毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年04月11日午後01時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「baby Blue」Hysteric Blue
1.P.O.T '99
2.Little Trip
3.春〜spring〜
4.Candy
5.ポカポカ
6.白い祈り
7.Super Wing
8.RUSH!
9.彼女のLove Story
10.メモリー
Hysteric Blue(ヒステリック・ブルー、略してヒスブル)は、冷やし中華大好き人間のたくや(ドラムス)と、湯豆腐大好きのナオキ(ギター)そして、紅一点で、洋食・和食・中華要するになんでも大好きなTama(ヴォーカル)による3人組バンドです。全員大阪出身でバンド結成は1997年。大阪城公園前ストリート・ライブ天国(通称城天)で活動し、ソニーレコードの新しいティーンズレーベルの「POT ARTIST」から98年10月デビューしています。レーベル名の「POT」(Power of Teens)は彼らHysteric Blueの作品名にもなっていることから、ソニーの力の入れようが分かろうというものです。デビュー時が18歳ですからまさにティーンを意識しています。
しかし、その音はもう思いっきりポップの一言。一曲目の「.P.O.T '99」はファーストシングルの「RUSH!」のカップリング曲「P.O.T 」のリアレンジ曲ですが、この威勢よく弾ける楽曲は、実にリスナーを鼓舞してくれる素敵な歌です。セカンドシングルになった「春〜spring〜」なんて、春=卒業のなんともいえない出逢いと別れのなんともいえない気持ちを印象深く歌っています。
そして10曲全部がポップなソングかと思いきや、10曲目で、どんでん返しのヒスブル初のバラード曲。次回作にも十分な期待がいやが上でも高まるって感じ。ところで、なんでテレビやステージでは関西弁そのままなのに詩は標準語なの? 素朴な疑問でございました。
(ソニーレコード、SRCL-4476、3059円)
◎☆☆☆☆「I'm」鈴里真帆
【Disc1】
1.OVERTURE
2.sakura
3.月と嘘
4.朝
5.merry-go-round
6.私がいた場所
7.気まぐれジョニー
8.Lisa
9.A BIRD IN A CAGE
10.灯り
11.A Change
【Disc2】<Bonus Track>
1.YES
2.もっと静かに
3.泣いてなんかない
4.悲しみは明日を知るための涙
5.Fallin' Love Again
15カ月という長期にわたる制作期間を使ってリリースしてきたシンガーソングライター鈴里の渾身のアルバム。なにしろ、パッケージを開けて気が付いたのですが、2枚組なんですよ、これ。スリムなパッケージで最初気付かなかったんです。トータルでいうと4枚目にあたるアルバムは、まさに天こ盛りで、ファンには待望の企画といえます。
宮崎県出身で、1994年7月「悲しみは明日を知るための涙 c/w きっときっと」でデビュー。今年3月にアルバムに先がけリリースした「sakura」まで計13枚のシングルがあります。12枚目の「merry-go-round c/w 灯り」でシンガーソングライターとしてより意欲的に作品を創り出すようになっています。
鈴里の魅力はなんといっても、その力の抜き方が実に小気味好いことでしょう。凛(りん)としているのにふっと抜けているこの絶妙のバランス、これこそが彼女の持ち味と思います。彼女の曲は聞けば聞くほどリピートボタンの使用回数は増えてしまいます。徐々にリピーターが増えてきた時に、彼女の名字を正しく「すずり(Suzuri)」と読める人が急増するはず。
また、ヴォーカリストとしての魅力は、ふんわりとした優しさに包まれている点でしょう。彼女の独特のぬくもりが伝わってきて、元気のない時にさりげなくそっと背中をおしてくれる感じ。素朴な歌声が多くの人の心をとらえることでしょう。
ペドロ&カプリシャスも「あっ」と驚きそうな「気まぐれジョニー」なんて作品、ちょっと遊び的要素も加わっていて好きです。僕の好きなスウェーデン・マルメのタンバリンスタジオの録音かい、これ? ひょっとしてTore Johansson(トーレ・ヨハンソン)のプロデュース?…なんて思わせてしまうあたりおもしろいですね。
ボーナストラックとして5曲ものサービスをするのも珍しい、このあたりナイアガラの巨匠大瀧詠一を思い浮かべてしまう。(もっとも大瀧の場合は、完璧に徹底していて、ボーナストラックの方がオリジナルトラックより多くなってしまう点が御愛嬌ですが。彼ならオリジナル1枚にボーナス2枚というような割合になるのではないでしょうか? ナイアガラーは常に同じアルバムと思っても買い続けなければならない理由がここにあります。同じタイトルであったとしても大瀧はどこかに隠し曲を潜ませているのですから、油断できません。鈴里真帆もぜひこのあたりを参考にしてぜひ見習ってください。)
(キングレコード、KICS 716-717、3059円)
1.なんて恋したんだろ
2.夢で逢ってるるから
DREAMS COME TRUEのニューシングル。ドリはCD NEWS3カ月ぶりの登場です。最近頻繁にテレビに出演しています。そう、ドリファンにとっては、海外での成功も大事なことですが、時々テレビなどでの露出も必要と感じています。もっと欲を言えば、以前のようにドリ自身によるバラエティー番組「 うれしい!たのしい!大好き!」(陣内孝則さんも呼んでね)のような番組をぜひ再開してほしいと思っています。確かに多忙なんでしょうけれど、この底抜けに明るい3人組は、不況時の日本の嫌な曇り空を吹き飛ばすエネルギーを持っていると思うから。
なんと待望の10枚目の記念すべきアルバム「the Monster」は4月21日リリースです。デビュー10年目そして10枚目。待ち遠しいですね。そのアルバム発売に先駆けて今回リリースされたシングル「なんて恋したんだろ」(作詞=吉田美和、作曲=吉田美和・中村正人、編曲=中村正人)は、別れの時の女性の切なくて、それでいてたくましいほど強く優しい気持ちを素直に歌に託しています。時間がたって振り返ってみれば実に純真な時代、そう、もう思いっきりまっすぐに恋していた“とってもえらい”恋人たちに出会えます。
「二人でおうどんを泣きながら食べた」なんて詩は、吉田美和でなければちょっと書けない感性。リアルそのものなのにちょっぴりユーモアもあって、なんだかその分よけいに心に響きますねえ。うーん、この場合のうどんは熱々の鍋焼きうどんでなければならない、とmako-rinは勝手に思うのですが、実際のところどうだったんでしょうね、美和ちゃん。この楽曲は森永「アロエヨーグルト」のCMイメージソングとして、現在ON THE AIR中。
カップリングは大瀧詠一ファンにとってはなんだか胸騒ぎのするタイトル「夢で逢ってるから」(作詞=吉田美和、作曲=吉田美和・中村正人、編曲=中村正人)。うーん「夢で逢えたら」世代にとっては、このタイトルを見るとむむむ、とうなってしまいます。そしてナイアガラーはだまってレジにこのシングルを持って行きます。これもナイアガラ関連曲か? でもそう思って聞けばやっぱり「夢で逢えたらAgain !!」って感じがしないでもない1曲。やっぱりナイアガラ関連曲と認定いたします。
(東芝EMI、TODT-55008、1020円)
<反省>風邪&花粉症。そう、mako-rinの花粉症は杉、ヒノキとダブルなのでほとんどの花粉シーズンを網羅してしまいます。先週紹介した石綿金網みたいなマスク(石綿は入っていません。アスベストだもん)あまりにも斬新なデザインなのでかけるのに若干躊躇しておりましたが、ついにかけましたね。かけ出してうろうろすると周囲の人はその斬新さにマスクに寄ってきます。これが結構かけ心地も良いマスクであることを再発見しました。なにしろ真ん中が段状になっていて収縮自在実に快適なんですね。しかもメンソールの味がします。マスクを手の平に載せ「パンパン」と叩けば味が濃さが調整できます。デザインは奇抜だけれど、どうせかけていれば本人は見えないし、最近では気に入っています。
先週は体調少し悪くアップロードならびにメールマガジンの発行が遅れたのですが、なんとプロバイダーも調子悪かったようで、なんとアップロードが延々遅くなりました。で、CD NEW史上初の珍事が発生。なんとメールマガジン版の方が先にCD NEWSERの手元に届いたのです。すごいですねえ。ちなみに最近読者になった方は御存じないので改めて説明しますが、WEB版のCD NEWSの方が基本的に少し早めに更新されます。こちらは原則日曜日更新。ま、もっとも、なにごともmako-rinがやっているものですから、多少の遅れは覚悟してください。過去の最高の遅れはWEB、メールマガジン共に水曜日でした。火曜日なった頃から催促メールが星さん(CD NEWSER有名読者)から入る仕組み(?)になっています。
一日でも早く読みたいという熱心な(^_^;;)CD NEWSERの方はWEBをチェックしてみてください。運が良ければ先に読めることも。よく読むと少し表現が違っているところがあって、二度楽しめます(笑)。
ソニー・マガジンズ・デラックス「ハイパーゲームジャムVol.1」(発行ソニー・マガジンズ、880円)という音楽、ゲーム、ホームページなどがいっぱい紹介された雑誌にこの水の国CD NEWSが紹介されています。それにしもたくさんのWEBやメールマガジンが出ているんですねえ。一度本屋さんでお手に取って御覧ください。
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<今週の一句>花粉症 くしゃみ連続 あれ風邪かな(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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