毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年02月15日午後03時25分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「自分らしさなんて」TOMOVSKY
変わった人見つけましたよ。T.M.R.以降ソロであってもバンド名みたいな芸名が一斉に解禁(?)されたらしくって、ネーム見ただけでは、はっきり言ってどんな構成なのか全く想像できなくなってきました。そのうち「都はるみズ」なんていう5人組みのパンクスとか「モリシーンイチ」なんて名前の小唄デュオも出てきそうで楽しみです。このTOMOVSKY(トモフスキー)はてっきり寒い国ロシアからの音楽隊かと思っていたら、なんと元カステラのオオキトモユキ君が正体。渡辺善太郎のプロデュースで作られたこのミニアルバムは、なんだかわからないけれど、妙に気になる音を引っ提げての登場となっています。
それにしてもこのタイトル曲「自分らしさなんて」(渡辺善太郎ヴァージョン)はなかなかの名曲で、難しく言えばアイデンティティーを探し求める青春期特有の…なんて、つまんない説明なのでやめようっと。そんなことなんてどうだっていいってTOMOVSKYは言ってるじゃないですか。歌詞もおもしろいけれど、夢の中をさまよっているようなアレンジがもっと楽しい。4曲目に組曲「自分らしさなんて」(宅録ヴァージョン)なんてのが控えておりますが、こちらはさらにシンプルでありながら、やっぱり夢の中で歌っている感じが一層して楽しませてくれます。
「T・O・M・O・V・S・K・Y」なんていうテーマ曲のような薄ボンヤリした歌があったり、「ホーヨーリョク」という全く包容力のない点をえらくりっぱに楽しげに「こういうのもいいか」って妙に説得力ある感じで歌い上げる楽曲が一番おもしろくて、犬まで一緒に歌ってくれます。とっても楽しい。いいなあ、こういう歌って。(Epic-SONY、ESCB-3221、1223円)
◎☆☆☆「BALOT」猫沢エミ
さて、TOMOVSKYのプロデュースでCD NEWSに登場した渡辺善太郎。彼の作曲ならびにプロデュースによるほかのCDがないか調べていたら、女性ヴォーカルのマキシシングルが出ていましたので紹介しておきましょう。猫沢エミのこのCDは、昨年リリースされたものですが、渡辺の息がかかっているだけに、収録された全3曲はどれもおもしろい仕上がりに。
CDの中にスリムビューティハウスのエステ券が当たる葉書が入っていたので、アレッて思っていたら、タイトル曲「バロット」はスリムビューティハウスのCFイメージソングになっていて、なんとタイアップなのでした。女性はいいなあ、こんなおまけ付いていて。でも、この詞は猫沢自身の手になるものですが、結構ドキッとするイメージがあってさわやかな曲がそのあたりの印象をずいぶん和らげています。こういうアンバランスな歌って実は好きなんですね。猫沢の声も可愛いのでよけいにギャップがあっておもしろい作品になっていると思います。
さらに2曲目の「恋はリボ払い」も失恋とテレビの故障をリボ払いで片付けていこうとする心意気から非常にたくましい女性像が立ち現われてくるようでとても興味がわきます。これも無理をすればカード会社のタイアップ取れるのではないかと思いますが、まじめで純情な男性からクレームがきそうです。「NO LOVE SONG」はちょっとフレンチが入っていて猫沢のコケテッシュな感じも出ています。途中間奏あたりで思わずピチカート入っている! とクレジットを見直したほど。ところで、誰なんだろう猫沢って? アルバム写真見ても毛糸がほつれた服をまとった砂漠の真ん中で卵から生まれた女性という単純な想像しか湧いてきません。大きな疑問が残りつつも次なるアルバムに期待が一層移っております。
(日本コロムビア、 COCAー14522、1260円)
◎☆☆☆「顔でかーい」Funta
なんという身も蓋もないタイトル。でもフジテレビ系アニメーション「ドクタースランプ」のオープニングテーマだと聞けば納得。則巻千兵衛さんとかアラレちゃんとかみんな3等身で、確かに「顔でかーい」。それにしても今度の「ドクタースランプ」、どうもなじめない。アニメが非常に鮮明でクッキリした分、なんかきれいにまとまりすぎていて楽しめない。昔の「ドクタースランプ」は荒々しかったけれど、そのおかげで躍動感あふれていて、楽しかったように思える。アラレが時々持ち運ぶう◯ちも妙に美しくてなんかイメージが違ってヤダ。なんでこんなにすっきりくっきりしたんだろう、アニメ関係に詳しい方このあたりの謎について教えてください。
このシングルCDがデビューとなっているFuntaは、ジャケット裏を見るとどうやら男女のユニットっぽいのですが、アニメ関係の楽曲ってそういう写真とかあまり重要な決め手にならないので、本当にそういうユニットなのかちょっと保証はできません。ヴォーカルの女性の声がどこかアラレちゃんっぽいのが気になるし、確認するものがないし、ちょっとペンディング状態。(Sony Records 、SRDL-4446、1020円)
<反省>先々週(2月1日号)のCD NEWSの古内東子のニューシングル紹介の中で『古内と同じ頃のデビューで鈴木祥子というシンガーもバカラックなどの影響を受けて素敵な曲を作っていたのに、最近顔を見せませんねえ』なんて書いていたら、彼女の消息を伝えたメールが送られてきましたので転載します。
『当社所属の鈴木祥子に関する部分があったので、近況をお知らせしようと思いメールさせて頂きました。
彼女は昨年所属事務所を変わり、ソニー・ミュージックアーティスツ(奥田民生とPUFFYで食べてる会社です)に移籍してまいりました。現在春にリリース予定のアルバムの制作中です。レコード会社もワーナーミュージック・ジャパンに移籍し心機一転活動再開の準備中というところです。アルバムも既にMIX段階に至っているようなので、詳細は近々に正式発表されるはずです。』という具合です。メールの発信人はもちろんソニー・ミュージックアーティスツからです。ソニー・ミュージックアーティスツのAさん、お忙しいところ情報ありがとうございました。そんなわけで鈴木祥子ファンの皆さんもう少し待っていたらアルバムが出そうです。待っていましょう。
それにしても、こういうレスポンスがすぐにある点がインターネットの良い点です。変に悪い点ばかりを強調するむきもありますが、他のメディアにはちょっと真似のできないこういう美点も見直してほしいところです。
もう少しで1カ月になりますが完璧に風邪が直らないうちに花粉の季節に突入していきそうです。(当分、マスク必携となりそうですね)。毎日長野五輪を見て寒さの中で活躍する世界の選手に声援を送っております。今までの五輪と違って良い点は、真夜中の生中継がないこと。そらそうだ、日本国内でやっているんだもん。寝不足にならない分、どうしても職場で見てしまう。先日出勤したら、わが職場全員が仕事を忘れてテレビの前で大声援を送っていました。ちなみにテレビを見るのも仕事の一つなんですよ、信じられます? 皆さんのところはいかがでしょうか?
18日から1泊2日で東京・幕張メッセで開かれる「MACWORLD Expo Tokyo 1998」の取材に行きます。同僚は「どうせ遊びに行くんだろう」と言っていますが、半分当たっているので仕方なくスマイルしております。でも何事も勉強です。そう、Macの道は厳しいのです。常に新しい技術でパソコン業界をリードしていかなくてはならない運命を背負っているのです。会場で「CD NEWS!」あるいは「mako-rin !!」と叫んでくださったら、握手しに行きますので(^_^;;;うん、ちょっと恥ずかしいか?)よろしく。
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<今週の一句>幕張に 風邪ひき現われ さあ大変(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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