを書いたら、さっそく逢いましょう、というメールが。ありがたいことです。年に数回いろんな人と出会えるのが何よりの楽しみです。もちろんMacに関連するさまざまなソフト、ハードを確かめることも目的のひとつですが、たくさんの人たちと知り合いになれるのがこのイベントのなによりの収穫なのだ、と思っています。もしあなたも幕張に行かれるようなら遠慮なくお知らせください。
なお、18日ー20日の期間中、僕も所属しているiMacユーザーグループ(iMUG)がUGとして「MACWORLD Expo/Tokyo 1999」に初お見えします。僕も18、19の両日顔を出しますので、お越しになればぜひお立ち寄りください。
簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>iCandy 見ているだけで 日が暮れる(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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