CD NEWS04月16日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年04月16日午後11時00分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

CD印の飾り棚線マーク

◎☆☆☆☆☆「WORKS〜THE BEST OF GONTITI WORKS」 GONTITI


■01. Platyous
■02. 放課後の音楽室
■03. Happy Shower
■04. RAY OF HOPE
■05. pine-bamboo-plum
■06. Microwave Rhapsody
■07. 見知らぬ人
■08. Song of Rhein
■09. チョコレート粉砕工場(Jamsoul Mix)
■10. はじめてのシャンプー
■11. レテ〜夏
■12. 窓辺の三月
■13. Abel
■14. Lament

 ゴンザレス三上とチチ松村のギターデュオが「ゴンチチ」。それにしても関西出身のバンドの名前の付け方の自由奔放なこと。シャ乱Qはもとより、ゴンザレスとチチだからゴンチチ。何も深く考えてないのに何やら深読みしてしまうこちらの立場が悲しい。ちなみに最近になってサッカーの某ゴン選手の父も急に有名になって「ゴンチチ」という名前の一大全盛期を築きましたが、ギターデュオの「ゴンチチ」とは全く無関係でございました。

 で、ゴンチチのベストアルバム「WORKS」は、ひところは「環境音楽」という冠のついたゴンチチの1985年から2000年までの結構有名な(というか、ほとんどがテレビCMやテレビの主題歌などに使われていましたから)“いい仕事”を14曲集めております。ちょっとイントロがかかっただけで「おっ、この曲聞いたことあるで」となるわけです。そういう意味ではどこにでも転がっていそうな(でもそう簡単に探せない)珠玉の楽曲の集まりといえそうです。「インストゥルメンタル主体のアコースティックギターデュオ」の面目躍如といったところ。2曲ほどヴォーカルものも入っておりますが

 二人とも変わった名前ですが、れっきとしたコテコテの関西人です。ついこの間までサラリーマン生活をしながら音楽活動をしていたユニークなデュオ。1978年にチチ松村さん宅にゴンザレス三上さんが訪れてセッションしたのをきっかけに意気投合し結成。1983年にアルバム「ANOTHER MOOD」でレコードデビューしました。ゴンチチを名乗ったのは1986年の「SUNDAY MARKET」からです。ゴンザレス三上は1953年12月30日大阪生まれ、小学校6年からギターを始めて現在に至る。コンピュータグラフィックスによるイラストレーションの会「アートの会」主宰。チチ松村は1954年9月6日大阪生まれ。10代後半から音楽活動をし、自らを「茶人」と称し、「くらげ」を人生の師として仰ぎ現在に至る、というプロフィル。ちょっと頭痛くなるでしょ。我慢してください。

 二人ののほほ〜〜んとしたおしゃべりは、毎週土曜日のNHK−FMの全国ネット番組「世界の快適音楽セレクション」で楽しめます。いまだこの番組のリスナーは、二人を異国の人々と理解しているようで、それにしては達者な関西弁という評価が高いらしい。ちゃうて、れっきとした関西人や、としゃかりきになって二人は否定せず、その反応をむしろ楽しんでいるので余計に無国籍化しています。実に妙な空間を“国営放送”の中で作っております。日本の国際化には大きく貢献しているという声もあります。NHKの中の残り少ない良心的番組といえそうです。

 
Epic Sony、ESCB-2110 、3059円)


◎☆☆☆☆「eternity」Every Little Thing


■01. Pray
■02. Reason
■03. switch(Album Mix)
■04. Just be you
■05. The One Thing
■06. Get Into A Groove
■07. Rescue me
■08. Smile Again
■09. sure(Orchestra Version)
■10. Who cries for me?(pray Reprise)
■11. sure(Are you sure?Mix)

 通算4枚目にあたるEvery Little Thingのニューアルバム「eternity」は、五十嵐、伊藤、持田の3人組としてはおそらく最後の一枚。五十嵐が最前線から降りて、本来のサウンドメーカーとしての仕事に専念するためです。もっともプロデューサーとして五十嵐はEvery Little Thingを全面支援するはずですからサウンド的にはこの路線は大きく変わらないと思われます。今回から持田、伊藤もプロデュースに参加しています。

 ステージなどでは伊藤、持田の二人になってしまうのがちょっと寂しい感じがしますが、いつもキュートな持田香織ファンには、あまり変わらないと思います。むしろ伊藤一朗とのツーショットの方が気になるかもしれません。でもこののんびりした森本レオのそっくりさん的伊藤一朗は、そんなファンのやっかみなど気にせずマイペースですから、Every Little Thingの男性ファンをやきもきさせることでしょう。

 大ヒット曲「Pray」から始まるこのCD、6曲目の「Get Into A Groove」にカップルの馴れ合いの関係についての楽曲がありますが、この五十嵐作詞・作曲の作品は案外、1996年から続いてきたELTの関係をさりげなく歌に託したのではないか、とさえ考えてしまいます。バンド活動も恋愛もマンネリや馴れ合いでは新しいものを創造していくことは難しいのかもしれません。常に緊張感が必要なのでしょう。お互いを切磋琢磨するような関係がないといけないのでしょう。でもマンネリするくらい仲が良いというのもいい関係だとは思うのですが…。距離を置くというのは互いに緊張できるので、今後のELTの新しい境地の作品が楽しみです。

 ちょっと眠そうな、いたずら猫のような顔をしたジャケットがおもしろい。非常に表情の豊かな女性ですね、香織ちゃんは。初回ピクチャーCDでは、下を向いて目をつむっている持田香織の写真を全面に配した特製版になっています。

Avex Trax、AVCD-11757、3059円)


◎☆☆☆☆「yippee remixes !」COSA NOSTRA


■01. JET COASTER(Captain Funk Rockn'roll Highschool Mix)
Remixed by Captain Funk
■02. DON'T STOP THE MUSIC(Eric Kupper Club Mix)
Remixed by Eric Kupper
■03. ALWAYS REMEMBER(King Stone Mix)
                   Remixed by OSADASADAO
■04. FALLING(Yukihiro Fukutomi Remix)
Remixed by 福富 幸宏
■05.DON'T STOP THE MUSIC(Freddy Fresh Guitar Mix)
Remixed by Freddy Fresh
■06. SHOUT!(Apollo Four Fourty Remix)
Remixed by APOLLO 440
■07. DANGEROUS(Ananda Vocal Mix)
Remixed by Ananda Project
■08. SHOUT!(Superfuzz Mix)
Remixed by Superfuzz
■09. LET'S BE HAPPY(Taboo-01 Mix)
Remixed by 冷牟田 竜之
■10. SHOUT!(FPM's Cha Cha Cha Breaks)
Remixed by Fantastic Plastic Machine
■11. IN MY OWN WAY(TSUTCHIE Remix)
                 Remixed by SHAKAZOMBIE

 ビックビーツ、ソウル、ドラムンベース、フレンチ、ヒップホップ、スカ、ラテン、ゴスペル、パンクそしてロック…ともかくなんでも入ったCOSA NOSTRAのアルバム「yippee!」(SRCL-4578、1999年 8月21日リリース、3059円)のリミックスアルバム。

 リミクサーは、Captain Funk、Eric Kupper、Apollo Four Fourty、福富幸宏、Fantastic Plastic Machineなど多彩な顔ぶれ。COSA NOSTRAの長田定男のクレジットもしっかりあります。

 オリジナルの「yippee!」そのものが素晴らしいアルバムなのに、さらにひとくせふたくせあるサウンドメーカーたちがより磨いた、いや磨き倒したと表現した方がいいのだろうか。ともかくも一度聞いてみて、自分で好き嫌いを判断してほしい。ちなみにmako-rinは、ここで紹介するくらいだから好きに決まっていますが、これだけドカッと聞かされると、正直次に聞くCDに迷ってしまうほど。

 COSA NOSTRAの逆襲というのでしょうか。楽しいけれど、全部聞き終えるとなんだか急に寂しくなってもう一度リピートしてしまう、これってひょっとして計算づくなんでしょうねぇ、リスナーの気持ちを良く分かって作っています、感心感心。

 (SME、SRCL-4769、2548円)


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Coming Soon


<反省>
◎春うらら。うちのミルクが大の字になって気持ち良さそうに眠っています。まったく油断だらけの犬ですが、そこが彼のいいところです。勤務体制が変わってからというもの、休みになるとドッと疲れが出てほとんど一日眠ってしまう御主人をきっと呆れながら見ているのでは、と薄目を開けながらミルクを観察しております。どっちもどっち。ま、いいか。眠っているのはお互いさま。無事眠れることの幸福を感じながらひたすら眠ります。

◎連休が近づいてきました。もうプランはお立てですか? 今年も「業界Macな会」は大阪でMacを中心にした楽しいイベント『iWeek2000 MacDays in GW』を手作りで5/4(祝)〜5/6(土)11:00〜18:00の3日間、無料で開催します。場所は、大阪OAPビル2F、12F、38F(JR桜ノ宮駅下車)です。今年は2000年を記念してプレイベント・前夜祭:5/3(祝)14:00〜19:00 も開催します。場所は同じ大阪 OAPビル2F(JR桜ノ宮駅下車)で入場無料 です。詳しくはhttp://iweek.vow.ne.jp/ を御覧ください ◎簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>Pismo AirMacで繋ぐと 楽々っと(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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