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布袋寅泰のニューアルバムは、コンサート「SPACE COWBOY SHOW」のライブ録音。布袋の扮するSPACE COWBOY を中心にセクシーなダンサー「SPACE CAT」もいて本当にサーカスのようなノリでビジュアル的にも申し分ない。残念ながらライブは見てませんが、一部テレビで見た、この布袋一座なかなか様になっていて、面白かった。さすがアトランタ五輪でギターをかきならしただけのことはある。ライブそのものはたぶん、宇宙とのかかわりがすごく当り前になった近未来、宇宙中のエンターテナーが集まり地球人も宇宙人も興奮させるエキサイトでセクシーなショウを展開している雰囲気。この時代にあっては、総合芸術の究極のあり方として、どうもサーカス方面にいきそうなことを予感している。そういえば、サーカスはとてもぼくらを息つく間もないほど興奮させ。目をくぎづけにし、そして気がつけば感動させてくれるすべての要素が盛り込まれている。ここに目を付けるなんてさすが、布袋くん。バイクにまたがり、テンガロンハットをかぶり、鞭を打ち鳴らす、われらがSPACE COWBOY の繰り広げる「SPACE COWBOY SHOW」をあなたもぜひ楽しみに行こう。
で、ようやく興奮がおさまりましたが、はあはあ、このCDは、ぼくの大好きな「CDエクストラ」仕様にもなっておりまして、布袋くんの写真、声、音など各種のデータを十分楽しみながら、スクリーンセーバーまで付いているという欲張りお値打ち的商品となっております。でもとにかく、いろいろなデータは盛り込んでしまおう、という意図はわかるのですが、やや散漫気味。もう少し整理しアルバムにふさわしい洗練さが必要と感じました。特に例のサーカスものの一部分くらいは動画で見せるなどの勝負をあえてしてほしかった。(東芝EMI、TOCT-9823、3000円)
先週、米米の「オリジナル・ラスト・アルバム」の紹介の中で、この業界の常でひょっとしたらベストもの程度は忘れたころに出るかもしれませんが、と書いたところ、なぜか、3月31日発売で早くもベストものが出ましたね。「HARVEST」のタイトルでサブタイトルに「SHINGLES 1985-1992 」の文字が。たぶん続きも出るのでしょう。「I・CAN・BE」「Shake Hip!」「加油」「PARADISE」「sure danse」「KOME KOME WAR」「TIME STOP」「FUNK FUJIYAMA」「浪漫飛行」「ひとすじになれない」「ORION」そして
山田実とトップゴージャスによるCD未発売曲「嫁津波」の12曲。どれもおなじみの曲で、米米をひと走りで知るには十分な選曲。リマスターはTED JENSEN(ストリングス)。 楽しくてちょっとHでおもしろくてけっこう。なんでも同時期に発売されたビデオ『KOME KOME VIDEO CLIPSRICISM』(ソニー、5607円)は、過去のCMも収録されているとかで、ファン必見ですなあ。
もう一つのニュースは米米ものの過去のアルバムが一斉に値段が下がって発売されたこと。ぼくも買いのがしていた分などをこのさい、まとめて購入しましたが、値段は1800円から2000円とソニーの通常の2800円よりお得な設定。でもレベッカなどの1500円廉価版と比べてもう少しベンキョウしてもらいたかったな、値段は。今まで米米が気になっていてCDを購入しなかった人には絶好のチャンスと思いますので、早めにレコード店へ。(ソニーレコード、SRCL-3766、2800円)
イギリスに留学中だったLAZY KNACKの帰国第1弾シングルがこの「DESTINY」。CMソング制作やヒット曲のプロデューサーとして知られるジョー・リノイエ(JOE RINOIE)の作品提供によって、ロンドン「THE TOWN HOUSE」でレコーディング。これまでの浅倉大介プロデュース作品とは一味違った仕上がりに。でも基本的にシンセサイザー打ち込みのデジタルサウンドはそのまま健在。香月優奈と清水聡というまだ弱冠17歳のツインボーカルユニットですが、原宿のホコ天では女子高校生の人気ものだったころから2年以上たって落ち着きが出てきました。サウンドに高揚感が全体にあふれていて歌いながら常に風を受けているようで、涼しくて、勇ましくて、気持ちよい。でもあんまり風がきつ過ぎると私のような花粉症にはちょっとつらいものががざいます。カップリングはぐっと落ち着くバラード曲「INTO A DREAM 」。しみじみした口調で二人の夢見る世界を歌う。これはロマンティックでカラオケで彼女に捧げると成功するかも。もう一曲「Break It Girl〜U.K.Element Easy Edition〜」は浅倉くんの作曲だが、リミックス(by 藤田宜久)もついています。二人のイギリスの様子収めたビデオコンサートは春休み中に全国のレコード店で。また4月23日にビデオも市販されますので、ビジュアルファンはしばらくお待ちを。(ファンハウス、FHDF-1618、1000円)
筆者/copy right=フルタマコト cdnewsjp@yahoo.co.jp