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CD NEWS03月07日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年03月08日午後00時50分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆「ワインレッドの心」玉置浩二

1.To me
2.ワインレッドの心
3.Friend.
4.夏の終わりのハーモニー
5.夢のつづき
6.瞳を閉じて
7.恋の予感
8.あなたに
9.悲しみにさよなら
10.碧い瞳のエリス
11.朝の陽ざしに君がいて
12.ゆびきり
13.あの頃へ

 玉置浩二の最近のリリースものってすごく新鮮でいいなあ、と思っているのはmako-rinだけでしょうか。このアルバムは、玉置自身が所属した「安全地帯」(ってバンドあったの知っていますよね)のセルフカバー的な一枚になっています。13曲すべて玉置自身による完全な新しい録音となっています。だから古くからのファンは、安全地帯のアルバムを引っ張り出してきて聞き比べができるんですね。
 最近の玉置作品の延長線にある、アコースティックギター一本での弾き語り、というトータルイメージが貫かれています。時おり、ボリュームを上げにいかないと、聞こえないほど、消え入りそうにか細い音になったり、力強くなったり、それは玉置の心の内側を表すようなヴォーカル。シンプルなギターの音だけに逆に広がりが出てくるようです。イメージがどんどん膨らませていけるようです。
 玉置の繊細なヴォーカルが、まるでこの季節のように、だんだん春を迎えて何か心弾むような、心地よい雰囲気を醸し出してくれています。こういうアルバムって気付かないくらいの音量でさりげなく部屋の片隅で流れていると(近付いたら気が付く)いいですね。聞きたくなったらボリュームを上げるより、むしろ耳を近付けて聞くというのが正しい聞き方なのかなあ、と思ったりしています。それにしても名曲ぞろいの選曲にちょっとうれしいCDだなあ。

 (FUNHOUSE、FHCFー2447、3059円)


◎☆☆☆☆「僕は愚かな人類の子供だった」佐野元春

1.僕は愚かな人類の子供だった(Original Version)
2.僕は愚かな人類の子供だった(CMJK Version)
3.僕は愚かな人類の子供だった(DJ CELORY Version)

久々の佐野“Lion”元春選手のシングルは手塚治虫さんに捧げるディディケートもの。手塚さんだけでなく、彼の作品の人気キャラクター、鉄腕アトムにも敬意を表わしています。

 鉄腕アトムは最後は人類を救うために身を犠牲にして太陽に突撃していったのですが(その続編も存在しますが、ややこしいので僕は正編の終わりをとらえています)、元春は、そのあたりも作品に取り込んでいます。たぶん、リアルタイムで月刊「少年」で読んでいたのではないでしょうか。アトムは人類を愛し、人類そのものになりたかったが、その希望は叶えられないばかりか、ロボット、アンドロイドとして心ない人々から差別されてばかりいました。そんな愚かな人類のために、でも愛しているからこそ、ロケットを抱き締めながらアトムは複雑な気持ちの中で太陽に向かっていったんだと思います。このあたりがタイトル「僕は愚かな人類の子供だった」となっているようです。

 ほとんど歌というより、アトムに捧げる朗読のようになっていますが、佐野の言葉に共感を覚える人はとっても多いはずです。ほかに2つのDJリミックスバージョンがあって、これもおもしろく聞かせてくれます。途中にかすかに聞こえてくるアトムのテーマソングに一瞬、体がビクッとするくらい驚かせます。ある時期の子どもたちにとってアトムこそは、泣いて、笑って、いっしょに怒れる唯一のキャラクターだったからです。アトムが泣き、笑い、怒ると、それを読む読者も素直に泣き、笑い、怒っていたのです。実に単純明解。僕なんかアトムと同じように空が飛べるもんだと思って、こたつの上から跳び、一瞬宙に浮いたものの重力には逆らえず畳に全身を打ちつけ人類の限界を痛い思いと共に知ったものです。

 そんな未来の時代を描いたアトムを題材に山下達郎も歌っていますが、みんなアトムが好きだったんですね(もちろん横山光輝さんの「鉄人28号」の方が好き! という子どももいましたが)。七色の粒のチョコレートの円筒形容器の中に入っていたアトムシール(ああ、大事にしていたのにどこにいってしまったんだろう)とか、この歌を聞きながら忘れていた記憶が蘇ってきました。懐かしさだけでなくもう一つ気付いたのは、実は手塚さんが描いていた時代がすでにきている点です。でも、まだアトムのような素敵なロボットは完成していませんし、平和な時代になっていません。アトムから見てまだまだ僕らは愚かな人類のままなのかもしれません。とっても寂しいけれど、現実社会は手塚さんの理想に追いつけていません。

 (Epic Records、ESCBー1945、1223円)


◎☆☆☆☆「SO YOUNG」THE YELLOW MONKEY

1.SO YOUNG
2.NEW YORK CITY LOSER
3.So Young(Instrumental)

 THE YELLOW MONKEYの通算18枚目のシングル。THE YELLOW MONKEYは、1998年4月から約1年にわたり113本というバンド史上初のロングツアー「PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99」を行ってきました。ほんとうに長い間御苦労さま、と声をかけてあげたい。

 この忙しい最中にも、しっかりロンドン、ニューヨークにレコーディングに行くんだから、もうどこにエネルギーが潜んでいるのか実にタフな4人ですわ。その多忙な中で生まれたのがこのシングルというわけです。ところでその忙しかったライブの模様は「PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99最終日LIVE」として横浜アリーナより生中継されます。SPACE SHOWER TV(3月10日19:00~20:00)やViesic(3月10日20:00~21:30)です。このほか街頭ビジョンでの生中継は3月10日19:00~19:15に、東京は、スーパーライザ渋谷、渋谷109フォーラムビジョン、大阪は、道頓堀トンボリステーション、名古屋はライトニングウエイブ・ナギィ、福岡は天神イムズビジョン、札幌は、すすきのメガビジョンで行われます。会場には、行けなかった人には必見ですね。

「SO YOUNG」は、なんとイエモンなりの青春の歌です。昔、「Too Young」っつうスタンダード曲がありましたね、それとはちょっと違う。青春そのものを歌うちょっとイエモンにしては非常に真面目な一曲です。よほどアメリカ、イギリスの生抜きが良かったらしい。たぶん、今後のイエモンのスタンダードになるでしょう。

 カップリングはイエモンらしい「NEW YORK CITY LOSER」。ニューヨーク行ったら外人だらけっだっつう感想もいいねえ。それにしてもさっすがイエモンと思ったのは、かの米国大統領まで寂し気なルーザー(かな?)にしてしまう強引さ。でもルーザーに対して「戦え」って叫んじゃうところなんて、一気に「ニューヨークシティールーザーのテーマソング」って雰囲気になってしまうのが大変おもしろくって3重丸。いつのまにかルーザー応援歌になっているんだもん。こんな風景(エモーシャルな部分も含めて)って、もうニューヨーク独自のものでもないっていう点に一番気付いているのがイエモンだったりするんですね。世界各国がニューヨーク化してるだもん。

 (FUNHOUSE、FHDFー1713、1020円)


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Coming Soon


 <反省>風邪と花粉症のダブルパンチくらっているmako-rinです。医者に聞いてもくしゃみが出るのは、どっちのせいか分からないとか。でも僕は知っています。連続技(5回くらい)のくしゃみが出る時は「花粉症」。鼻水がとめどなく流れる時や、目が痛くてこりこりするときも。風邪はのどの腫れと、関節炎ではないか、と見当をつけていますが、素人判断なのであまり当てにしないほうがよさそう。でも、もし花粉症の方がこのメール御覧になっていたら、できるだけすみやかに医者に行くことをおすすめします。結構対策用の薬などはそろっているんですね。一揃もらうと薬袋だけで5袋になりました。難儀な季節到来です。夜もゆっくり寝られない、本当に嫌なものです。

 脳死移植が日本国内で法制化後初めて行われましたが、その模様をテレビで見ていて一点だけ気になったのは、アイスボックスで移植用臓器を病院に運び込む姿。信州大学ではアイスボックスをしっかり担架に乗せて運び入れてましたが、ある大学ではアイスボックスを肩からぶら下げてそのまま入り込んでいくではありませんか。なんか違うなぁーと感じたのは、アイスボックスに釣り立ての魚介類が入っているんではなくて、人間の臓器が入っている点です。人の体を離れたら確かに単なる一つの臓器に過ぎないのかもしれませんが、あまりに無造作に扱われているように感じて、なんかとっても嫌な気がしました。それは僕だけの感情かもしれませんが、やっぱり僕なら信州大学なような手厚い扱いを受けたいなあ、と思いました。たとえ時間に追われていても、これこそが人間の最後の尊厳を守る大きな方法だと思うのですが、どんなもんでしょうか? さりげないところに、移植しようとする大学、病院の姿勢が出ているような気がしました。


簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>花粉症 頭痛がして 何もできす(mako-rin詠める)
Macさん エミュレータで プレステし(いろんな人がはまっています、とmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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