毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年02月27日午後10時30分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「ジェニーはご機嫌ななめ」HI-POSI
■01. ジェニーはご機嫌ななめ Jenny is bad mood
■02. ラジオスターの悲劇 Video lilled The Radio Star
■03. ジェニーはご機嫌ななめ R&R Mix'99 remixed by 近田春夫
J-POPファンには非常に懐かしいナンバーが、HI-POSIの手で蘇えりました。ジューシィ・フルーツのカバー曲「ジェニーはご機嫌ななめ」。確か、僕はこのオリジナル・レコード「ジェニーはご機嫌ななめ」を持っております、どっか探せば出てくるはず。しかもこのレコード、レーベル部分がカラー写真の限定版。ヴォーカルのイリアの写真がしっかり入っておりました。このレコードは岡山市内に住んでいた頃に、JR岡山駅前のドムドムというハンバーガーショップが1階にあった店の5階のレコード店で購入したものです。なかなか売れないレコードで、きっと岡山人はこのレコードの良さに気が付かなかったのでしょうけれど、結局、1カ月くらいして、あまりに不憫な気がして僕が購入したのです。
イリアで思い出すのは、岡山大学に行く途中に「イリヤ」という名前の八百屋さんか果物屋さんがあったこと。なんだか連鎖反応的な記憶です。このイリヤの前を車で通るたびに、テープに取った「ジェニーはご機嫌ななめ」を車内で流して、『イリアとイリヤ、ほらほら似ている』と一人満足していましたから、そんなめちゃくちゃな記憶断片が、今となってはパブロフの犬みたいに混在一体となった記憶として蘇るのでしょう。それと岡山ビブレの仲が良かった書店の店員さんの名前も確かいりやさん(もう一人は蜂谷さん)でしたっけ。
近田春夫がプロデュースするこの「ジューシィ・フルーツ」はなかなかカッコ良いバンドでしたが、ちょっと歌謡曲に振った部分があって、時々「ザ・ベストテン」などの歌番組に出ているのを私はチェックしておりました。
ところで、HI-POSIは、この名曲「ジェニーはご機嫌ななめ」を非常に忠実にコピーしております。なんでも 彼らのLIVEでは欠かせないレパートリーとしてお馴染(なじみ)となっているそうです。このあたりのヴォーカルは、もりばやし みほの得意とするところかもしれません。イリアもかなり作って歌っていましたが、この声が出せるのは、「ノンたん」の声が出せる千秋くらいかな、と思っていたので、この意外な組み合わせに驚いております。
再び、おぼろげな僕の記憶によれば、イリアは、CX系の人気番組「オレたちひょうきん族」にもひよこちゃんの衣装を身にまとって出ていたはず。う〜ん、ロッカーってなんでもやらなければならないんだな、と少々ショックを受けました。YOUがお笑いに走った時は、このイリアの記憶があるので、それほど驚きませんでした。イリアのひよこ姿可愛かったな、と。 それから、「ジェニーはご機嫌ななめ」を作詞した沖山優司くんの「東京危険野郎」、あるいは「東京冒険野郎」、一体どっちでしたっけ(両方とも違っていたりして)、あの変なソロレコードも探せば出てくるだろう、とレコード方面の棚を見ております。
テクノポップを得意とするHI-POSIですが、この「ジェニーはご機嫌ななめ」真面目なコピーにやや不満を持つ人がいるかもしれません。そんな人には「3」の「ジェニーはご機嫌ななめR&R Mix'99 remixed by 近田春夫」がオススメです。なにしろ当時プロデュースした近田春夫自身がリミックスしているのですから、これはもう原曲をほとんど無視した大改変でして(もっとも原曲の作曲者は近田本人なので、どうってことないか)、全く違う一曲といった感じ。きっとHI-POSIもこのリミックス聞いて、逆にオリジナルに忠実に、と決定したのではないか、と思います。
カップリングもカバー曲。こちらもテクノポップファンには、すでに古典になりそうなバグルズのスマッシュヒット曲「ラジオスターの悲劇 Video lilled The Radio Star」ですから、時代がどんどん古くなっていきます。でも、このアレンジはなかなかの聞き物で、オリジナル曲よりはるかに楽しくて遊んだ一曲に仕上がっています。HI-POSIによるテクノポップ古典シリーズ、次回が楽しみ。
(日本コロムビア、COCA-50242、1260円)
◎☆☆☆☆「Goodbye Yesterday」今井美樹
■01. Goodbye Yesterday
■02. 4月になれば
■03. Goodbye Yesterday(INSTRUMENTAL)
■04. 4月になれば(INSTRUMENTAL)
CD NEWSでは久々の今井美樹ちゃんです。しかも彼女の9年ぶりの主演連続ドラマ「ブランド」(フジテレビ系毎週木曜日午後10時)の主題歌で登場。
タイトル曲「Goodbye Yesterday」は、公私共に一体となった布袋寅泰による作詞・作曲・編曲。タイトルも昨日までの私に感謝しながら、これから生まれ変わっていこうという姿が見えてきます。じっくり聞いていると、布袋寅泰・今井美樹夫妻による「転居案内通知」といった感じがしないでもないです。転居案内の中にはさりげなく、これからの二人の決意なんてものが書いてあるものなのですが、歌詞がそんな意味合いを持っているように聞いてしまうのはきっと邪道なんでしょうね。
最近のシングル3作「flowers」、「氷のように微笑んで」、「SLEEP MY DEAR」が、打ち込み主体のサウンドになっていましたが、今回のシングルは昨年1月から3月に行われたツアーに参加したミュージシャンによる生のリズムをレコーディングしたところが大きな違いです。今井美樹の透き通るようなヴォーカルが、より厚みのあるサウンドによってさらに際立っているのが分かります。
カップリングの曲「4月になれば」(作詞:岩里祐穂 作曲:布袋寅泰 編曲:布袋寅泰)は軽快なシャッフル・ビートに乗せて歌うポップ・チューンナンバー。今は寒い2月ですが、ポカポカと太陽の恵みを受けながら暖かみを感じていく、この時期ならではの4月への期待を込めた実に心温まる一曲。身も縮むほどの寒さももうすぐ峠を越します。なんだか寒がりには朗報そのものですね。
それにしても久々に歌手、女優としての今井美樹が戻ってきたのはファンの一人としてやっぱり一番うれしいことです。アクティブに活動を始めた今井は、春の温かみと共に僕にとって実に楽しみな動きの一つです。
(WARNER MUSIC JAPAN、WPCV-10059、1200円)
◎☆☆☆☆「Good News Come」グン
■01. Good News Come
■02. Psycho Bat Glider
■03. Hard To Believe
■04. Good News Come (ain't no joke remix)
爆裂・轟音ギター好きは要チェック、というのがこのグンの作品です。グンは1972年8月23日、福岡県北九州市で生まれ。北九州市の人気バンド「DAY'S CHANNEL」のヴォーカリストとして1996年まで北九州市で 活動しバンド解散後、1998年に上京してソロ活動を開始しています。
影響を受けたのは、90年代以降のオルタナティブ、グランジ、パワーポップといったロックフィールドから。作詞・作曲からアレンジ・演奏まで すべてを一人でこなす一方、そのパワフルなギタープレイも定評があります。インディーズのMonsoon Recordsから2枚のミニアルバム 「STEREON」「ALTER-NET SURF」をリリースし、1999年10月21日、SME Recordsからフルアルバム「SUPER APE」で、メジャーデビューしています。
マキシシングル「Good News Come」のタイトル曲「Good News Come」は、アコギから始まって、ラウドな爆裂ギターサウンドに化けていきます。でも、この音の連なりが強引なのに実に気持ちいい。歌詞は全部英語で、二重人格の男が、もう一人の自分を発見したことを歌っているそうですが、なんだか一人漫才のような気がしないでもない。結構日常的に「ぼけ」と「突っ込み」一人でやっている関西人には親しみのわくキャラクターです。
「Psycho Bat Glider」、「Hard To Believe」までギターサウンドは一気に駆け抜けます。その音のまっただ中にいると最初はラウドに感じていた音も心地良くなってきます。何度も何度もループするような音がいつしか期待と共に気持ち良くなってくるのですから実に不思議です。ギターをたしなむ親しい友人には、おもしろいから一度聞いてごらん、とメールしてあげたい楽曲ばかり。
(SME Records、SRCL-4752、1223円)
<反省>
◎編集後記が二つあるメールマガジンとしてその筋では有名なCD NEWSですが、いつもこれを書いている時が一番心安らぎます。だって、人によっては本文よりもこっちの方を先に読んで、今週のmako-rinの起こした様々な失敗などを分析してくださっているかたもいるのですから。
◎しばらくネタにするのを遠ざけていた愛犬ミルクですが、寒いのは主人に似て大ッ嫌い。雪を見るとすぐに犬小屋に隠れてしまうし、夕方「お散歩に行こうぜ」の甘えた泣き声も一切出しません。もう一つ嫌いなのが雨。とにかくもう小雨ですら嫌で水に濡れるのが、もう絶対嫌だ、と顔に書いているほど徹底しています。だから、冗談でホースの水などを向けたら、当分許してくれそうにもありません。今まで何頭か犬を飼っているのですが、こんなに水嫌いな犬を見たのは初めて。で、今よく考えたら、体を洗わせることに抵抗するので、年に数回ほどしか洗ったことがない。しかもいざ洗うとなるととにかく水から逃げ出そうと大暴れするので風呂に入れるのが大変。どうしたらいいんでしょう。もっとも本人(犬)はいたって清潔好きときていますから、風呂問題、実に困った問題なんですが……。
◎CD NEWS150号記念「替え歌エンディングテーマコンテスト」の要項について先週お知らせしましたが、エントリーナンバーわん、星さんの替え歌に皆、腰を抜かすほど驚いたのでしょう、2月27日現在応募はゼロです。あはは。このままでいくと星さん、ひょっとしたら最優秀賞は、あなたかもしれません。でも150号記念実行委員長が当選してもいいのでしょうか。なんでもありのCD NEWSながら、ちょっと悩む。まあ、締め切りはまだまだ先ですから。オークションと同じく直前になって、とんでもない動きがあるかもしれません。いずれにしろ公明正大にっちゅうわけで、最後の審査はCD NEWSERにやってもらおう、と考えています。
◎ちょっと重要【CD NEWS150号記念「替え歌エンディングテーマコンテスト」要項】応募は必ずメールで、1作品1通としてください。Subjectに「CD NEWS150号記念替え歌」と明記し、
cdnewsjp@yahoo.co.jp
まで奮って御参加ください。発表は、CD NEWS150号記念メールで。まだ先ですよ。何月何日になるんでしょうねえ、計算が弱くって、先々のことまでわかりましぇん。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>金ないが PowerBookほしいと 独り言(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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