毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時＝１９９８年０２月２４日午前０９時５７分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆「リズム」石井竜也 featuring NORA
ソロになった石井竜也は、CDを聞いている限りは全くの２枚目路線で歌っています。でも時にはカールスモーキー石井に変身して、ひょうきんな３枚目で笑わせてほしいと思っているのは僕だけでしょうか。
TBS系東芝日曜劇場「まかせてダーリン」の主題歌を、元Orquesta de la luz (オルケスタデ・ラ・ルス）のヴォーカル、NORAを伴って歌っています。石井のどこまでも飛び続けていくような伸びやかな声はNORAのやや控え目な声とシンクロして、雄大な気分にさせてくれます。実は久しぶりにNORAの声を聞いたのですが、相変わらずはちきれそうで、聞いているものをわくわくさせる魅力がつまっていて素敵です。このCDでは、石井の影に隠れているのですが、あの声はちょっと他の女性ヴォーカリストもマネできません。それにしても元米と元オルケの歌男と歌姫という実に豪華な顔ぶれのCDになったではありませんか。
カップリングはこの「まかせてダーリン」の劇中歌に使われている「帰ろう〜you are my place〜」。疲れた人の心をそっと包み込んでくれる場所へ『帰ろう』と歌うバラード。ブレス部分に若干和田アキ子が観測されますが、それがちょっとしたアクセントになっていて、おしゃれ。結婚式で歌われるニューソングをタイトル曲は目指しているようです。（SONY Records、SRDL-４４４４、８１６円）
◎☆☆☆☆「大丈夫だよ」岡本真夜
最近静かな岡本真夜サン、元気にやっているのかいな、大丈夫かいな？ と思っていたら「大丈夫だよ」と歌い返してきてくれた。なにしろ、前回のシングルは「サヨナラ」なんて楽曲だから、このままどっか行くんんじゃないかと心配しておりました。
この歌「大丈夫だよ」は、失恋の大ショック（たぶん１週間ぐらい寝込んだ）から一転立ち直り、新しい生活をこれから始めようとししている女性の歌。さわやかな岡本の歌声に乗っているために、悲しさ光線はあまり出ていないものの、かえってその気丈さが痛々しいような…。でもこういう場合は男性たるもの黙って見守る、というのが大鉄則ですぞ、って人生相談の時間じゃなかった。そう、人生相談、恋愛の達人真夜サンに相談したい人はこのCDのカップリングを。
そうそのカップリング曲「悩んでないでLet's Go! デス」は、真夜のDJしながらの歌声が聞ける（ううん、ラジオの実況版ではございません）ような仕掛けになっています。この仕組み、実は個人的に大変気に入っていて☆☆☆☆☆です。深夜放送でしょうか、悩み、人生相談のような形をとっていて、最後は問題を解決し、リスナーを大いに励ましてくれます。失恋した東京都世田谷区のゆうこちゃんと野球選手目指す中村くん、無事二人の念願叶ったら、どうかまた岡本真夜先生に手紙を出してあげてください。そうすれば「続・悩んでないでLet's Go! デス」がリリースされるかも。（徳間ジャパンコミュニケーションズ、TKDA-７１３００、１０２０円)
◎☆☆☆☆「NEW ALBUM」SHOGUN
昨年秋、松田優作出演のコーヒーCMと共に蘇ったSHOGUNのニューアルバムです。
SHOGUNは、ケーシーランキン（Guitar/Vocal)、芳野藤丸（Guitar/Vocal)、大谷和夫（Piano/Keyboard)、ミッキー長岡（Bass/Vocal)、エリック・ゼイ（Drums/Acoustic Guitart/Vocal)といったオリジナルメンバーを中心に１７年ぶりに復活して、こうしてアルバムをリリースするなど本格的な活動を再開しています。みんな現役スタジオミュージシャンですから、ここに収録された１３曲はもう完璧の演奏。メインヴォーカルをとった芳野による渋いヴォーカル曲が多く、大人の香りが全体に漂っています。
いわゆるいぶし銀の味わいというのでしょうか。男のラブソング「Stating All Over Again」は軽快な曲にもかかわらず、なんか哀愁を帯びていて、トホホ泣けてきますね。Macintoshでいえば「（二人で）デスクトップの作り直しをしようぜ」っていったところでしょうか。人によってはPRAMクリアも同時にしてしまうかもしれません。
クレジットを見ていたら、ミッキー長岡 は、大滝詠一やアン・ルイスなどのレコーディングセッッションに参加しているんですね。うーんナイアガラ〜しています。(SONY Records、 SRDLー４１６７、３０５９円）
＜反省＞１８日から東京・幕張メッセで開かれた「MACWORLD Expo Tokyo 1998」の取材に行ってきました。せっかく風邪治りかけていたのに、しっかり幕張風邪をひいて帰ってきました。関東方面は連日のように非常に陽気がよくって、雪降る東京の映像ばかり頭にこびりついていたので、厚着をして行ったのが大きな間違い。あんまり暑いのでたまらず、Macを愛する漫画家の会「J-MAC」顧問で、「Mr.Tips 」の愛称で知られる立野康一さんに頼んでコートなど一式を預かっていただき（立野さん、J-MACの皆さん、ブースのワコムの皆さんありがとうございました）、身軽になってあんまりうれしくて会場内をうろつき過ぎたのがいけなかったのでしょうね。立野さんの管理責任は一切ございません、もちろん（でも時間的余裕があれば一緒に飲みに行きたかった。なにしろ女性ばかりでしたもん、J-MACは）。帰りの新幹線から発熱し始めて、自宅に帰るなりダウン。うんうんうなっておりました。夢の中でMacが幕張メッセの中を飛び回っておりました。さすが幕張風邪はすごい。会場で「CD NEWS！」あるいは「mako-rin !!」と叫んでくださる人は幸い（？）いらっしゃいませんでした。でも昨年１２月の大阪MacFanExpoで知り合いになった多くの方々に再会できて、ご協力で良い取材になりました。ありがとうございました。
そんなわけで今も風邪熱の中、締切に遅れながらもMacに向かっております。ああ〜しんど。
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＜今週の一句＞幕張で 大風邪ひいて もう大変（mako-rin詠める）
筆者／copy right=フルタマコト
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