毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2001年04月03日午前00時30分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「Pizzicato Five R.I.P. Big Hits and Jet Lags 1998-2001」
Pizzicato Five
■01. 私のすべて
■02. 東京は夜の七時 ※ 新録音
■03. 恋のルール・新しいルール
■04. きみみたいにきれいな女の子
■05. 不景気
■06. ウィークエンド
■07. 不思議なふたつのキャンドル
■08. プレイボーイ・プレイガール
■09. ノンストップ・トゥ・トーキョー
■10. また恋におちてしまった
■11. パーフェクト・ワールド
■12. 20th Century Girl
■13. ダーリン・オブ・ディスコティック
■14. 東京の合唱〜午後のカフェで
■15. 12月24日
■16. サマータイム・サマータイム
■17. グッバイ・ベイビィ&エイメン ※ 新録音
ついに解散してしまったPizzicato Five(ピチカート・ファイヴ)の最新ベストアルバム。第3集目となるベスト・アルバムです。最新といってもリリース日が解散日の2001年3月31日ときては、これはもう確信犯的な解散、ベスト盤リリース計画と受け取られてもいた仕方がないスケジュール設定です。非常に残念なことですが、小西クン、野宮さんの顔は今後、当分見られないのです。
で、彼等が残していったこの17曲入りのアルバムを前に悲嘆にくれながらも、プレーヤーのターンテーブルが回り出すと反射的に思わず聞き入りにんまりしてしまう、全く節操のないmako-rinなのです(あかんがなあぁ)。で、この際、特にチェックしておかなければならないのは次の3曲でしょうか。
「東京は夜の七時」「グッバイ・ベイビィ&エイメン」の新しく録音し直したもの。「東京は夜の七時」、これはやっぱりPizzicato Fiveの最高傑作といってもいいでしょう。あの「開け!ポンキッキ」に出演して歌ってしまったのも今は昔の出来事。日本中の子どもたちのごく一部でしょうが、ちょっぴり、大人のせつなさを伝えたこの小西クン、野宮さんの印象は将来彼等が大人になった時にも記憶の片隅に永遠に生き続けることでしょう。
そしてライブハウスの中で展開するピチカート・ファイヴレビューともいえるべき、素敵なお別れの一曲「グッバイ・ベイビィ&エイメン」は、本当にいつ今度ピチカート・ファイヴに会えるんだろうか、という心配を永遠に封印するごとく、歌声を残して消えていきます。
「パーフェクト・ワールド」は弘田三枝子でおなじみのヴァージョンでしたが、やっぱりここはピチカート・ファイヴの歌姫、野宮さんのものも聞いてみたい、というのが素朴なリクエストでしょう。焼き肉に例えると(妙なもので例えるなぁ)弘田三枝子ヴァージョンは、油ののった骨付きカルビとすると、野宮ヴァージョンはタン(特に塩タン)というところでしょうか。なんだか分かったような分からないような。
そして、「不景気」なんて楽曲を2001年の今、改めて聞いてみると、なんだか政治家の無策ぶりがこの数年続いていることが如実に反映していて笑うに笑えない複雑な心境に陥ってしまいます。いまだにその残骸がソーリとして“頑張って”いるんだから、もうなんともはやです。で、不景気風を吹っ飛ばす強力な台風にこの楽曲「不景気」がなってくれればうれしいのですが、どうも時間がたっても必ずしもそうはならない悲しさを感じます。
思い起こせば、1984年にピチカート・ファイヴ結成。翌1985年、細野晴臣さんのプロデュースでデビュー。小西康陽と高浪敬太郎のオリジナル・メンバーに1990年、野宮真貴が3代目のヴォーカルとして正式加入し、日本コロムビアに移籍しています。
「渋谷系」というなんだか分からないジャンル分けをいただきながら、目まぐるしいほど多くのCDをリリースする一方、作家活動やDJ活動などでも積極的にトライして多くのファンを魅了してきました。2001年3月31日、「Pizzicato Five R.I.P. Big Hits and Jet Lags 1998-2001」を発売。その発売日に東京・渋谷ON AIR EASTにて「DON'T CRY, NO TEARS, NO FEARS」のタイトルで、 田島貴男、高浪敬太郎らオリジナルメンバーなど豪華ゲストを迎えたイベント開催しました。出演は、PIZZICATO FIVE・YOU THE ROCK・TMVG・池田正典・オレンジャーズ・梶野彰一・小池久美子・コモエスタ八重樫・永田一直・須永辰緒・信藤三雄・高木完・仲真史・サワサキ ヨシヒロ・橋本徹・パンダトササノハ・深水円・福富幸宏・ふかわりょう・二見裕志・堀井康・松田岳二・山下洋・山名昇・横山剣and more....。
(日本コロムビア、
COCP-50488、3059円)
◎☆☆☆☆「EXPO EXPO」 m-flo
■01. 正門
■02. prism
■03. 東門
■04. EXPO EXPO
■05. What It Is
■06. orbit-3
■07. 南門
■08. Dispatch feat. Dev Large, Nipps & Vincent Galluo
■09. magenta rain feat. Umjanna
■10. 中央タワー
■11. come again
■12. 西門
■13. Yours only
■14. How You Like Me Now?
■15. アリガトウ
■16. The Bandwagon
m-floのニューアルバム。まさにノリに乗っているm-floだけにこのCDに対して大いに期待する人もきっと多いだろう。「EXPO EXPO」のタイトル通りEXPOがテーマになっています。で、結論から先に言えば、期待を裏切らない非常に良い出来ですから、購入をお勧めします。
EXPOがテーマ。こういう仕掛けって小西クンとか大滝師匠の最も得意とするところなんでしょうが、もはや飛ぶ鳥を落とす勢いのm-floですもん、大丈夫、いやお手のものって言っていいでしょう。実際、「ヘッドフォン型ギアを着けるだけでの宇宙のどこからでもエキスポにインタラクティブ的に参加できる」なんて発想自体がおもしろいし、ひょっとしたら5年もあれば本当に可能になりそうな“ちょっと未来の”技術ではあります。
リスナーは、当然、このギアを着けてエキスポに参加します。ところどころにニュースが入ってきたり、そのインタラクティブ的な面白さはCD「GO! GO! Niagara」のように、いかにも生放送っぽいラジオ番組を聞いているみたいな雰囲気が随所に味わえます(でも、「EXPO EXPO」は新世紀っぽく工夫は各所にあります)。そんなところがウチら結構コアなファンにはうれしいのです。
ともかくもこういうCDは気軽に楽しむのが一番ではないか、と。「科学的に考えるとおかしい」、なんて細かいところにはあまり気に留めずにいく……、これこそが楽しい聞き方じゃないかな。ちょっとばかし思わず退いてしまうほどのきついギャグがところどころにあるのも事実なのですが。まあ、昔、スネークマン・ショーなんて放送禁止ギャグだらけ(でも、あれって確かFM放送番組が元だったから、どうやって放送していたんでしょうねえ)でしたから、それと比べたらなんのその。とっても軽い軽い、ライト級のきついギャグです。
(avex trax、RZCD-45021、3059円)
◎☆☆☆「僕のところまで」すず
■01. 僕のところまで
■02. 夢ごこち
■03. 17
■04. 僕のところまで (Orijinal Karaoke)
いやあー知らなかった。「すず」ってすごく普通の女性デュオだったですねえ。うん、写真見て「ひょっとして0930系」のお笑い少し入っているかな、と勝手に想像していたのですが、セカンドシングル「僕のところまで」を聞いてぶっ飛び(死語か? )ました。
ごくごく真面目な、しかもとっても美しいハーモニーなのですね。で、唯一、0930と共通しているのは実に素朴なところ。飾らない女の子2人組が「すず」なのです。
前作のファーストシングル「あじさい」に続きプロデュースに宮田和弥(元ジュンスカイウォーカーズ))を起用しています。かなりポップな出来具合いはいかがでしょうか? 日本テレビ系「モグモグGONBO」エンディングテーマソング。
メンバーは、永山まり(本名:真里)は1981年9月3日生まれ。熊本県出身の血液型 B型。芸歴を見て「ほう」と思ったのは、TBS系ドラマ「3年B組金八先生」でレギュラー出演していて市川雅子役とか、NTV系ドラマ「伝説の教師」でも「恵子役」でレギュラー出演していること。
もう一人の桜井ちえ(本名:千恵)は1981年6月7日生まれ。長野県出身で、血液型 B型、こちらの芸能活動歴はTSB「24時間テレビ(テレビ信州)ミュージシャンコンテスト」グランプリ受賞やNHK長野「長野オリンピック記念長野マラソン」放送イメージ曲を作っていること。なかなかのコンビでやっぱり楽しみなんですね、この二人。その落着きの世界にいざなう歌声を聞いていると「すず節」っていいなあ、としみじみ、しみじみ。
(徳間ジャパンコミュニケーションズ、TKCA-72076 、1143円)
<反省>
◎さきほどくしゃみ連続20回を記録しました。さすがにしんどいわ、涙が出るわ、花粉っていやだなあ、もう苦しくて苦しくて。マスクしているのもなんだか面倒で、口の周りぐじゃぐじゃして嫌だし、外出すると目がゴロゴロするわ、で本当に鬱陶しいったら、ありゃしない。僕はふとん被って眠りたいよ、全く。
◎今週の遅れは8日間。2日短縮しました。徐々に元に戻そう。一気にするとしんどいから。徐々に、徐々に。
◎簡単メールはここ!
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<今週の一句>マスクして 鼻が止まらぬ 誰も知らん(字余りmako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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