毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2001年03月17日午後04時30分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「orbit-3」 m-flo
■01. orbit-3
■02. orbit-3 [Jazztronik G-street mix]
■03. How You Like Me Now ? [V.I.P. remix]
■04. The Rhyme Brokers
■05. orbit-3 [instrumental]
m-floのニューシングルは完全受注限定生産です。限定ものに弱い(mako-rinも弱いし、mako-rinの知人も結構弱い。したがって会話は「あ、これ限定品」「おお、レアー、レアーやんか」というパターンになりがち)人は迷わず一枚仕入れておく必要がありそう。
で、単に限定もの、というだけでなくてこのシングル(実質はマキシシングル)は実に良く出来た一枚なので持っていて決して損ではありません。
「orbit-3」(orbitって「軌道に乗っている」なんて意味があります。もうすぐ軌道から外れて地上に落ちてくるのは確かロシアのミールでした)は、簡単にいえば男女の三角関係をモチーフにした楽曲。三角関係に別れを告げ、あなたの心に飛び込む方法をなんとか知りたい……といえば簡単に終わってしまいますが、これがなかなか。
そんなミッドテンポのナンバーはLisaの優しい歌声と際立つメロディーライン、Verbalのちょっと鼻に詰まっているよう(花粉シーズンだからか?)なラップも聞きどころです。
また、m-floがインディーズ時代の幻の楽曲「The Rhyme Brokers」は、いつまで聞いていても飽きないイージーリスニングなような一曲。ラップの内容もしっかり聞き取れるのですが、頭の中で再度文字列を再構築せずに、そのまま楽しんでしまう方が気持ち良いです。
(rhythm zone、RZCD-45020、1223円)
■01. 美しき世界
■02. 風が吹いたら
■03. 去りゆく君へ
CDジャケットが気になったら、即買いです。これは何度も書きましたが、植草甚一さんが“ジャズ評論家”として言っていたことの受け売りではありますが、本当にジャケット素晴らしいレコードやCDは、中身だってすごんです。
きっとジャケットをデザインする人が音を聞いて、「お、いいな。負けるもんか」といつにも増して頑張るから。あるいは、いいジャケットを見たミュージシャンが、「お、いいな。負けるもんか」と底力を発揮するから。どちらにしてもお互いに影響を与えあうから相乗作用で音もジャケットも抜群に良くなるんだ、と思います。
で、このザ・コブラツイスターズの「美しき世界」。これが1970年代のアナログシングルレコードによく使われていた書き文字そのもののシンプルな配置がまずグー(死語か? )。さらにヴォーカルの川畑アキラがマイクに向かって真剣な表情で歌っている、といった古典的な録音風景を思い起こすモノクロ顔ドアップ写真。なんだかちょっと懐かしいモノクロームの世界が広がり、いろんな想像が次々に起きてきます。
こういうイマジネーションをいっぱい喚起させる作品は本当に素晴らしいと思います。気になる音も「美しき世界」は、ドライブ感がありながらもなんだかジャケットに負けない懐かしい音が散らばっていてうれしいのです。もう一歩で一緒に歌ってしまうかもしれませんが、バックでシンプルなコーラスをやっているのも(このコーラスも古典的でシンプル、潔い)楽しくていいかもしれない、と感じさせてくれて花丸です。YTV系「ダウンタウンDX」エンディングテーマ。
「風が吹いたら」もなんか古典的ヒットソングを彷佛させてそれはそれで◎。で、この楽曲も初めてなのに妙に懐かしい感じがあります。風に吹かれて旅する人は今もいます。ずっと、旅をしているのかもしれません。風に思い入れがある人が聞くと、きっとホッとするのではないでしょうか。
ザ・コブラツイスターズのメンバーは、川畑アキラ(鹿児島県与論島出身、ヴォーカル・タンバリン・アコースティックギター。 ザ・コブラツイスターズの全曲の作詞を担当)▽相馬圭二(青森県出身、リーダー・ギター。バンドのリーダーで、大のブルース・リー、あるいは格闘技フリーク)▽棗田泰之=なつめだやすゆき=(山口県防府市出身、ベース)▽加藤一郎(山口県防府市出身、ドラムス。棗田の高校生時の同級生)。
(Victor Entertainment、VICL
-35234 、1260円)
◎☆☆☆☆「10年後」0930
■01. 10年後
■02. 春心地
■03. 10年後(Instrumental)
■04. 春心地(Instrumental)
一部で爆発的な支持を得ている0930(オクサマ)。mako-rinもコアなファンではございますが、「山田君」のスマッシュヒット後の第2弾がついに出来ました。「10年後」というシンプルなタイトル。前作の学園ドラマみたいなテーマではなくて既に10年先の未来を視野に入れているのは0930の成長の証か。
でもファーク調のほのぼのサウンドは相変わらず。この音非常に和みます。青春まっただ中の何気ないデートに始まり。これからの10年を、夢のある10年後もこのままずっと変わらず生きていこうと誓い合う感動的な歌詞です。その中には「君の意外な弱さや 笑うとなくなってしまう目を/もう手放す事なんて できないよ 絶対に」(梅原恵理作詞・作曲)という部分がmako-rinは大好き。
「なぜあなたが好きなのか」ひるまず、照れず具体的な理由をあげて、なおかつ、ずっと仲良くしていこう、という前向きな姿勢。このさわやかさこそ0930の大きな魅力だろうと思います。素朴さもあまり露骨過ぎると鼻に付きますが、0930の場合、それが飾らないふだんの様子なので、安心して見ていられます。
もっともバラエティーなどの番組で二人の受け答えが段々要領良くなっていくのは、はっきり言ってあまり感心できません。これは周りの大人がもっと気遣ってあげるべきです。素朴な女子高校生デュオがいいなあ、やっぱり。
ぞうさん公園をライブハウスとし、ぞうさんのすべり台をステージとしていましたが、今では全国を移動しつつ活動しています(これで小さな子どもたちも何の気兼ねなく、思いっきり公園を使って遊べるようになります。拍手)。TEENS' MUSIC FESTIVAL'99全国大会にオリジナル曲「山田君」で出場。
メンバー紹介をすると、おだまちゃんこと児玉美代 (ボーカル、ハーモニカ、タンバリン担当)は、1982年12月27日生まれのやぎ座 で、自称「気の強い小心者でがんばり屋さん」。10年後は「むくまない」。うめぱらこと梅原恵里 (ギター、ボーカル担当)は、1982年5月9日生まれのおうし座で、素朴でボーッとしてて落ち着きがない性格とか。二人ともなんか一筋縄ではいかない難しい性格であることは良く分かりました。ちなみに梅原の10年後は「スレンダー」。
二人とも宮崎県西都市在住。1999年4月に「0930(オクサマ)」結成。バンド名は、リーダーである児玉美代がTVコマーシャルで流れる電話番号に「〜0930(オクサマ)」という番号があり、これを見て、面白さと覚えやすさに感動し、これだ!と思い決めた、とか。テレビといってもきっとローカル番組のCMに違いない。
(日本コロムビア、COCA-50478 、1050円)
<反省>
◎僕の大好きなpizzicato fiveの解散宣言。大変ショックです。花粉症で具合が悪いところに追い討ちをかけるようなバッドニュースです。3月31日限りと時間もあまりありません。翌日が4月1日なので「嘘でしたァ!」と叫んで“なかったこと”にして涼しい顔して活動してもらいたいのですが、WEBでチェックするとやっぱり本当の話らしいです、とほほ。
◎間もなくベスト盤が出ますが、これとは別に新たにベスト盤が企画されるようです。小西クンなり、野宮サンが一人ユニット(?)としてずっとpizzicato fiveを続けていってほしい、という願いはファンの手前勝手なものでしょうか。考えれば一昨年末無理して大阪厚生年金のコンサートに行っておいて良かったです。あああ(ため息×××)。今後二人がどんな活動をそれぞれしていこうと、いつまでも応援していきます。楽しい音や夢をありがとう、小西康陽さん、野宮真貴ちゃん。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>結石に 花粉が加わり もうだめね(字余りmako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが そこのあなた ヒマですか? おっ、ちょうど良かった !メールください!
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