CD NEWS03月18日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年03月29日午前01時20分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆×2001「A LONG VACATION 20th Anniversary Edition」 大瀧詠一


■01. 君は天然色
■02. Velret Motel
■03. カナリア諸島にて
■04. Pop―Pi―doo―bi―doo―ba物語
■05. 我が心のピンボール
■06. 雨のウェンズデイ
■07. スピーチバルーン
■08. 恋するカレン
■09. Fun×4
■10. さらばシベリア鉄道
■11. 君は天然色
■12. Velvet Motel
■13. カナリア諸島にて
■14. Pap-Pi-Doo-Bi-Doo-Ba物語
■15. 我が心のピンボール
■16. 雨のウェンズデイ
■17. スピーチバルーン
■18. 恋するカレン
■19. FUN×4


 『祝ロンバケ誕生20周年!! 』ってなわけで、出るべくして出た不滅のあの名盤「A LONG V-A-K-AT-I-O-N」(略称「ロンバケ2001」とmako-rinは命名)。これはナイアガラーでなくともぜひ一家に一枚は常備しておいてほしいCDです。1981年3月21日に「ロングバケイション」がリリースされて丸20年目に蘇ったところなんて、ナイアガラーはしばし“涙にむせぶ夜”ですよ。Niagara Rabelの“新譜”も久しぶりでうれしいじゃないですか。ウエルカムバック・ナイアガラ、ウエルカムバックEiich Ohtaki。

 20周年ということでこれまでマニアの間では“幻の”という枕詞の付いたロンバケのカラオケ盤ともいうべきヴォーカル抜きのインストゥルメンタル「Sing A LONG V-A-C-A-T-I-O-N」も一緒にボーナストラックとしてリリースしてしまいました。ちなみにこのアナログレコードを僕は夏場に大事そうに抱えて大阪の街をかけずり回った思い出があります。1万枚限定の透明なアナログ盤(クリアワックス仕様。針を下ろすのがためらわれました)で、なんとシリアルナンバーが打っているんですね。

 福生の師匠、やっぱりやることが太っ腹でんなぁ。1枚で2枚分の音源が入っていて、しかも価格は据え置きといっても良い「2001円」。うーん、価格までこだわりのある数字がならんだCDなんてこれまで見たことがない。世界初、宇宙初ではないですか。ナイアガラー、恐るべしです。

 さらに… 。さらになんと完全リマスター盤なのです。よーく聞くと音の違いが分かります。とても抜けが良くてmako-rinはこの20周年盤がいっぺんに好きになりました。

 そうそう、実はソニーが1982年10月1日にCDを初めて世の中に出した時の第1号(国内・邦楽初のCD) )がこの「A LONG V-A-K-AT-I-O-N」。当時のCD番号が「35DH1」という日本の音楽史上に残るものでした。なんかもう一つは松田聖子だったような記憶が……。

 で、気になって「ロンバケ2001」をよーく見たらCD番号は「SRCL-5000」といった具合。大瀧師匠の手にかかるナイアガラ(養老もあったなあ)レーベルのCDは、節目の番号がしっかりCDに反映しています。こんなところがファンにとってもうれしいこだわり丸出しの気遣いなのかもしれません。

 そんなわけでまだまだこのCDには解けない謎が封印されている恐れが多分にあります。ナイアガラーは必死になって「ウォーリーを探せ」状態となって探すでしょう。でも探せないでくたびれていると、きっと大瀧師匠は大きなヒントを授けてくれるはずです。もし、探せなかったら? 大丈夫、そんときは我田引水が解説してくれるに違いありませんから。

 (Sony Records、SRCL-5000、2001円)



◎☆☆☆☆☆「明日があるさ」Re:Japan


■01. 明日があるさ
■02. 明日があるさ〜Twentieth Century Mix〜
■03. 明日があるさ〜Instrumental〜
■04. 明日があるさ〜Twentieth Century Mix Instrumental〜

 清涼飲料水と言うよりコーヒーと言った方が早いか。「GEORGIA」のテレビCMで火がつき、日本テレビ系ドラマ「明日があるさ」のテーマソングにもなったこの楽曲。もうすっかりおなじみ。ウルフルズ(替え歌バージョン)が歌っておりましたが、テレビCMの吉本興業の面々も本当に歌いCDをリリースしました。

 今では石原慎太郎に席を譲った形の楽隠居、青島"あおしまだぁ!"幸男・前東京都知事(本職は放送作家)がオリジナル(これは日航機事故で亡くなった坂本九が歌っていました)が6番だったのを追加して、なんと12番までのロングソングに。

 花紀京、間寛平、ダウンタウン(浜田雅功、松本人志)、ココリコ(遠藤章造、田中直樹)、ロンドンブーツ1号2号、山田花子、藤井隆、東野幸治といった強力な吉本オールスターズといっても良いくらいのメンバー。「吉本オールスターズ」というようなそのままの名前では芸がないので“デビュー”に際して「Re:Japan」というユニット名も考えました。

 経済も政治もなんだか「瀕死の状態」の日本を少しでも再生しようという希望を込めて「Re:Japan」。若い人を中心に「明日があるから、夢を持って」明るい住みやすい世の中にしてほしいなあ、という実に笑芸人らしいウイットに富んだネーミングだと感じます。

 それにしも皆歌が上手です。特に山田花子はアレンジの才能にあふれています。一体何の歌を歌っているのやら、途中で楽曲が変わったのか、と思うほどのすごさです。これはぜひCDを直に聞いてもらって花子の実力のほどをチェックしてもらわないといけません。やっぱり以前のパフィーとのユニットものはパフィーが花子のヴォーカル部分をやんわりと消していたんでしょう。花子恐るべし。

 で、花紀京が出ているのがうれしいじゃありませんか。無理して岡八郎とか原哲男も出してほしかった、と欲を言えばキリがありません。で、この際だから今年年末の紅白歌合戦、スケジュールの空いている吉本興業のお笑いさんたちは大挙してNHKホールに乗り込んで赤白歌合戦(間違いにあらず、CD NEWS特有の表記方法による)に出場してほしい。藤井君だけが連続出場記録となりますが(そういえば藤井君もソロと比べるとかなりリラックスして参加しています。ちなみに「ナンダカンダ」路線は浅倉大介、こちらの作曲は中村八大)

 (avex trax、AVCD-30230、1050円)


◎☆☆☆☆☆「列島ep」cameramans


■01. 列島
■02. 決闘
■03. 月光
■04. 列島 (RADIO EDIT)



 日本コロムビアというレコード会社、時々、とんでもないおもしろい才能を発掘してくる妙な会社です。最近のその眼力に「うーむ」と、うなったのはこの「広島カープのC、ビタミンのC、コロムビアのC、視力検査の右、そして…カメラマンズのC」というキャッチフレーズも、ちょっとなんだかcameramans。グループ名からして変なんですが、音を聞くと感心してしまうから困りものなんです。

 この才能を前に、きっと日本コロムビア関係者は円陣を組んで悩み討論したに違いないと思います。で、どういう売り方をするか、結局結論が出ないまま、「いってしまえ」と出てきたのではないか、とmako-rinはにらんでいます。

 メンバーは、永田敬士(vocal & guitars & programming)1975年11月8日.生まれの広島県三原市出身で、血液型O型▽河本幸二(drums)1975年11月1日生まれで広島県三原市出身、血液型A型▽小川吉勇 (bass、1975年10月22日生まれ)広島県三原市出身、血液型A型。

 共通しているのは1975年生まれで全員、広島カープでおなじみ、広島県三原市の出身。多感な10年を共有してきた3人。特に永田と小川は、音楽を求めて約2年間のロンドン留学を経験。ROCK、BLUES、SOUL、そしてDUB、REGGAE、TECHNOとさまざまなジャンルまで消化してしまうcameramans独自なサウンドのルーツを培ったようです。

 日本の音楽シーンで、「はっぴいえんど」に影響を受けるバンドは結構多いのですが、cameramansの音づくりを眺めると、これが素直に出ていて、非常に清々しい印象を受けます。はっぴいえんどを聞いて育った世代にはちょっとくすぐったい気もしますが、このサウンド、嫌いじゃありません。

「列島」「決闘」「月光」と結構韻を踏んだタイトルや、遊び心満点の歌詞も楽しくって二重丸。

 (日本コロムビア、COCA-15385 、1260円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎今年の花粉のタチの悪いことといったら。どうも脳みそまで入ってくるみたいで、頭痛がして大変。一緒にくしゃみも出てきて、もう脳みそズキンズキンで2日も寝込んでしまいました。マスクを手放せませんが、鏡に写ったその姿は、どうもよろしくありません。うっかり銀行や郵便局に出入りできませんし(先日、郵便局はいったら、警備方面の人がこっそりとすり寄ってきました)、難儀ですわ。

◎結局10日以上遅れてしまいました。申し訳ありません。取り急ぎアップします。


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<今週の一句>マスクして 電車見渡せば 仲間ばかり(字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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