CD NEWS04月09日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年04月10日午前02時15分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

CD印の飾り棚線マーク

◎☆☆☆☆☆「Let go」 Bonnie Pink


■01. Sleeping Child
■02. Fish
■03. Trust
■04. Reason
■05. 過去と現実
■06. Tears For Leo
■07. Call My Name
■08. Run With Yourself
■09. Shine
■10. Shadow
■11. Rumblefish
■12. You Are Blue, So Am I
■13. Refrain

 ベストアルバムはこの際横に置いといて(カウントしないで、という意味)、このCDはBonnie Pinkの2年ぶりのフルアルバムで通算4枚目となります。彼女がアメリカに渡ってもう2年近くになりますから、久々のサウンドにファンはうなります。うう〜ん(唸り)。今回の目玉は、Bonnie Pinkとミッチェル・フルーム(Mitchell Froom。エルビス・コステロ、チボ・マットなどのプロデューサーでおなじみ)の共同プロデュースアルバムという点でしょうか。 アメリカL.A.のSUNSET SOUND FACTORY(数々のヒット曲のクレジットでおなじみのスタジオ)で屈強で達者なプレイヤー達とコラボレーションし良質なサウンドを練り上げています。トータル13曲すべての楽曲の作詞・作曲は、Bonnie Pink。

 京都在住の学生だった時期に、学園祭でのライブが評判になって、1995年にアルバム「Blue Jam」でデビュー。その新人離れしたヴォーカルと作詞・作曲力などが数多くの女性シンガーの中でもひときわ高い評価を得ました。1996年、マキシ・シングル「Do You Crash?」からしばらくは、スウェーデンのタンバリン・スタジオでトーレ・ヨハンソンのプロデュースによる作品をリリース。サード・アルバム「evil and flowers」、続くマキシ・シングル「犬と月」でトーレのプロデュースは一段落します。昨年1999年、ポニー・キャニオンからeast westに移籍して新たな活動を始めています。

 スウェーデンからアメリカに移ったせいでしょうか、これまでの作品に比べて非常に幅が出たというか、Bonnie Pink自身も非常にリラックスした中で音楽活動をしているのがそれとなく伝わってくるアルバムとなっています。以前は“唯我独尊”とまでは言いませんが、どこか近寄りがたい雰囲気が作品にまでありましたが(…とはいえ、当時はそれがBonnie Pinkの大きな魅力だったので今さら何を言っても仕方ないのですが。そうあの時代のBonnie Pinkも、この新しいBonnie Pinkも大好き、それでいいではありませんか? ) 、この新作は、そういう超人ハルク的なところはなくて、気楽に聞けるところが素晴らしい一枚です。きっと彼女自身にも大きな余裕が出てきたせいだと思うのですが、どんなもんでしょうか。

 Bonnie Pink Tour 『Let go』 が始まります。以下スケジュール予定です。

・7/22(土)=金沢AZホール、開場17:30/開演18:00=キョードー北陸(金沢)076-260-0999 チケット一般発売日5/27
・7/25(火)=サッポロファクトリーホール、18:00/開演19:00=WESS 011-614-9999チケット一般発売日4/22
・ 7/27(木)=新潟フェイズ、開場18:00/開演18:30=キョードー北陸(新潟)025-245-5100チケット一般発売日5/27
・7/30(日)=名古屋ダイヤモンドホール、開場17:30/18:30=ジェイルハウス 052-936-6041チケット一般発売日4/16
・8/2(水)=京都ミューズホール(MUSE HALL)、開場18:00/開演19:00=キョードー大阪 06-6233-8888チケット一般発売日4/16
・8/4(金)=Zepp Osaka、開場18:00/開演19:00=キョードー大阪 06-6233-8888チケット一般発売日4/16
・8/5(土)=Zepp Osaka、開場18:00/開演19:00=キョードー大阪 06-6233-8888チケット一般発売日4/16
・8/7(月)=高松オリーブホール、開場18:00/開演18:30=DUKE高松 087-822-2520チケット一般発売日4/16
・8/9(水)=広島ベストホール、開場18:00/開演18:30=夢番地広島 082-249-3571チケット一般発売日4/16
・ 8/11(金)= Zepp Fukuoka、開場18:00/開演19:00=キョードー西日本 092-714-0159チケット一般発売日4/16
・8/16(水)=Zepp Sendai、開場18:00/開演19:00=ノースロードミュージック(仙台) 022-256-1000チケット一般発売日4/16
・ 8/18(金)=赤坂BRITZ、18:00/開演19:00=ディスクガレージ 03-5436-9600チケット一般発売日4/16
・8/19(土)= 赤坂BRITZ、18:00/19:00=ディスクガレージ 03-5436-9600チケット一般発売日4/16

ワーナーミュージック、AMCN-4770 、2913円)


◎☆☆☆☆「80階建てエレベーターの中」勘解由友見


■01. 80階建てエレベーターの中
■02. 8階建てエレベーターの中
■03. 夏をあきらめて(feat. Wack Wack Rhythm Band)

 勘解由 友見(カゲユトモミ )の通算4枚目のシングル。1曲目と2曲目のタイトルは決して誤植ではありません。本当に「8」の横に「0」があるかないかです。でも両方を聞き比べると、ガラッと雰囲気が異なるところがこのマキシシングルの魅力。

 プロフィールをみると、1976年生まれ。愛知県豊橋市出身。看護学校に通うかたわらで作曲活動を始めます。以来ほぼ毎週1曲くらいのペースで曲を書き続け、現在100曲以上の作品に。1998年国家試験に合格し、看護婦の免許を取得したのをきっかけに、音楽活動に専念するため上京。豊橋時代に短期間ながらバンド経験はありますが、楽器はまったく弾けず、デモテープはすべてメトロノームに歌だけのものとか。でも、その時点で歌詞も含めて彼女の頭の中では、フルサイズの完成形ができあがっている、というのはすごいですね。勘解由の歌詞はそれだけに実にユニーク。80階建てのエレベーターに大きな窓を作って刺繍入りのカーテンが貼られる、イメージが頭に浮かんできます。かなりビジュアルな歌詞です。

 しかもエレベーターの隅にロッカーを作って、冬場にはそこにお気に入りの枕を持ち込んで冬眠してしまおう、というなんだか人を喰ったような歌詞ですが、実におもしろい、楽しい。冬眠していても誰も気付かれない。いいねえ。2000年の冬場には箱男よりロッカー男が流行るかも(?)。

 「80階建てー」と「8階建てー」というのは、どうやら「8階建てー」の方が推敲した結果のショートバージョンという感じがします。僕は個人的にはこのショートバージョンの簡潔さが好きです。曲調もアップテンポになっていて 一気呵成(かせい)に歌い上げているところが聞いていてすごく気持ちいいんですね。でもオリジナルの「80階建てー」のふ〜んわりした勘解由の歌声も捨てがたい魅力です。ロッカーに入りながら温かい春の日射しを感じたら、もう起きなきゃならないんでしょうねえ。なんだか眠そう。

Epic Sony、ESCB-2109、1223円)


◎☆☆☆☆「PRIME-S.E.S the best」S.E.S


■01. Twilight Zone
■02. Shy Boy
■03. I've been waiting for you
■04. (愛)という名の誇り(Single Version)
■05. 夢をかさねて
■06. T.O.P.(Twinkling of paradise)
■07. unh〜HAPPY DAY
■08. めぐりあう世界
■09. Shining Star
■10. Sign of Love
■11. 月の果てまで 

 S.E.S(エス・イー・エス)は、SEA(BADA)、EUGENE、SHOOの3人の名前の頭文字から付けたもの。分かりやすいでしょ。1997年12月に韓国でCDデビュー。デビューアルバムは発売2カ月で100万枚を突破する勢い。ガールポップグループの最前線に踊り出ました。日本では98年10月に、シングル「めぐりあう世界」(VAP、VPDC-20773、1020円)でデビュー。昨年には、全国高校サッカー選手権大会のイメージソング「Sign of Love」をリリースしたほか、韓国でのサードアルバムが1位に、台湾でもヒットチャート1位になるなど、韓国、台湾、日本で大活躍しています。
 
 最新スマッシュヒット曲「Sign of Love」(日本テレビ系「TVおじゃマンボウ」のエンディングテーマ)を含むS.E.S初のベストアルバム。ファースト・シングル「めぐりあう世界」から5枚目にあたるシングル「Sign of Love」までの8曲と韓国のアルバムに収録された3曲(「Twilight Zone」「Shy Boy」「I've been waiting for you」)を加えています。韓国楽曲は日本語バージョンによる新テイク。さらにCDエクストラ仕様になっていて、プロモーションビデオのダイジェストなどが入っています。

 歌って踊れるグループとして日韓台の若者を魅了しているわけですが、今後、サッカーの日韓共同開催を前に共通のアイドルとしてさまざまな活躍が期待されそうです。弾けるばかりの元気あふれる楽曲が多くて前向きなガールポップグループとして国境を越えた若者の支持がうなづけそうです。サウンドの処理が韓国の3曲は非常にメリハリが効いている上に、効果音がユニークでなかなか楽しいです。

 SEA(シー、韓国名はBADAバダ)は1980年2月28日生まれ、韓国・京畿道富川市出身で血液型はAB型。EUGENE(ユージン)は1981年3月3日生まれ、アメリカ・グァム出身で血液型はA型。SHOO(シュー)は1981年10月23日生まれ、日本・神奈川県出身で血液型はA型です。

 (VAP、VPCC-81323、2500円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎いきなり愛用のデスクトップ機「PowerMac6100/G3AV」が起動しなくなった。ノートン・ユーティリティーズ()のCD-ROMから起動して修復を試みましたが、なぜか電源を落とすと全く再び起動しない。しばらく原因がつかめずあれこれトライしながら悩んでいましたが、「ひょっとして…」と考えて近くのパソコンショップで指先ほどの大きさの小さな電池(それでも一個1680円)を買い求め、基盤に付いている乾電池と取り替えたところ、見事復活しました。
◎PowerMacは、機種によって若干の違いがあるのですが、内蔵電池がなくなると全く起動できなくなるものがあるのです。電源投入の後の「ジャーン」の起動音が聞こえるのに突如、モニター画面が真っ暗になったままだとこの小さな乾電池を疑ってみるといいと思います。無事直ったのがうれしくて、ついでにハードディスク内で使わなくなった書類やアプリを消しました。大した容量ではありませんが、軽くなった(はず)ことがうれしい。ハードディスクのクラッシュのことを思えば1680円も決して高い金額ではないような…。普段なら腹の立つ金額でしょうが、苦労の末に復活したことを考えると今回は許してしまいましょう。

◎簡単メールはここ!
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<今週の一句>花粉症 またまた発生 目が痛い(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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