CD NEWS02月20日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年02月22日午後01時10分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

CD印の飾り棚線マーク

◎☆☆☆☆☆「LA GENERATION READYMADE 2000」readymade artists

■01ルパン三世主題歌 3(the readymade やんぐ OH! Oh! Mix)remixed by 小西康陽
■02.Mansfield's theme by Mansfield
■03.黒ネコのマンボ by コモエスタス
■04.地球を七回半まわれ by 野宮真貴
■05.CAFE SCIANTUNG by 岩村 学
■06.小心者克服講座 remix by ロケットマン
■07.ファンタスティック・アヴァンチュール 〜L'aventure Fantastique
   by ファンタスティック・プラスチック・マシーン
■08.黄色の世界  by J・ガールズ
■09.わたしのすべて (短編映画のためのアレンジ) by ピチカート・ファイヴ

 *********(readymade)レーベルのアーティスト総出の珍しいアルバム。CDの帯には「ヴィヴァ・ラ・ジェネラシオン・レディメイド・ドゥミル! 輝けるレディメイド新世紀に向けて、レアトラックも収録したお得なお得なサンプラー盤」と印刷してあります。何? サンプラー。そう、ピチカート・ファイヴの小西康陽を始め今、クラブシーンで大人気のコモエスタ八重樫(コモエスタス)、池田正典(Mansfield) らが、全国DJツアーに先駆けて記念にリリースする一枚、という性格付けです。

これまでreadymadeレーベルでリリースしている様々なアルバムの中から選りすぐりの楽曲が全部で9曲。この選曲がなかなかのマニアックさ。それにしてもこの顔ぶれ、この楽曲、実にサンプラーらしいですが、もう胸張っての大自慢大会になりそうな自信作ばかりなので、「ピチカート・ファイヴ、コモエスタ八重樫、池田正典って何?」という方はぜひ、御一聴を。世の中、こんな楽しいサウンドがあったのか、生きていて良かった、と感じる人が出るかもしれません。まだまだ地球は捨てたものではありません。

 ルパンものなら日本コロムビアの右に出るところないのですが、この「the readymade やんぐ OH! Oh! Mix」という名前の小西リミックス、非常に臨場感あってバッツグ〜ン(大橋巨泉と共に復活した“ナウ”い言葉)。Young Oh! Oh!、だなんて、MBSの斎藤努氏や川村"DE DE"龍一氏が聞いたら喜びそうです。僕のお気に入りは「Mansfield's theme」です。宇宙的視野と007なんかが渾然一体となってカッコよくて好きです。続く「黒ネコのマンボ」も途中で抜けるような「ヒュー、ヒュー」(シュー、シューかな?)という女性のちょっと色っぽい掛け声がなんだかすっごくセクシーでおすすめ。そして野宮真貴さんの「地球を七回半まわれ」もモーレツからビューティフルへの1970年代風の“のんびりした”コマーシャルフィルムを見ているような楽しさが伝わってきます。ふかわりょうくんの「小心者克服講座」は大阪人にもピチカート・ファイヴ・ツアーで抜群に受けたネタ集です。

 さて、この気になるツアーはこの3月開催。ピチカート・ファイヴの小西康陽をはじめ、コモエスタ八重樫(コモエスタス)、池田正典(Mansfield)など*********(readymade)records,tokyoのアーティストが全国各地を駆け回るというから楽しみです。東京では総出演みたいになるのはやっぱり地の利か、ちょっとうらやましい。スケジュールは以下の通り。
●3月11日 (土)=大分 BOYCE / DJ's : 小西康陽・コモエスタ八重樫(コモエスタス)・池田正典(Mansfield) ===(問)097-532-1345
●3月12日 (日)=福岡 デカダンデラックス / DJ's : 小西康陽・コモエスタ八重樫(コモエスタス)・池田正典(Mansfield)===(問い合わせ)092-761-9111
●3月13日 (月) =長崎 Ayers Rock / DJ's : 小西康陽・コモエスタ八重樫(コモエスタス)・池田正典(Mansfield)===(問)095-828-0505
●3月16日(木) =東京 新宿リキッドルーム / DJ's : 小西康陽・コモエスタ八重樫(コモエスタス)・池田正典(Mansfield)・岩村学・ロケットマン(ふかわりょう)・野宮真貴===(問)03-3200-6831
●3月19日 (日)=名古屋 OZON / DJ's : 小西康陽・コモエスタ八重樫(コモエスタス)・池田正典(Mansfield)・ロケットマン(ふかわりょう)--- info.052-242-0780
●3月24日(金) =大阪 joule / DJ's : 小西康陽・コモエスタ八重樫(コモエスタス)・池田正典(Mansfield)===(問)06-6214-1223
 (日本コロムビア、COCP-50250、2100円)


◎☆☆☆☆「MILLENNIUM GREETING」V6

■01.野性の花
■02.Life goes on
■03.My DAYS
■04.野性の花(Growing mix)
■05.Life goes on(Space Mix)
■06.My DAYS(Plasma Funk Mix)
■07.野性の花(Original Karaoke)
■08.Life goes on(Original Karaoke)
■09.My DAYS(Original Karaoke)

 関西地方では、「20th Century」が関西セルラー電話「企業/cdmaOne」編を、「Coming Century」が関西セルラー電話「企業/デジタルセルラー」編のCMをやっていて、バックに流れる「野性の花 」が妙に耳に残って気になっていました。一度気になり始めたら、やっぱり腰を落ち着けて聞かねばならないのがCD NEWSERの取るべき態度です。それにしても携帯電話の動きの早いこと。これはもう本家本元のパソコンの世界以上の目まぐるしさです。あんまりいろいろ機能があり過ぎて、どの機種にしたら良いのか正直迷ってしまいますし、異なる電話会社ともようやく、というか当たり前なのですがインターネットメールで共通にメールが送れるようになりました。コンテンツもそろってきて、そのうち出かける時は携帯電話1本持っていたら、ほとんどのことはできる世界に変わって行きそうです…。あ、脱線していた。そうそう腰を落ち着けて聞いたのがこの「MILLENNIUM GREETING」なのです。

 で、CDを手に取って見つけたのが、「野性の花 」の作曲・編曲に田島貴男のクレジットされていること。そう、あのオリジナル・ラヴの田島クンなのです。そういえばよーく聞けば田島節と言えそうな部分がいくつかあります。イントロからして田島クンです。むひょ〜、だから印象に残っていたのか、と納得しまして、改めてV6のヴォーカルを聞き直してみました。
 
 全体に「可もなく不可もなく」、という感じですが、彼らの元気さがややちょっとそぐわないような気もします。でもコーラスなどはこれまでのV6の作品の中ではBESTです。持ち回りというか順番に歌っていくところはアイドルものなのの宿命なので仕方がないのですが、幸い大きな破たんはなくすんなり聞けます。楽曲がいいのですから歌い甲斐がきっとあるはずです。田島節になりそうなところも素直に歌っているのも好感が持てます。真似しようたって難しいですもんね、ここんところ。
 
 本来の聞き方ではないのでしょうが、コーラス部分や楽曲そのものを楽しむには「7」のオリジナル・カラオケのトラックが最もオススメです。オリジナル・ラヴらしい灰汁の強さも楽しめ、貴重なトラックといえそうです。田島クン自身が歌うとどうなるのか、そのあたりも想像して実に楽しいです。それにしてもこんなこと書いているとV6ファンからは怒られそうですが、V6ファンもこれもなんかの縁と思ってぜひ、田島クンのオリジナル・ラヴの一連の作品を聞いてほしい、と思うのです。

 (avex trax、AVCD-30077、1260円)

◎☆☆☆☆「聖なる海とサンシャイン」The Yellow Monkey

■01.聖なる海とサンシャイン
■02.聖なる海とサンシャイン-Suspend Minnow Version-
■03.聖なる海とサンシャイン-Sunshine-
■04.聖なる海とサンシャイン-Sunnyside of winter mix-
■05.聖なる海とサンシャイン-jaz raser drive mix-

 「バラ色の日々」に続いて、早くも1月26日にシングル「聖なる海とサンシャイン」が発売となったイエモン。今年はなかなかピッチが早い。ついにスピード時代(おいおい、死語か)にイエモンも対応したようです(^_^)。

 それにしてもCD NEWSももう少しスピードアップが必要でしょうか。まあ、発行日のマイナス2カ月以内のCDは勝手に“善(よ)し”としているので、お許しください。さて「聖なる海とサンシャイン」。これまでと違っているのは、このCD、基本的にこれ一曲という点。まさに一曲勝負。「2」から「5」ってバージョンをいろいろ変えてみました。こんなんもありますよ、ちょっとこっちもいいでしょ、これずいぶん迷ったの、でもさ、やっぱりこっちかな? っていう本来は表に出てこないところ。僕はこういうのは結構嫌いな方ではないのですが、人によっては潔しとはしないでしょうね。CD NEWSへのメールの中でも、このあたり意見が別れています。いろいろ挑戦しているのは分かるけれど、イエモンクラスなら、本当に一発勝負で、他のバージョン一切収録せず、「これしかない」の一曲で攻めてきてもいいと思うのですが…。

 もっともアーティスト本人は「一発勝負」をしたくても、レコード会社などがそれを許さなくて無理矢理バージョン違いや別テイクを、さも重要なもの、ファンサービスと考えて入れることがあるから一概に、どうのこうのといえません。むしろ史料(資料)的価値のあるのは「プリプロダクション」に当たるようなカセットテープに(最近はMDか)、ギター伴奏だけのシンプルな音。さすがにこれをCD化するようなことはレコード会社はやっていません。

 でも無意味なバージョン違い(イエモンのこの作品が、というわけではありません。誤解なきように)もの入れるくらいなら、僕はプリプロを入れておく方がよほど親切と思っています。もっともすべてのCDに入れる必要はなくて、ベスト盤とか、「集大成」のおまけくらいにしてほしいですが。もし余裕のあるレコード会社は、1曲だけ入っているCDとバージョン違いいろいろ入れているCDの2種類をリリースして(値段はもちろん1曲だけの方が安い)、どっちが売れるか検証してみてほしいなあ。ひょっとしてどこかがすでにやっていて検証の結果が今の形態なのでしょうか?

 以上の話とは、もちろん違うでしょうが、この4番目に収録されている「聖なる海とサンシャイン-Sunnyside of winter mix-」はちょっとプリプロっぽくておもしろい。アコースティック・ギターと吉井のア・カペラっぽいヴォーカルなどが結構、説得力あってこの楽曲でやりたかったことを表現していておもしろいと思うのですが。こういうのがさりげなく入っていると僕はアーティストもレコード会社もぐっと親近感わくのですが…。

 (BMGファンハウス、FHCF-5002、1050円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎16日から4日間、千葉県・幕張で開催の「MACWORLD Expo/Tokyo 2000」に行ってきました。それにしても今年は初っ端からつまずきました。琵琶湖の西側を走る湖西線の始発電車に乗り込み、京都で新幹線ひかりに滑り込んだにも関わらず、なんと大雪のため、米原ー名古屋で1時間10分あまりの遅れが出て、ジョブズの基調講演は5分しか楽しめませんでした。

◎でも、とあるホテルの前で人待ちをしていると、ジョブズが至近距離1mに近付いてくるではありませんか。ちょっとミーハーだけどうれしかったなあ。今年は例年より1日だけ開催日が延びたとか。その開催日を延ばしたのは、ジョブズCEO本人の意向でしたが、予想通り新型PowerBookG3の発表、PowerMacのラインナップの改め(結局初期のラインアップに落ち着いた)、そしてグラファイトカラーのiBookと一気に3ラインもの発表を行ってくれました。どうやら日本国内でのExpoでは何も新製品は発表されない、という過去のジンクスはこれで大きくくつがえされ、今後、幕張ExpoはAppleウオッチャーの注目を浴びる舞台になるでしょう。

◎でもなんか忘れられているような感じしません? きっとあれは5月の声を聞かないと出てこないのかも…。あれってなあに?

◎メールマガジンの150号記念の方針について、有名CD NEWSERで150号記念実行委員長の星あきらさんに相談したところ、次の返事がきました。「150号記念イベントとしては、やはり景品付きで何かやりませう」とのこと。分かりました、プレゼントかき集めておきます。CD NEWSでは、プレゼントを提供してくださる方を歓迎いたします。なんか持っている人メールください。

 で、星実行委員長の提案が「替え歌エンディングテーマコンテスト」でございます。ノリが軽いmako-rinはさっそく賛成申し上げましたところ、どういうわけだか星150号記念実行委員長から第1号の応募が…。

「エントリーナンバーわん!星あきら」
「土曜の夜の恋人に」(作曲・ナイアガラの巨匠、大瀧詠一)の替え歌で

「MA MA MA〜ふるたッマコリンのSee See See 〜CD NEWS!
〈くりかえし〉
毎週読まなきゃ駄目さ!(フッ)
読まずにゴミ箱そ〜りゃアカン!
読んだら最後(さぁ〜いご〜)
CD NEWSの虜(と〜りこォ〜)

パ〜パラパパパポ〜ン、パ〜パ〜パ〜パ〜ン、エ〜オ、エ〜オ」


「お粗末。」

 いやあ〜〜、終わりましたか、もう聞いている方が身も縮まる思いで(^_^;;)最初からこのような強力な応募があって、この先、これを超える替え歌が出てくるのかちょっと心配ですが、ま、CD NEWSERのことです。なんとかなるでしょう。では皆さんからのメールでの応募を心からお待ちしております。星さんに負けるな。
Subjectに「CD NEWS150号記念替え歌」と明記し、Mailto:cdnewsjp@yahoo.co.jpまで奮って御参加ください。発表は、CD NEWS150号記念メールで。

◎簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>出たね出た 出た出た出たよ お金ない(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが そこのあなた !メールをください!
手紙マーク
cdnewsjp@yahoo.co.jp

前号に戻る戻るマーク ホームに戻る 進むマーク次号に進む
ホームに戻る