CD NEWS03月22日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年03月24日午後10時35分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆「鼻毛がちょっととびだしている」Funta

  フジテレビ系アニメーション「ドクタースランプ」のテーマソング「顔でかーい」でデビューしたFuntaの二人(U子&Hide)。身も蓋もない歌をやらせたら、当分、この二人の前には誰も出てきそうもない。おもしろくて、気付かずに歌っていると、やがて実は非常に怖い歌を歌っていることに気付いてくるわけです。Funtaの歌詞に引きずり込まれていき、最後のオチに至った段階で、目が点になってしまう。むひいい〜、なんちゅう歌選んでしまったんや、と慌てても遅い。ズラ関係者とオカマ関係者の間では積極的に歌わぬ方がいい、とアドバイスしておこう。でもU子の歌詞は冷静な観察に根ざしているんだろうけれど、スローモーションのホラーを見ているようで、あああ、あとはもう説明できません。何気ない日常が徐々に非日常に変化していく。これが非常にさりげなくて気がつかない変化なので怖い。ある日、鼻毛に気付いた途端……、世界は一変している。カラオケで不用意にこうした歌を選んでしまってその中で鼻毛所有者に気付いたら、一目散に逃げ出すことを僕はおすすめします。(Sony Records、SRDL-4493、1020円)

◎☆☆☆「Home Town」Sing Like Talking

  昨年アルバム「Welcome To Another World」をリリースして好評だったSing Like Talkingの1998年最初のシングル。テレビ朝日系の「お願いリストランテ」のエンディングテーマに使われています。さらにもう一つの話題は、青森市制100周年記念イメージソングになっていることでしょう。青森市さん、なかなかいいセンスしていると思います。
 ふるさとであるHome Townというものはたとえ離れたところで暮らしていても目を閉じて様々な思いを掘り起こせば、自然に心が和んでくるものを持っているのかもしれません。人によってはあるいはつらい想い出のある地かもしれませんが、多くの人にとってはやはりすべてを包み込んでくれる安心できる場所なのかもしれません。僕も時々幼い頃を過ごした地に足を踏み入れ、記憶の道を辿ってみたりしています。大きく感じた道も今では非常に狭くて、その昔、路線バスが離合していたなんて信じられません。確か5円あれば小学生はバスに乗って市内のどこにでも行けたはずです。遊び回った路地裏も大人がようやく歩けるほどだと発見します。ここを鬼ごっこして腕白らが走り回ったなんて夢のようです。Home Townは、そんな夢のタイムトンネルみたいな世界なのかもしれません。そうした想い出の詰まった地としてのHome TownをSing Like Talkingは郷愁を込めつつうまく歌っていると思いますが、途中出てくるいくつかの英語の言葉は本当に必要だったか少し疑問です。
 さっき理容店で流れているFMでこの曲を再度聞きましたが、Sing Like Talkingらしい曲であることに改めて感心しました。カップリングのインスト曲「Streaming Cloud」はギターサウンドをフィーチャーしてなかなか渋いできです。効果音的なB.G.M.に使われそうな感じです。(FUNHOUSE、FHDF-1670、1020円)

◎☆☆☆「メタルフォークジャンボリー」METALFOLK

   メタルって冠に付くとすぐに「インドカレー」を思い出してしまう、なんで? この間ピンクレディーのMIEちゃんと結婚したのはこのCD製作の関係者ではないでしょうね? やたらに過去のアニメーション主題歌でCDがリバイバルヒットしたかのようにリリースされる時期があった。いや、今も続いているようです。けっこうイージーな企画とは思いますが、懐メロソング関係というのは、実は確実に需要があるので、けっこう安泰なのです。このあたりの仕組みにいち早く気付いたところはやっぱり偉いと思います。
 確か、アニメタルシリーズは、テレビのアニメーションテーマソングから始まったと思うのですが、いつのまにかジャンル別懐メロ、という路線を発見したようです。これまた、金の成る木を最初に見つけた人の勝ちのようですが…。でも、1960年代〜1970年代の黄金のフォークソング時代の名曲を、このようにハードロックにアレンジしてしまって、息もつかせぬメドレー曲で歌っていくなんて、これこそ、関係者出てきて、本当に怒り出しても知らんぞ。
 「夕暮れ時は淋しそう」から「出発の歌」「あの素晴らしい愛をもう一度」など32曲。でも実は原曲よりハードロック風にアレンジされた曲の方がよい作品もありました。企画ものでなく単品でリリースしたら、新たにヒットすると思われる曲(特にタイトルを秘す)もあるので、一概にオリジナル曲関係者が怒ってくるとは思いません。何? よけいに怒ってくるって? 眠っていた曲が息を吹き返すきっかけになったのだから、こういう企画ものも大事にしなくっちゃ。でも、一気に全曲を聞くと3倍ほど疲れますので、その覚悟と体力がある時だけ聞いてください。(Sony Records、SRDL-4187、3059円)

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Coming Soon


 <反省>海の向こうアメリカでは20周年Mac(TAM)が1999ドルで販売されていて、Macファンの間でこの2週間ほどちょっとした話題になっていました。なにしろ、この20周年Mac、Appleの20周年を記念して日本国内では88万8000円(アメリカの会社でも末広がりの縁起かつぐのでしょうか)で発売されていましたから、4分の1近いプライスダウンにみんな驚いたわけです。たぶんEメールや国際電話で日本などからの注文が殺到したのでしょう、間もなくなぜか「売り切れ」や「輸出できません」のクレジットがその後入って購入がしにくくなってしまいました。ある人は「日本国内でこんなに人気があるならAppleはアメリカで二束三文の値段で売らずに、日本で売れば歓迎されたのに」って話しています。発売当初確か限定販売だったのに、在庫があることも変です。それよりもなによりも決して安くない値段で最初に買ったMacファンが一番気の毒な気がします。Newtonの件といい、TAMの件といい、最近のAppleは古くからの根強いファンに喧嘩を吹っかけているような気がします。
 花粉症の話続々編。花粉が下降線をたどっているということですが、けっこう漂っています。ついに診療所に行きました。薬もらいました。飲んでいるうちは効くけれど、すぐに鼻じゅるじゅるになります。薬局経営の諏訪兄(諏訪妹は元水の国スタッフ)から心配して薬の名前一覧が送ってきました。ううう、かたじけない。でも、できれば試供品も一緒に送ってほしかった、今からでも決して遅くありません。

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<今週の一句>花粉症 激励メーラーも 花粉症?(mako-rin詠める)
Newtonを 集めて涼し 最上川(またmako-rin詠める) 

筆者/copy right=フルタマコト
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