毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年03月28日午前01時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「First Love」宇多田ヒカル
1.Automatic-Album Edit
2.Movin'on without you
3.In My Room
4.First Love
5.甘いワナ〜Paint it,Black
6.time will tell
7.Never Let Go
8.B&C-Album Version
9.Another Chance
10.Interlude
11.Give Me A Reason
12.<Bonus Track>Automatic-Johnny Vicious Remix-
声質が藤圭子にそっくり、今回は間違えないぞ、藤圭子だぞぉ。よーく聞けば歌い方まで似ているぞ。ひょっとしてお母さんが歌っているんじゃないかって錯覚したほど? それにしても15、6歳でこの才能でしょう、末おそろしい、もとい、末頼もしい存在です、ハイ。シングル「Automatic」を初めて聞いた人は誰しも驚いたことでしょう。そして迷わずレコード店に突っ走ったのではないでしょうか。
このアルバム「First Love」もなぜか、買いに行ったら売り切れで、どないしよう、と思いましたが、いつものようにまあ、あせらずいずれ紹介しよう、と決めておりました。昨日、昼食後にフラリと寄った大阪のレコードショップにはしっかり宇多田ヒカルコーナーが出来ていて、アルバムも並んでいましたので、ようやくゲットしてきました。レコードショップのカウンターには予約券の挟まれたアルバムが積み置かれていました。
彼女のドアップのアルバム写真、よく見ればやっぱり15、6歳のあどけない、可愛い顔です。じっくりと眺めればお母さんにどことなく似ています。笑った顔がいいですね。
なかなか信じられなかったのですが、この御機嫌なサウンドも宇多田ヒカルが創り出したものなんです。作詞・作曲は12曲(5曲目のディテイルは、Mick Jagger & Keith Richards)全部、宇多田本人なのです。アメリカで生活していると皆こんな才能が生まれてくるのか、と勘違いする人も出てきそうですが(そんな人いないか?)、やっぱり歌手の母親、音楽プロデューサーの父親という家庭環境と、アメリカ生活がミックスされてヒカルが誕生したようです。
既にシングルリリースされた曲「Automatic」「Movin'on without you」も含む11曲とボーナス曲として「Automatic-Johnny Vicious Remix-」というリミックスものも収録。こちらの「Automatic」リミックスは、テンポが早くて、後半英語バージョンになっていて全く別もののように感じます。でも出来はこっちの方がいいかもしれません。とにかく「Automatic」にはこのほかにも別ヴァージョンがいろいろあるようで、そのうち「Automatic」収集マニアが出てきそうです。
とにかくこの宇多田のアルバム、小中高校生ばかりか大人が十分楽しめる上に、おじいちゃんおばあちゃんにも「あの藤圭子さんの娘さんだよ」と紹介すれば喜んで聞いてくれそうな一枚。でも「『夢は夜ひらく』が入ってないねえ」、って言われそう? 宇多田ヒカル版「夢は夜ひらく」も聞いてみたい!?
(東芝EMI、TOCTー24067、3059円)
◎☆☆☆「STAR」U3
1.STAR
2.流されてゆくなら
3.子供たちの歌が聞こえる
4.愛しているよ、あの日の君を
5.生まれた時からI LOVE YOU
6.THANK YOU
7.生きることを教えてくれた
8.婚約解消
9.ニューヨーク・セレナーデ
10.やり直せる人生
その同じレコードショップで見つけた旧譜。1993年9月17日、センチュリーレコードからリリースされた「STAR」というアルバムです。帯を読むと「謎のミステリアス・グループ、U3(ユー・スリー)が注目の日本デビュー。国籍や言語にとらわれない独特の音楽概念が遂に完成。探し求めていたサウンドがいまここにある!!」と書いています。なんというアバウトなキャッチコピーでしょうか。なんのことやら、どんなサウンドなのかさっぱりわかりませ〜ん。ところが1999年になってこのアルバムは俄然、本当に注目を浴びることになるんですね。探し求めていたマニアもいます。コピー書いた人はこの時点でようやく嘘を言ってなかったことが証明されました、うーん、でも、ちょっと早すぎたようでしたけれど。
なんで「謎のミステリアス・グループ」になったか、というとメーンヴォーカルの「SKING u.」が大変有名な歌手だったからでしょうねえ。もうネタばらししてもいいでしょうねえ、6年も時間が経っているんですから。
SKING u.とは、藤圭子なんですね。ほかのメンバーは「RA u.」、「H゜IKASO u.」の二人。そう、これこそが 宇多田ヒカルが父・宇多田照實、母・藤圭子と共に3人でアメリカで活動した「CUBIC-U」の前身ユニット「U3」なんですね(「U3」は正しくはUの右肩に小さく3の数字を書くわけですが)。宇多田ヒカルが歌っているのは「子供たちの歌が聞こえる」「THANK YOU」。バックコーラスでは、「生まれた時からI LOVE YOU」などで聞こえてきます。ちょっと遠慮したような戸惑った声が印象に残ります。藤圭子もSKING u.として、ニューミュージックに挑戦していたようです。今から聞けばちょっとムード歌謡曲的に聞こえるような作品もあるのですが、それは御愛嬌。このアルバムは宇多田ファミリーにとって記念碑的な一枚ですが、ヒカルファンにとっては、一度は聞いておきたいアルバムといえそうです。アルバムジャケットは、1993年にヒカルが描いたスタジオの様子です。なるほど、絵を描いているから「H゜IKASO u.」にしているんですねぇ。
レコード会社もヒカルブームになってスポットがあたって、再発のチャンスとなりました。レコード会社は、常に多くのミュージシャンに心優しく、平等にチャンスを提供し続ければ、いずれ逆にその恩恵に預かることもできるという良い例です。
(ポニーキャニオン、CECC-10307 、2548円)
1.BIG SMILE 
2.RIDE ON ! (LET'S GET TOGETHER)
3.BIG SMILE
(KARAOKE)
底抜けに楽しいバンドがザ・コルツの持ち味。なんか落ち込んだり、煮詰まったり、失恋したり、学業不振、仕事の不調…そのほかのすべて『うまくいかないんだよね的問題点』に速攻で御利益がありそうなパワフルな明るさがこのバンドの奏でる音楽にはあります。
問題点を抱える人は、CDプレイヤーに載せて、プレイボタンを押すだけ。その瞬間からあなたを追い詰めていたストレスから解放してくれそうです。しかも非常に高度なテクニックを持ったマッサージ師のように、ツボを押さえていますので、こちらはサウンドに身を委ねているだけいいのです。ふーん、気分すっきり。もっともザ・コルツは精神の緊張を解きほぐしてくれますが、根本的な問題の解決はあなたに求められています。ザ・コルツがあなたに代わって、あなたの問題を解決してくれるわけでないので誤解のないように。でも気分さえ、すっきりしたら、もうあとは怖いものなし。なんでも出来そうな気がしてくるでしょう、ね!
タイトル曲は、フジテレビ系「ポンキッキーズ」メロディーでおなじみ。顔だけでなく心から大きく笑おうよ、という意味を込めてBIG SMILEの後にハートのマークがあります(一部のフォントにはこの文字ないようですが)。世紀末を生き抜くには、スマイルとイケるリズムと彼らは、それこそ子どもも大人も大喜びしそうなリズムに乗って歌ってきます。そしてカップリングの「RIDE ON ! (LET'S GET TOGETHER)」に飛び込んでいくのです。これまた、「BIG SMILE
」に負けず劣らない御機嫌なにぎやかさ。「皆で騒ごう21世紀、LET'S GET TOGETHER !!」とザ・コルツの7人は訴えます。
(FUNHOUSE、FHDFー1712、1020円)
<反省>風邪&花粉症、その後。カイチュウの本を読んでいて、花粉症の原因はカイチュウがいなくなったせいではないか、という学説を見つけた。ふーん、カイチュウか、でもどうすりゃいいんだろう。カイチュウを体内で育てなきゃいけないのか、うーん、なんだか困ったなあ。
マスクマニアになってしまいました。薬局とかコンビニとかに入ると、必ずあるのでつい買ってしまうのです。価格は200円から400円までいろいろ。しっかり花粉を取り除くフィルター付きなんてものもあるのですが、花粉って目に見えないのでしょうか、フィルターにくっ付いているところが見えない。せっかくなんだから、このくらい花粉を除去したよっていう成果が目に見えるマスクを開発したら、きっと爆発的に売れると思うのですが、どんなもんでしょうか? マスク業界のみなさん。 でもマスクってガーゼを重ねたものにゴムひもが付いているという簡単な構造なので、業界はないのかもしれませんね。マスクをして初めて耳の使い道にも気が付いたのです。そうかマスクをかけるために耳があるのか。そうすると、鼻は眼鏡がずり落ちないためだし、目は目薬を差すためにある?
PowerBookG3、ついに知人が買いました。うーん、いいな、いいな。233MHzで、512kのバックサイドキャッシュって初期のiMacと一緒のスペックではないですか、僕の170や500シリーズと比べたら、もう超高速マシンです。でもお金なくて買えない(涙)
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<今週の一句>花粉症 点鼻薬入れて 夜安眠(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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